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EPISODE102

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数分間の沈黙後、俺と実莉は「無理だな」となり、劇の練習は終わった・・・・というか、始まりもしなかった。
そして今、俺は自室のベッドで体育座りをしていた。
「マジでなんなんだよ、俺。チキンかよ・・・キモ・・・」
謎の虚無感と戦っていた俺はフツフツと実莉との思い出が蘇ってきた。
最初に会ったのは2年のクラス替えだったかな? その時は無駄に絡んでくる敵としか見てなかったけど、親の再婚で同じ家に暮らすようになってからは徐々に性格が変わっていったな・・・・ 
あれ? 俺が実莉の事を意識し始めたのはいつだっけ?・・・・あぁ、そうだ。元母による交通事故だったな・・・・あの時実莉が引きこもって大変だったらしい・・・
そして自分の気持ちを理解したのはおばぁちゃん家に行って、ペルセウス座流星群を見た時・・・・
そう言えば、2人でイマジンランドにも行ったな・・・・

あぁ、認めるよ。俺は実莉の事が好きだ。

でも、この思いは我慢するしかない。俺と実莉は兄妹だ。兄妹で恋愛なんてありえない・・・・それにもし俺が振られたら家にいるのが気まずくなってしまう。だから、俺は“我慢”する、この気持ちを。
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