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貴方の気持ち

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ある日私は車の中で父さんが仕事を
終わるのを待っていた。

そんな時、ふと絢斗の姿を見つけ車を降りて
後を追った。

追った先はお店の裏になっていて、
絢斗と女の人の声が聞こえた。


「絢斗君、、今日は何時まで居られるの?(まだ一緒に居たいわ)」
「今日は用事あるのですぐ帰りますよ(今日は美優さんの勉強をみないと)」
「いいじゃない久しぶりに会えたのに(カッコいいわ)」
「ははっ、またすぐ会えますよ(それにしても翠さん綺麗だな)」
「そういえばこの前可愛い子と歩いてるの見たわよ(彼女かしら)」
「あぁ、小笠原組の娘さんですよ(見られてたか)」
「好きなの?付き合ってるの?」
「いえ、僕は翠さんが一番好きですよ」


絢斗と女の人は抱き合いキスをした。

影で見ていた私は、いてもたって居られなかった。
それ以来、絢斗の気持ちだけは読めなくなった。




今でも私は、絢斗の事が好きなのかもしれない。
だけど絢斗の事を考えると
あの日見た事、聞いた事、
気持ちを読んでしまった事がフラッシュバックする。









「あぁ、忘れられたら、どんなに楽なんだろう」

私は天井を見上げると、そのまま眠りについた。
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