元手大地震～首都災害に大学生が歌い、支え、立ち向かう。～

エピソード44

「これから、外国の方向けの、震災被害状況の説明を致します・・。テレビをご覧の皆さん、字幕をオンにしてください・・。５各語以上で被害の状況の報告を行います・・。」
「オン？」
 

外国の方が、字幕だと察知し、字幕モードになる・・。

「オー。」

留学生や、外国人の集まる避難所から歓声が起こる・・。

「取りあえず、テレビで、被害状況の確認をできるだけお送りします。」


「まず、在日、の被災された方、落ち着いて、落ち着いて、周りの避難者との人として、協力して、安全な避難所にいてください・・。」

「助けを求める声があったとしても、現在、海外救助隊が最先端で、救出に当たっています、決して、危険な所にはいかないでください。皆さんの行動を真似てください。落ち着いて、その安全な場所で待機、避難を継続してください・・。」


「もう一度、申し上げます・・。」


「初事務次官、さすが、五国後の字幕だけではなく、５各語で、声明を発表するとは、・・今までの在職中で、私は一番感銘を受けました・・。」


「きっと、よき話の友ならば、問題は起きないと思います・・。それには皆さんの行動が大切です。」

「外務省の声明だ・・。」
「そこをカバーしていれば問題は出ない・・。」

「わかりました。」
「さっ、被害状況の情報の収集に当たろう。」

「はい。」

外務省関係部署に向かう、初隆志外務次官とその部下・・。まだ、彼は眠っていなかった・・。

証・・。

ただ、息子の思いと共に、彼と一緒にいる気がした・・。ならば、行政として、発表するのが、社会人としての職務。それを失うわけにはいかない・・。

これは首都直下地震なのだ・・。

「ああ、証君、やっと、一度手が空いた。」

外務省の田野が、証の前にやってきた・・。


「まさか、青春スターズが一曲歌うとはな・・。恵まれてる避難所の一つだ・・。」


「救護所も完備しているから、そうも言えないが・・。多くの命がある限り、できるだけ、犠牲者を増やさないのが、避難所の基本的な考え方と行動との合理性・・。」

「それを崩してはいけない・・。」