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なんで俺には話したんですか?
しおりを挟むその足音は私たちの前で止まった。
「おい!何してんだよ堂々と!しばくぞ(親父も通るんだぞ)」
颯だった。
ライは体を起こす。
「勉強教えたのでご褒美もらっただけですよ(颯さんは本当俺の邪魔するな)」
「ご褒美だ?(ふざけんなよ)」
「ちょっと颯、落ち着きなよ。私に何か様?」
「美優さんじゃなくてライに用事があったんですよ」
「ライくんに?」
「お前の指導はしばらく絢斗さんがしてくれることになったから」
颯がライを指差す。
「絢斗さんがですか?(なんでわざわざ若頭が)」
「あぁ」
「なんで絢斗?」
「絢斗さんは銃も体術も上手いですし、色々勉強になるからみたいですよ」
「そっか」
「おい、ライ。絢斗さんさっき帰って来て居間に居るから挨拶に行って来い(絢斗さん待ってるからさっさと行け)」
「わかりました(少し緊張するな)」
ライは居間へと向かい。
私と颯の二人っきりになった。
「ライは知ってるんですか?(能力の事)」
「知らないよ」
「言わないんですか?(知らないのか)」
「うん」
「どうしてですか?」
「余計な心配させたく無いから」
「じゃあなんで俺には話したんですか?」
「スリを捕まえる為にしょうがなくだよ。もともと父さんと母さん以外に言うつもりなかったし」
「そうですか」
「それに、気持ち悪いでしょ?自分の考えてる事読まれてるなんて知ったら」
「まぁ、、、あっ、、すみません」
颯の言ってる事は
間違ってない。
私だって、自分の気持ちを、
読まれてたら、気持ち悪いし嫌だもん。
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