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「もしも、、、もしも私が頼んだら、小笠原組の跡継ぎなってくれる?」

「喜んで。それが一番の最善だと俺も思います」

「うん」


私は絢斗に身を寄せた。


なんで絢斗の心は読めないんだろ。
もし読めたら本心が分かるのに。

使いた時には使えなくて、
使いたくない時は使える。
なんて残酷なんだろう。













「じゃあ俺は先に起きますね」


俺は服を着替え、部屋からでた。
すると、ドアの向かえに颯が壁に
寄りかかっていた。


「おはようございます絢斗さん」
「、、おはよう颯、いつからそこに?」
「昨日の夜からですよ。絢斗さんの部屋から美優さんの泣き声やらいろんな声やら聞こえたんで」
「、、、、、」
「無理矢理はよくないかと」
「美優さんは俺の事が好きなんだ。問題ないだろ?」
「そうっすね、、」




颯は俺の部屋のドアまで歩く。




「颯、、お前は俺とライとお前、誰が小笠原組の跡継ぎになればいいと思う?」

「そんなの決まってるでしょ。絢斗さんが若頭なんですよ」

「そうだな」

「美優さんは昔から絢斗さんを見てた、俺はそれに気付いてた!」

「颯、、、」

「絢斗さんだって気付いてたでしょ?美優さんの気持ちに気付いてるなら、なんで翠さんを、、、すみません、、、」




颯は俺の部屋をノックして
部屋へと入っていった。


颯に言われなくても、もちろん俺も気付いていたさ。
でも、俺は美優さんではなく翠さんを選んだんだ。





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