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前日譚・自己開発編
5日目
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ディルドを使った五回目のオナニーをすることにした。
こんなに面倒なのに、俺の身体は未だメスイキの境地には至れそうにはない。
仕方がないから、今日は乳首の開発に手を出してみようと思う。
服を脱ぎ浣腸を済ませ、ベッドの上に腰掛ける。そして胸板にある二つの突起に、そっと手を触れた。
それを指先で捏ねくり回したり、少しだけ弾いてみたりと、慎重に、愛でるように撫でる。
普段はシャツやタンクトップが擦れても何も感じないそこは、性感帯として扱った途端に、僅かな刺激が快楽として伝わるのを感じていた。
何より、自分の上半身……視界に入るところを弄び、快楽のための玩具にする行為に対する背徳感が、俺を興奮させていた。
少しだけ乳首をつねってみる。痛みはなく、圧迫感と刺激と背徳感とがそっと押し寄せる。
身体が少しずつ高揚していく。俺はそんな風に、乳首を愛撫する行為を、かれこれ十分ほど続けていた。
━━イけない!
微弱な快感は確かに押し寄せてくる。それが全身の性感を高め、身体を火照らせる感覚はずっとしている。
しかしそれが、快楽の頂点に達し吐き出されることはなかった。腹の奥が、更なる刺激を求めて疼いている。絶頂に達するには、まだ俺の乳首はやはり開発が足りないようだ。
イけないまま乳首だけを責め続ける行為は、生殺しそのものだった。まぁこんなこともあるだろうと、あらかじめアナルに挿入する準備は万端にしておいたのだが。
ローションを手に取り、尻穴に躊躇いなく指を突っ込む。右手は後ろに、左手は以前乳首を捏ねくり回したまま、俺は尻と乳首を同時に責め立てていた。
「あっ……♡これ、結構いい、かも?」
指でそのままぐりぐりと前立腺を刺激する。何度かディルドを受け入れたそこは、初回よりかは随分甘い感覚をもたらすようになっていた。
それが乳首の快楽と合わさり、蕩けそうな感覚に耽る。そのままぼうっと感じるままに指を前後させるのを繰り返していると、頭の中に甘美な快楽が走り続けていた。
「……っ!♡♡ ……はぁ……♡あ、そうだった、ほぐしてる最中だったな。」
つい快感に耽って、本題を忘れていた。指だけではなく、ディルドも待っていることを忘れていた。
前立腺のことは一旦忘れ、尻穴を丁寧に解していき、すっかり指二本を抵抗なく咥えられるようになった頃に、俺はディルドの上に跨った。
自重をゆっくりとかけ、ディルドが身体の中まで入っていく。
そうして全部収まった頃には、俺の身体は歓喜に打ち震えていた。今まで散々乳首を虐めて溜め込まれた快感が、今か今かと発散される時を待っているのだ。
躊躇いなく俺は身体を上下させ、ディルドに対して快楽を貪っていた。
圧迫感と高揚感が、下半身から脳へ甘い快楽をもたらす。長いおあずけから解放された犬のように、俺はディルドに対する刺激を求めていた。
「はぁ……あ♡ん……っ!」
喉からも僅かに甘さを含んだ声が漏れるのも気にせず、俺は腰を上下させるのを続けた。
手持ち無沙汰になった両手は、自然と乳首に向いていた。ずっと責め続けられぷっくりと勃ったそこは、触れられると共に快楽を増大させてくれる。
俺はしばらくその動きを繰り返していた。快感は脳をすっかり満たし、俺は今性感を味わうことだけを考えていた。
どれくらいの時間が経っただろうか。たっぷりとした快感を味わった俺は、それでもまだ絶頂には至らないことにやきもきしていた。
というか、気持ちいいのは気持ちいいが、疲れるということに気づいていた。
脳を蕩かすような快楽は、確かに気持ちいい。だが、ずっとそればかり味わっていると、全身が震え、呼吸が乱れ、苦しみさえ味わうことになるということに気づいてしまった。
終わりが欲しい。最高の快楽を一瞬味わって、さっさと終わりたい。疲れた。そう感じるようになっていた。
その終わりを手っ取り早くもたらしてくれる器官が、俺の股間にはぶら下がっている。ここまで快楽を味わっていたのに勃起していないそれを勃たせ、十数回ローションをまとった手で擦ると、あっという間に大量の精を吐き出し果てた。
今までの快楽がどっと押し寄せるような、かつてないほどの快感に満ちた射精だった。だが、俺が求めているのはこれではないのだ。どうせ使わない射精機能がなくなるくらい、もっと組み敷かれるような快楽を望んでいるのだ。
今夜もそれは果たせなかったことを残念に思いつつ、後片付けをし始めた。
こんなに面倒なのに、俺の身体は未だメスイキの境地には至れそうにはない。
仕方がないから、今日は乳首の開発に手を出してみようと思う。
服を脱ぎ浣腸を済ませ、ベッドの上に腰掛ける。そして胸板にある二つの突起に、そっと手を触れた。
それを指先で捏ねくり回したり、少しだけ弾いてみたりと、慎重に、愛でるように撫でる。
普段はシャツやタンクトップが擦れても何も感じないそこは、性感帯として扱った途端に、僅かな刺激が快楽として伝わるのを感じていた。
何より、自分の上半身……視界に入るところを弄び、快楽のための玩具にする行為に対する背徳感が、俺を興奮させていた。
少しだけ乳首をつねってみる。痛みはなく、圧迫感と刺激と背徳感とがそっと押し寄せる。
身体が少しずつ高揚していく。俺はそんな風に、乳首を愛撫する行為を、かれこれ十分ほど続けていた。
━━イけない!
微弱な快感は確かに押し寄せてくる。それが全身の性感を高め、身体を火照らせる感覚はずっとしている。
しかしそれが、快楽の頂点に達し吐き出されることはなかった。腹の奥が、更なる刺激を求めて疼いている。絶頂に達するには、まだ俺の乳首はやはり開発が足りないようだ。
イけないまま乳首だけを責め続ける行為は、生殺しそのものだった。まぁこんなこともあるだろうと、あらかじめアナルに挿入する準備は万端にしておいたのだが。
ローションを手に取り、尻穴に躊躇いなく指を突っ込む。右手は後ろに、左手は以前乳首を捏ねくり回したまま、俺は尻と乳首を同時に責め立てていた。
「あっ……♡これ、結構いい、かも?」
指でそのままぐりぐりと前立腺を刺激する。何度かディルドを受け入れたそこは、初回よりかは随分甘い感覚をもたらすようになっていた。
それが乳首の快楽と合わさり、蕩けそうな感覚に耽る。そのままぼうっと感じるままに指を前後させるのを繰り返していると、頭の中に甘美な快楽が走り続けていた。
「……っ!♡♡ ……はぁ……♡あ、そうだった、ほぐしてる最中だったな。」
つい快感に耽って、本題を忘れていた。指だけではなく、ディルドも待っていることを忘れていた。
前立腺のことは一旦忘れ、尻穴を丁寧に解していき、すっかり指二本を抵抗なく咥えられるようになった頃に、俺はディルドの上に跨った。
自重をゆっくりとかけ、ディルドが身体の中まで入っていく。
そうして全部収まった頃には、俺の身体は歓喜に打ち震えていた。今まで散々乳首を虐めて溜め込まれた快感が、今か今かと発散される時を待っているのだ。
躊躇いなく俺は身体を上下させ、ディルドに対して快楽を貪っていた。
圧迫感と高揚感が、下半身から脳へ甘い快楽をもたらす。長いおあずけから解放された犬のように、俺はディルドに対する刺激を求めていた。
「はぁ……あ♡ん……っ!」
喉からも僅かに甘さを含んだ声が漏れるのも気にせず、俺は腰を上下させるのを続けた。
手持ち無沙汰になった両手は、自然と乳首に向いていた。ずっと責め続けられぷっくりと勃ったそこは、触れられると共に快楽を増大させてくれる。
俺はしばらくその動きを繰り返していた。快感は脳をすっかり満たし、俺は今性感を味わうことだけを考えていた。
どれくらいの時間が経っただろうか。たっぷりとした快感を味わった俺は、それでもまだ絶頂には至らないことにやきもきしていた。
というか、気持ちいいのは気持ちいいが、疲れるということに気づいていた。
脳を蕩かすような快楽は、確かに気持ちいい。だが、ずっとそればかり味わっていると、全身が震え、呼吸が乱れ、苦しみさえ味わうことになるということに気づいてしまった。
終わりが欲しい。最高の快楽を一瞬味わって、さっさと終わりたい。疲れた。そう感じるようになっていた。
その終わりを手っ取り早くもたらしてくれる器官が、俺の股間にはぶら下がっている。ここまで快楽を味わっていたのに勃起していないそれを勃たせ、十数回ローションをまとった手で擦ると、あっという間に大量の精を吐き出し果てた。
今までの快楽がどっと押し寄せるような、かつてないほどの快感に満ちた射精だった。だが、俺が求めているのはこれではないのだ。どうせ使わない射精機能がなくなるくらい、もっと組み敷かれるような快楽を望んでいるのだ。
今夜もそれは果たせなかったことを残念に思いつつ、後片付けをし始めた。
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