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月明かりが差し込む部屋で君と-表-

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トントンと部屋をノックする音が
聞こえると、山下先輩が部屋へと入ってくる。

「凪ちゃんは?」
「岡崎先輩のお土産見に行くと言って売店に行きました」
「そっか」

山下先輩は私に近付き隣に並ぶと
私たちは窓から見えるゲレンデを見た。

「今日は誘って頂きありがとうざいました」
「いえいえ、楽しめた?」
「はい!山下先輩の教え方とっても上手でした」

私たちは和やかに会話をした。
ずっとこんな関係が続けばいいのに。

だけど、関係が終わってしまったとしても
言わなくてはいけない、けじめをつけなくてはいけない。

「葵ちゃん、俺さ」

山下先輩が口を開く。
私はその声を遮った。

「あの時の答え合わせをしましょ、山下先輩」
「えっ、、あっ」
「学校でぶつかってしまった時の事覚えてますか?」
「、、、伊織の本当の好きな人だろ?」
「はい、、、私の答えあってましたか」

私は山下先輩を見る。
すると山下先輩は私から目を背ける。

「あってたよ」

月明かりに照らされた
山下先輩の顔は、少し切なそうな顔をしていた。



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