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EPISODE132

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時が経つのは早く、気づけば修学旅行当日になっていた。
「班全員いるか?」
教師の声に反応するかのように、少年Aは
「全員います」
と、答える。
「新幹線来たし、乗るぞ」
そうして俺らの修学旅行は始まった。


席に着いた俺たち。4人で向かい合ってる席なので当然2人は横の4人席になってしまう。
「私もシュー君と2人席が良かった!」
「まぁまぁ、落ち着いてさくらちゃん」
わがままを言うさくらを宥める早美怜。これからわかるように俺と実莉の2人が別の4人席に座っている。4人席と言っても、俺らの隣の席は空いているため、みんなの荷物おきになっている。
「さくらちゃん、約2時間の辛抱だから頑張って」
そう言う早美怜の目線は俺の方にあり、謎にウインクされた。
そうか、よく考えたら実莉と2時間もこんなに近くでいられるんだもんな。それはすごく・・・・・恥ずかしい。
「修、最近どう?」
「ふ、普通だよ」
「そうなんだ・・・・」
ヤバいよ、会話が続かない。でも、あんな質問をした実莉もまさか、恥ずかしくて緊張してる?
いやいや、まさかな。実莉に緊張なんて言葉似合わないし、ありえないか。
そんなこんなで俺たちは変な会話をしながら、約2時間新幹線の中で揺られているのであった。
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