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エピソード45

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 「康太・・。」
 「どうした、堀君・・。」
 「北海道エアローズ、チケット取れたぞ・・。あの、江ノ内さんが先発だそうだ。」
 「江ノ内さんが?」
 江ノ内とは、北海道ホエールズ出身のプロ野球選手・・。入団6年まで中継ぎを担当をしていたが、昨年、先発に転向し、13勝を挙げ、名物ピッチャーの仲間入りになった選手だ。
 「で、誰が取ったの?」
 「えっ、いや、その。」
 「遠藤真広さん?」
 「それが康太君の話を聞いた、エアローズが、試合を見に来てほしいと・・。」
 「ああ、違う筋の話ね・・。」
 「それにしても遠藤さんは違うな。今年の道内新聞に紹介されるなんて・・。」
 「道内2位の女子選手、硬式野球へ、2年生までは続けたい・・。」
 「画期的な選択だよ・・。」
 「主に、代走の起用らしいな。」
 「ベースコーチも薦めたいけど、まあ、やはり、考えてるんじゃないの、ホエールズも。」
 「まっ、俺達は俺達の道を行く・・。」
 「2年生だから、後一年で一緒にプレーできる。・・・なんて思ってるんじゃないの?」
 「いや、・・思ってはない。思ってない。」
 ホリーの顔が少し、赤くなる・・。
 「だって、ヒット打って、代走で遠藤さんが出てくるって寂しいじゃん・・。」
 「さすが、ホリー。」
 「で、好きなの?遠藤さんのこと。」
 「別に。春が来れば、学校でしょ。大人だって・・。」
 「さすがホリー。」
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