元手大地震～首都災害に大学生が歌い、支え、立ち向かう。～

エピソード8

「くそっ。」
　初証は、続々と集まる学生を見ながら、被害状況の把握をしていた..。
　多くの命が気になってしょうがない..。
「ドローンから、学外、食堂街より、出火を確認..東京消防庁に通報..。」
「..。」
　
　愕然とする、学生..。

「健。」
　引田が医学部生棟に向かうと、同期生がいた..。

「災害時マニュアルの通知が出ているそうだが..。」

「いや、俺の携帯の端末では出てない..。」

「やはり、回線がダウンしているか..。非常誘導灯以外は学生棟の電気も落ちている..。」


「できるだけ、救急パットと、医療機械の動くやつを担架に乗せて運ぶんだ..。」
「そうだな、..。」
　本震からすでに１４分が経っていた..。
「病棟内での連絡網..だめだ、入り口からたくさんの人が。」
「火災連絡は？」

「棟内ではなし、しかし、学生街食堂で出火が..。」

「天気の最新情報は晴れ..。」
「健！」
　同級生も駆けつける..。
「テント、設置場所が１部損壊して危険だ！」

「わかった、人数集まったな..。」

「東先生！」

「みんな無事か、早く、機器等を外の避難所に持っていくぞ。」