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跡継ぎになってくれる?
しおりを挟むいつの間にか寝てしまった私は、
朝の眩しい日差しで目が覚めた。
絢斗が私を抱きしめたまま寝ている。
私のずっと抱きしめくれていたのだろうか、
私は絢斗の腕を触った。
すると、絢斗が目を開けた。
「おはよう」
「おはよ」
絢斗の寝顔を見るのは初めてで、
なんとなく寝起きは可愛いと
思ってしまった。
私はまだ離れたくないと
絢斗に抱きつく。
絢斗は私の髪をふわっと触った。
「昨日の美優さん、可愛いかった」
「えっ、、」
「気持ち良かった?」
「うん」
私は恥ずかしさで布団顔を埋めた。
でも正直、昨日は突然で驚いて、
でも途中からまたあの映像が
フラッシュバックして、
気持ちいとか、それどころじゃなかった。
それに、絢斗は翠さんの事が好きって
知っている。
昨日の事は、多分ライに対する
嫉妬なんじゃないか。
「ねぇ、絢斗、、、」
私は布団から顔を出し絢斗を見る。
「絢斗は若頭であって、組の人たちも父さんも、母さんも、絢斗を慕ってる、、、だから、、、」
「だから?」
「もしも、、、もしも私が頼んだら、小笠原組の跡継ぎなってくれる?」
答えは分かってた。
絢斗のならいいよって言うこと。
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