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この椅子は私だけの特権-表-
しおりを挟む今日はとても疲れた。
記憶喪失のフリをしていたのは
もちろんの事だが、
久しぶりの授業に友達。
そして、最上先輩と朝一緒にいたことで、
付き合っているのかと質問じめだった。
最上先輩もそうなのだろうか?
休み時間来てくれると言ってくれたのに、
結局来てくれなかった。
ホームルームが終わると1日が終わった。
すると廊下がざわめく。
私の教室の扉が開くと、最上先輩が顔を出した。
「双葉居る?」
私は、返事をして席を立つ。
「ごめん。休み時間行けなくて」
「いえ。なっ、、凪、、もいたので大丈夫です」
「そっか、、でさぁ一緒に帰りたいんだけど、俺部活あるから待っててくれない?」
「えっと、、、」
「いいじゃん!私もバスケ部の応援行きたいから、葵も行こうよ」
凪も居るならいいかと思い、
私は最上先輩を待つ事にした。
最上先輩は先に体育館へと向かった。
私は支度をし、遅れて凪と体育館へと行った。
体育館に着くと、
そしてすでに応援する女子がたまっていた。
扉を開けると、バスケ部の人は
ストレッチを始めていた。
やはりその中でも最上先輩は、
一際目立つというか、カッコいい。
そんな事を思う私の視線に
気付いたのだろうか。
最上先輩が私と凪の存在気付き、
ストレッチを止め近付いて来た。
そしておもむろに折り畳み式の椅子を
2脚だし、並べる。
「はい、ここ座って」
「えっ?」
「彼女席」
最上先輩は笑いながら言った。
私は赤面した。
周りの女子からの
視線が痛かった。
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