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転生と出会い
5話
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「い、いきなり何なんですか!?」
ルナはひどく動転した様子だ。
「何って、さっき言ったではないか。私とドラゴン討伐に行ってくれと」
クレアは何言ってんだ?こいつ。みたいな目でルナを見ていた。
「だからなんの話って……え?おかしいのは私???」
「クレアだっけ? いきなりで話が見えん。つまりどういうこと?」
「だからドラゴン討伐に」
「詳細が聞きたいんだけど」
「お、おう。わかったからそんな目でにらむな」
クレア今までの経緯を話した。
「つまり、パーティーがいないから俺たちにパーティーになれって言ってるんだな?」
「さっきからそう言ってるではないか」
「言ってねぇ」
「でもなんでドラゴン討伐なんかを? あれは誰も行きたがらない危険なクエストですよ?」
今までフリーズしていたルナが質問した。
「だからこそだ!!」
クレアが叫んだ。
「誰も挑まぬ危険なクエスト。だからこそ挑む価値がある!! それにドラゴンと戦うのは剣士としても最高の誉れ!! ならば私がやらずに誰がやる!!」
「右京さん、この人やばい人なんじゃ……早くにげまs」
「お前の気持ちぃ、よーくわかるぜ」
「本当か!?」
「右京さん!!?」
詩音は高らかに言う。
「剣でも格闘でも武を極めんとしてきた奴らは強い相手にはいてもたってもいられないもんだ。相手がドラゴンなら尚更だ!」
「右京さんまでぇ!」
クレアは目を輝かせて、
「右京といったな。貴様、分かってるではないか!!!」
「気に入ったぜ。お前、俺のパーティーメンバーにならないか?」
「ぜひ頼む。いやぁ、こんな気の合うやつに巡り合えて私は幸せ者だ!!」
「か、勝手に決めないでください!!」
今まで蚊帳の外にされていたルナがついに怒った。
「右京さんまでそんなこと言って!!ドラゴンは本当に危ないんですよ!?」
「じゃあ、ルナは行かない?」
「行かないなんて言ってません!!!」
「えぇ……じ、じゃあよろしくな。クレア。」
「え、大丈夫なのか? なんか彼女さんがすごく怒ってるみたいだが。許してくれるのか?」
「いや、彼女じゃな」
「今許しました。あなたいいひと」
「い、いやでもさっき右京が彼女じゃないって……ま、まあいいや。よろしく頼む、二人とも」
「おう!」
「こちらこそ!」
クレアがパーティーに加わった。
「ならば早速出発しよう!」
「よしきた」
詩音たち3人はドラゴンの住処へ向かうのだった。
移動中、三人はしっかり自己紹介をしていないことに気付いた。
「そういえばちゃんと自己紹介していませんでしたね。私はルナ・エスティアといいます。魔法使いの冒険者です」
「よろしく頼む」
「俺は右京詩音。武道家だ」
「武道家とは珍しい。流派はどこだ? ハイネス武術とかか?」
「いや、島原流古武術だ」
「全く聞いたことがないな。いや、貴様の流派を馬鹿にしているわけではない。ただ島原流というものを聞いたことがなくてだな」
「まあそうだろうなぁ。俺がいた国でもあまり知名度は高くなかったから」
「ほう、右京はなんという国にいたのだ?」
「日本だよ」
「日本か、聞いたことないな。ルナは知っているか?」
「いえ、私も聞いたことがありません。ただ、今現在の地図は大陸しかわかっていないという話ですし。とても遠くの国から来たんですね」
「そうか、それは大変だったな」
「いや?そうでもなかったけど。それより、クレアも自己紹介してくれよ」
するとクレアは急に凜とした態度になった。
「私はクレア・バンガード。戦士の職業の冒険者だ。私の家は代々剣士の家系でな。腕には自信があるから期待しててくれ」
「ば、バンガード!?」
「知っているのか、ルナ」
「バンガード家といったら超名門の剣士の家系ですよ!! そしてクレアさんはその末っ子だったと思います! 名前を聞いたことがあると思っていましたが、そういうことだったんですね!」
クレアは褒められて上機嫌だ。
「あまり褒めるな。そうとも、私はすごい剣士なんだよ!!」
「まじかかっけぇ。ならドラゴン討伐も余裕だよな」
「え?も、もちろんだとも!!」
クレアは少し動揺した。
「なんかその反応気になるが、まあ大丈夫だろ!!」
「でも、いくらクレアさんや右京さんが強くても、ドラゴンも相当強敵ですし・・・大丈夫ですかね」
「怖がっててもしょうがねぇだろ。あれがドラゴンの住処じゃないか?」
そこには大きな洞窟の入り口があった。
「ここに入るんですか?こ、怖そうです」
「ルナ、怖いのか?大丈夫、一緒に行くから」
「は、はい。」
「ルナ、貴様怖いのか。根性のないやつめ」
「そういうクレアさんも足が震えてますよ」
「こ、これは武者振るいというやつだ! 断じて怖いわけではない!!」
「大丈夫かよ……行くぞ。お前ら」
三人は洞窟の中へと入っていった。
洞窟を進むと大きな空間のある場所へ出た。
「ここがドラゴンの寝床か。ルナ、光の魔法は消しとけよ」
三人は更に奥へ進んで行った。すると奥の方で何かいびきのような音が聞こえた気がした。
「な、何でしょうか、これ」
「ね、寝てるのだろうか」
「起こさないように。慎重に」
三人は一旦距離を置こうと忍び足で下がろうとした。そのとき、
ガチャン
「あ」
クレアが鎧と剣を接触させ、大きな金属音を出してしまった。
「しまった!」
その音のせいでドラゴンが目を覚ました。
「クレアお前!!」
「わああ!本当にすまん!!! だがどうせ戦うんだ!手間が省けただろ!!」
「そういうことはやった本人が言うんじゃねぇ!!」
三人のドラゴン討伐が始まった。
「うりゃああああああああああ!!!」
クレアが剣を振るう、しかし岩を叩いたのかと錯覚するほどにドラゴンの鱗は固く、刃が通らない。
「くそ、硬すぎる!」
ドラゴンは特に気にした様子もなくクレアに爪で攻撃を仕掛ける。爪は風を切りながら勢いよくクレアに迫る
「くぅ!」
クレアはそれを剣で受け止める。
「私も魔法で支援します!!」
ルナは杖を取り出し魔法を唱えた。
「デュアル・ファイアー!」
ルナの杖から炎が出現し、それが二手に分かれてドラゴン襲い掛かった。しかし、それでも焦げ一つつかなかった。
「効かないの!?」
まもなくして、ドラゴンの口が赤く光りだした。
「右京!ルナ!ブレスが来るぞ!!!」
ドラゴンは口から火炎を噴出した。
クレアは飛び前転により回避に成功した。
「ふっ、っと。右京!ルナ!」
ルナと詩音は逃げ遅れていた。
「う、うそ・・・死ぬの!?」
詩音がルナの前に出てかばおうとする。
「島原流、廻旋受流」
詩音は両手を円を描くように回転させ、風を巻き起こした。
みるみるブレスが分散し、散ってゆく。
「んんんん・・・あれ?助かった?」
「大丈夫か?ルナ」
「は、はい!!ありがとうございます。でもこのドラゴン、火属性だったんですね。なら、氷の魔法を使ってみましょう。」
「おう!さあここから反撃だ!!!!」
ルナはひどく動転した様子だ。
「何って、さっき言ったではないか。私とドラゴン討伐に行ってくれと」
クレアは何言ってんだ?こいつ。みたいな目でルナを見ていた。
「だからなんの話って……え?おかしいのは私???」
「クレアだっけ? いきなりで話が見えん。つまりどういうこと?」
「だからドラゴン討伐に」
「詳細が聞きたいんだけど」
「お、おう。わかったからそんな目でにらむな」
クレア今までの経緯を話した。
「つまり、パーティーがいないから俺たちにパーティーになれって言ってるんだな?」
「さっきからそう言ってるではないか」
「言ってねぇ」
「でもなんでドラゴン討伐なんかを? あれは誰も行きたがらない危険なクエストですよ?」
今までフリーズしていたルナが質問した。
「だからこそだ!!」
クレアが叫んだ。
「誰も挑まぬ危険なクエスト。だからこそ挑む価値がある!! それにドラゴンと戦うのは剣士としても最高の誉れ!! ならば私がやらずに誰がやる!!」
「右京さん、この人やばい人なんじゃ……早くにげまs」
「お前の気持ちぃ、よーくわかるぜ」
「本当か!?」
「右京さん!!?」
詩音は高らかに言う。
「剣でも格闘でも武を極めんとしてきた奴らは強い相手にはいてもたってもいられないもんだ。相手がドラゴンなら尚更だ!」
「右京さんまでぇ!」
クレアは目を輝かせて、
「右京といったな。貴様、分かってるではないか!!!」
「気に入ったぜ。お前、俺のパーティーメンバーにならないか?」
「ぜひ頼む。いやぁ、こんな気の合うやつに巡り合えて私は幸せ者だ!!」
「か、勝手に決めないでください!!」
今まで蚊帳の外にされていたルナがついに怒った。
「右京さんまでそんなこと言って!!ドラゴンは本当に危ないんですよ!?」
「じゃあ、ルナは行かない?」
「行かないなんて言ってません!!!」
「えぇ……じ、じゃあよろしくな。クレア。」
「え、大丈夫なのか? なんか彼女さんがすごく怒ってるみたいだが。許してくれるのか?」
「いや、彼女じゃな」
「今許しました。あなたいいひと」
「い、いやでもさっき右京が彼女じゃないって……ま、まあいいや。よろしく頼む、二人とも」
「おう!」
「こちらこそ!」
クレアがパーティーに加わった。
「ならば早速出発しよう!」
「よしきた」
詩音たち3人はドラゴンの住処へ向かうのだった。
移動中、三人はしっかり自己紹介をしていないことに気付いた。
「そういえばちゃんと自己紹介していませんでしたね。私はルナ・エスティアといいます。魔法使いの冒険者です」
「よろしく頼む」
「俺は右京詩音。武道家だ」
「武道家とは珍しい。流派はどこだ? ハイネス武術とかか?」
「いや、島原流古武術だ」
「全く聞いたことがないな。いや、貴様の流派を馬鹿にしているわけではない。ただ島原流というものを聞いたことがなくてだな」
「まあそうだろうなぁ。俺がいた国でもあまり知名度は高くなかったから」
「ほう、右京はなんという国にいたのだ?」
「日本だよ」
「日本か、聞いたことないな。ルナは知っているか?」
「いえ、私も聞いたことがありません。ただ、今現在の地図は大陸しかわかっていないという話ですし。とても遠くの国から来たんですね」
「そうか、それは大変だったな」
「いや?そうでもなかったけど。それより、クレアも自己紹介してくれよ」
するとクレアは急に凜とした態度になった。
「私はクレア・バンガード。戦士の職業の冒険者だ。私の家は代々剣士の家系でな。腕には自信があるから期待しててくれ」
「ば、バンガード!?」
「知っているのか、ルナ」
「バンガード家といったら超名門の剣士の家系ですよ!! そしてクレアさんはその末っ子だったと思います! 名前を聞いたことがあると思っていましたが、そういうことだったんですね!」
クレアは褒められて上機嫌だ。
「あまり褒めるな。そうとも、私はすごい剣士なんだよ!!」
「まじかかっけぇ。ならドラゴン討伐も余裕だよな」
「え?も、もちろんだとも!!」
クレアは少し動揺した。
「なんかその反応気になるが、まあ大丈夫だろ!!」
「でも、いくらクレアさんや右京さんが強くても、ドラゴンも相当強敵ですし・・・大丈夫ですかね」
「怖がっててもしょうがねぇだろ。あれがドラゴンの住処じゃないか?」
そこには大きな洞窟の入り口があった。
「ここに入るんですか?こ、怖そうです」
「ルナ、怖いのか?大丈夫、一緒に行くから」
「は、はい。」
「ルナ、貴様怖いのか。根性のないやつめ」
「そういうクレアさんも足が震えてますよ」
「こ、これは武者振るいというやつだ! 断じて怖いわけではない!!」
「大丈夫かよ……行くぞ。お前ら」
三人は洞窟の中へと入っていった。
洞窟を進むと大きな空間のある場所へ出た。
「ここがドラゴンの寝床か。ルナ、光の魔法は消しとけよ」
三人は更に奥へ進んで行った。すると奥の方で何かいびきのような音が聞こえた気がした。
「な、何でしょうか、これ」
「ね、寝てるのだろうか」
「起こさないように。慎重に」
三人は一旦距離を置こうと忍び足で下がろうとした。そのとき、
ガチャン
「あ」
クレアが鎧と剣を接触させ、大きな金属音を出してしまった。
「しまった!」
その音のせいでドラゴンが目を覚ました。
「クレアお前!!」
「わああ!本当にすまん!!! だがどうせ戦うんだ!手間が省けただろ!!」
「そういうことはやった本人が言うんじゃねぇ!!」
三人のドラゴン討伐が始まった。
「うりゃああああああああああ!!!」
クレアが剣を振るう、しかし岩を叩いたのかと錯覚するほどにドラゴンの鱗は固く、刃が通らない。
「くそ、硬すぎる!」
ドラゴンは特に気にした様子もなくクレアに爪で攻撃を仕掛ける。爪は風を切りながら勢いよくクレアに迫る
「くぅ!」
クレアはそれを剣で受け止める。
「私も魔法で支援します!!」
ルナは杖を取り出し魔法を唱えた。
「デュアル・ファイアー!」
ルナの杖から炎が出現し、それが二手に分かれてドラゴン襲い掛かった。しかし、それでも焦げ一つつかなかった。
「効かないの!?」
まもなくして、ドラゴンの口が赤く光りだした。
「右京!ルナ!ブレスが来るぞ!!!」
ドラゴンは口から火炎を噴出した。
クレアは飛び前転により回避に成功した。
「ふっ、っと。右京!ルナ!」
ルナと詩音は逃げ遅れていた。
「う、うそ・・・死ぬの!?」
詩音がルナの前に出てかばおうとする。
「島原流、廻旋受流」
詩音は両手を円を描くように回転させ、風を巻き起こした。
みるみるブレスが分散し、散ってゆく。
「んんんん・・・あれ?助かった?」
「大丈夫か?ルナ」
「は、はい!!ありがとうございます。でもこのドラゴン、火属性だったんですね。なら、氷の魔法を使ってみましょう。」
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2024年10月追記
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