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終わりと、始まり
しおりを挟む「さぁ、邪魔者は居なくなったし、ゆっくり話しよっか?修くん」
私は、立って居た修二に抱きつく。
「美優ちゃん、、、」
「なんちゃって」
私は修二から離れると、ソファに座り、フォークを持ち
テーブルに置かれたフルーツの盛り合わせを食べた。
修二が隣に座った。
「美優ちゃん、この前はごめん(怒ってるよな)」
「この前って?なんの事?」
「だから、、デパートで、、結婚してる事、娘がいる事、ずっと隠しててごめん(許して欲しい)」
「傷付いた」
「ごめん、許してくれる?」
「許さない」
「えっ?(美優ちゃん)」
「修くんの事許さない」
「、、、そうだよね」
「うん」
「ごめん」
私はフルーツを食べるのを止め、
修二を見つめる。
私は裏切られた、傷付いた、でも私も、
真実を知ってずっと隠してた。
ずっとこの関係が終わってしまうのが怖かったから。
「、、、私、修くんの事、大好き」
「、、、俺も美優ちゃんの事大好きだよ」
本当に?
一番好き?
奥さんよりも好き?
私は喉につまった言葉を言うのをやめた。
だって、聞いても修くんは嘘を言う。
私が一番だって、きっとそう答えるから。
「私、許すよ。修くんの事」
「本当に!(よかった)」
「でも、、、今日でお別れする」
「、、、美優ちゃん」
「ごめん、修くん。でもやっぱりちゃんとけじめ付けたくて」
「うん。わかってる」
「明日からは、ただの仕事の関係」
「うん」
「もう、キスも、、、しない」
「うん」
「いままでありがと」
「うん、、、今さらこんな事言っても信じて貰えないと思うけど、俺は美優ちゃんの事、本気で好きだったよ(妻に子供が出来なかったら美優ちゃんと結婚してたのかな)」
私は修くんの心の声を聞かなかった事にした。
だって過去にはもう戻れないから。
いくら悔やんでも、やり直したくても。
私たちは進まなくはいけないから。
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