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組織犯罪対策部の過去
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「マルガレーテの超能力について、わかっている事は多くありません」
非常に喋りにくそうに、教授が言葉を続ける。その気持ち、すごいよく分かる。発話、文章、思考において否定系でしか表現できないという性質が厄介すぎる。頭がバグってきそうだ。
「これは、人工衛星から一般に公開されている高精度航空写真を映像分析人工知能が分析した結果、偶発的に特定へ至った映像です」
マルガレーテは動画には映るし、それを理解はできる。動画があるなら、動画を見るのが一番早そうだ。
俺たちは食い入る様に動画を見つめた。
「……意味わっかんないっすね」
動画の内容は見たし覚えている、何が起きたのかも分かる。しかし、思考を直接的な言葉にする事はできない。
映像の中では、数十人の男がマルガレーテ一人に、一方的にボコボコにされる様子が映っていた。
その光景はまさに、理解不能だった。タバコに手を伸ばそうとする渡津(わたんず)を手で静止しつつ、分かった事を否定系で口に出す。
「パイロキネシス"だけ"では無いな」
お、これは通るのか。
「創造系の超能力だけでもないっすね」
「テレポートだけでも無いな」
俺と渡津の掛け合いで意図察した教授がそれに続く。
「相手を唐突に心肺停止させる能力、だけでも無いですね」
1つの超能力が結果的に複数の性質を持つ事はあるが、超能力は一人1つまでと言われている。世界中の人間が強制的に必ず守っている法則ぐらいはちゃんと守ってくれないかな。
「普通、複合型の超能力は発動に大きな制約がかかったり、発動に大量の魔力を必要として安易に使えない場合が多いんだが」
動画を見れば、安易に使えない能力では無いと言う事は明白だ。
「マルガレーテは……」
それまで黙っていた如月が、真剣な表情で口を開く。
「三本足」
如月の言葉をその場の全員が理解できず、場の空気が凍る。彼女の意図を、彼女が正確に伝えようとするなら”マルガレーテは二本以上の足を持っていない”とすれば良い。
そしてそれは、別にここで言及する必要が無い情報だ。
「!!!!」
突然、地面が揺れる。違った、俺を乗せている渡津がビクリと体を震わせたんだ。見上げると、まるで雷にでも打たれた様な、ハッとした表情を浮かべている。
「マルガレーテは複合型の超能力者」
渡津が口を衝撃的な言葉を言い切った。マルガレーテに関する、肯定的な言葉が通っている!
「どう言う事だ?」
渡津のヒューム値はほとんど1hmだ。
彼女がどれだけ死力を尽くしたとしても、マルガレーテが持つ反ミーム性を突破する事はできない。つまり、如月が何か決定的な法則を発見し、渡津がその意図に気づいた。
法則の穴について直接的に説明できない制約があるから、間接的に俺たちへ伝えようとしている。
「マルガレーテは爬虫類」
「マルガレーテは侍」
如月と渡津がマルガレーテに関する肯定を続ける。
ん、あれ?
流石にマルガレーテは爬虫類ではないし、侍でもなくないか? ああ、そう言うことか!!!
教授の方に視線を向ける。
彼はまだキョトンとしていた。
「これは……」
試しに法則について言及しようとしたが、言葉にはできない。これは仮説の正しさを証明した。
多分、如月はそこまで考えての発言だったんだろう。ファインプレーだ。マルガレーテに関する、間違った情報は言葉にできるし、考える事もできる。
逆説的に、言おうとして言えない内容は彼女に関する正しい情報だって事が確定する!
「貴重なお時間をいただき、ありがとうございました」
PSIカルテル、ラゴネロに関する情報やアリスの姉についてなど、本当に有用な情報を大量の得ることができた。
俺たちは教授に対して深く礼をし、黄金色のお菓子を包んで別れる。駐車場へ向かう途中、体をヒョイっと持ち上げられた。
「如月?」
見上げると、如月が俺を持ち上げている。視線の先には渡津が手を伸ばした形で止まっていた。
渡津が俺を持ち上げようとして、如月が先に奪った形だ。
「先輩は私のです!!」
渡津が口元を抑え、からかう様に声を上げる。
「あっれー? パイセンと如月さんってそう言う関係だったんすね!」
「えっあっちがっ!! そう言う意味じゃ無いです!!!」
「へーーーほーーーふぅーーーーん!!」
「もぉぉおおおおお! ちがいますーーー!!」
如月に人形みたいに抱き抱えられながら、俺はジト目で渡津を睨む。
「おいおい、渡津……あまりうちの課の新人を可愛がらないでくれよ」
「へへっ。すみません、つい……優秀な子がいるとちょっかいかけたくなっちゃうって言うか」
「まあ、気持ちは分かるが。……やらんぞ?」
「あれ、相思相愛っすか?」
「はいはい、その通りだ。好きに言ってろ」
超能力者同士の戦いにおいて相手の超能力に関する情報は、時に状況を一変させる程の力を持つ。
総合的に見ればエージェントとしての如月はまだまだヒヨコだが、彼女の分析能力は天凛(てんりん)と言って良い。
「えっと、あの……なんて言うか」
如月が俺を抱えたまま顔を赤くしている。彼女はあまり褒められ慣れていない。これは半分ぐらい、俺が原因かもしれないが。
「……如月、悪いんだが飲み物を買ってきてくれないか?」
「え? はい。わかりました」
如月はすぐに意図を察して俺をおろし、自販の方へ駆けて行った。
「渡津、まず聞かずには居られないんだが……どうやって○島から出た?」
渡津うい、彼女は任務中に独断でビルを爆破し、無関係な一般人32人を殺害したとして死刑が言い渡されている身だ。
常識的に考えれば、外に出して良い生き物じゃ無い。
彼女が状況によっては外に出されると言う事実は、過去の判決に一切の真実がない事を半ば証明してしまっているし、他の……あらゆる意味で警察と司法の信頼を地の底に落としている。
……この場合は、信頼するべき体裁が存在しなかったと言うのが正しいのかもしれないが。
「普通に、船に乗って?」
「おい」
そんな事は、言われなくても分かっている。
当然、渡津がそれを理解していない訳がない。
「そんなの、聞いても意味ないってわかってるっすよね?」
半ば分かりきっていた答えだが、思わず顔を覆ってしまう。
「お前個人の判断……は流石に不可能だよな?」
「さあ、どうっすかね」
「どのレイヤーの指示だ?」
「パイセンの話は比喩表現が多すぎてよくわからねっす♪」
こ、い、つ! むぅかつくぅぅぅううう!!! 全日本煽り大会チャンプだよ! 殿堂入りだよ!
「この事件が解決した後は、どうなるんだ?」
「……んー? 最初は普通にハウスされるパターンが一番有力だと思ってたっすけど」
お前も比喩表現に関しては人のこと言えなくないか? まぁ、俺たちに関してはそうせざるおえない背景があるわけだが。
渡津は一度言葉を区切り、俺の事を下から上まで見回す。
「状況次第では、如月ちゃんの同僚もあり得るっちゃあり得るっすよね」
俺の意識はこの体にあるが、それが世間的に認められるかは分からない。俺自身、俺が今後どうなるかは不明だ。
自分で言うのも何だが、人手不足に困窮する今の超能力対策課にとって第3世代のベテランを失うのは組織として機能不全を起こしかねない。
組対部に続いてウチまで崩壊したら、日本の治安維持機構は超能力関係の事件を担当する力を喪失することになる。
俺の穴埋めに渡津が入るのであれば、戦力の問題は解決するな。
「お前は……それで良いのか?」
状況的に、1年前に起きたビル爆破事件は渡津の独断では無かったんだろう。もし本当に独断なら、流石に彼女はここにはいない。
彼女を○島から出すと言う決断は、不足の事態によって過去の事件に関する真実が露見するリスクを許容してでも、彼女を事件解決の戦力として使いたいって事だ。
つまり渡津は、忠実に任務を全うし、大量殺人犯に仕立てあげられ投獄されたという事になる。
「ハハハ」
俺の言葉に渡津は乾いた笑いを零す。
そしてしゃがんみ、俺の耳元でつぶやく。
「先輩のそう言う優しい所、私は好きですけど……余計なお世話です。私はもう、そう言うの考えて良い人間じゃ無いんで。後は最後まで走り切るだけです」
1年前、組織犯罪対策部で何があったって言うんだ?
非常に喋りにくそうに、教授が言葉を続ける。その気持ち、すごいよく分かる。発話、文章、思考において否定系でしか表現できないという性質が厄介すぎる。頭がバグってきそうだ。
「これは、人工衛星から一般に公開されている高精度航空写真を映像分析人工知能が分析した結果、偶発的に特定へ至った映像です」
マルガレーテは動画には映るし、それを理解はできる。動画があるなら、動画を見るのが一番早そうだ。
俺たちは食い入る様に動画を見つめた。
「……意味わっかんないっすね」
動画の内容は見たし覚えている、何が起きたのかも分かる。しかし、思考を直接的な言葉にする事はできない。
映像の中では、数十人の男がマルガレーテ一人に、一方的にボコボコにされる様子が映っていた。
その光景はまさに、理解不能だった。タバコに手を伸ばそうとする渡津(わたんず)を手で静止しつつ、分かった事を否定系で口に出す。
「パイロキネシス"だけ"では無いな」
お、これは通るのか。
「創造系の超能力だけでもないっすね」
「テレポートだけでも無いな」
俺と渡津の掛け合いで意図察した教授がそれに続く。
「相手を唐突に心肺停止させる能力、だけでも無いですね」
1つの超能力が結果的に複数の性質を持つ事はあるが、超能力は一人1つまでと言われている。世界中の人間が強制的に必ず守っている法則ぐらいはちゃんと守ってくれないかな。
「普通、複合型の超能力は発動に大きな制約がかかったり、発動に大量の魔力を必要として安易に使えない場合が多いんだが」
動画を見れば、安易に使えない能力では無いと言う事は明白だ。
「マルガレーテは……」
それまで黙っていた如月が、真剣な表情で口を開く。
「三本足」
如月の言葉をその場の全員が理解できず、場の空気が凍る。彼女の意図を、彼女が正確に伝えようとするなら”マルガレーテは二本以上の足を持っていない”とすれば良い。
そしてそれは、別にここで言及する必要が無い情報だ。
「!!!!」
突然、地面が揺れる。違った、俺を乗せている渡津がビクリと体を震わせたんだ。見上げると、まるで雷にでも打たれた様な、ハッとした表情を浮かべている。
「マルガレーテは複合型の超能力者」
渡津が口を衝撃的な言葉を言い切った。マルガレーテに関する、肯定的な言葉が通っている!
「どう言う事だ?」
渡津のヒューム値はほとんど1hmだ。
彼女がどれだけ死力を尽くしたとしても、マルガレーテが持つ反ミーム性を突破する事はできない。つまり、如月が何か決定的な法則を発見し、渡津がその意図に気づいた。
法則の穴について直接的に説明できない制約があるから、間接的に俺たちへ伝えようとしている。
「マルガレーテは爬虫類」
「マルガレーテは侍」
如月と渡津がマルガレーテに関する肯定を続ける。
ん、あれ?
流石にマルガレーテは爬虫類ではないし、侍でもなくないか? ああ、そう言うことか!!!
教授の方に視線を向ける。
彼はまだキョトンとしていた。
「これは……」
試しに法則について言及しようとしたが、言葉にはできない。これは仮説の正しさを証明した。
多分、如月はそこまで考えての発言だったんだろう。ファインプレーだ。マルガレーテに関する、間違った情報は言葉にできるし、考える事もできる。
逆説的に、言おうとして言えない内容は彼女に関する正しい情報だって事が確定する!
「貴重なお時間をいただき、ありがとうございました」
PSIカルテル、ラゴネロに関する情報やアリスの姉についてなど、本当に有用な情報を大量の得ることができた。
俺たちは教授に対して深く礼をし、黄金色のお菓子を包んで別れる。駐車場へ向かう途中、体をヒョイっと持ち上げられた。
「如月?」
見上げると、如月が俺を持ち上げている。視線の先には渡津が手を伸ばした形で止まっていた。
渡津が俺を持ち上げようとして、如月が先に奪った形だ。
「先輩は私のです!!」
渡津が口元を抑え、からかう様に声を上げる。
「あっれー? パイセンと如月さんってそう言う関係だったんすね!」
「えっあっちがっ!! そう言う意味じゃ無いです!!!」
「へーーーほーーーふぅーーーーん!!」
「もぉぉおおおおお! ちがいますーーー!!」
如月に人形みたいに抱き抱えられながら、俺はジト目で渡津を睨む。
「おいおい、渡津……あまりうちの課の新人を可愛がらないでくれよ」
「へへっ。すみません、つい……優秀な子がいるとちょっかいかけたくなっちゃうって言うか」
「まあ、気持ちは分かるが。……やらんぞ?」
「あれ、相思相愛っすか?」
「はいはい、その通りだ。好きに言ってろ」
超能力者同士の戦いにおいて相手の超能力に関する情報は、時に状況を一変させる程の力を持つ。
総合的に見ればエージェントとしての如月はまだまだヒヨコだが、彼女の分析能力は天凛(てんりん)と言って良い。
「えっと、あの……なんて言うか」
如月が俺を抱えたまま顔を赤くしている。彼女はあまり褒められ慣れていない。これは半分ぐらい、俺が原因かもしれないが。
「……如月、悪いんだが飲み物を買ってきてくれないか?」
「え? はい。わかりました」
如月はすぐに意図を察して俺をおろし、自販の方へ駆けて行った。
「渡津、まず聞かずには居られないんだが……どうやって○島から出た?」
渡津うい、彼女は任務中に独断でビルを爆破し、無関係な一般人32人を殺害したとして死刑が言い渡されている身だ。
常識的に考えれば、外に出して良い生き物じゃ無い。
彼女が状況によっては外に出されると言う事実は、過去の判決に一切の真実がない事を半ば証明してしまっているし、他の……あらゆる意味で警察と司法の信頼を地の底に落としている。
……この場合は、信頼するべき体裁が存在しなかったと言うのが正しいのかもしれないが。
「普通に、船に乗って?」
「おい」
そんな事は、言われなくても分かっている。
当然、渡津がそれを理解していない訳がない。
「そんなの、聞いても意味ないってわかってるっすよね?」
半ば分かりきっていた答えだが、思わず顔を覆ってしまう。
「お前個人の判断……は流石に不可能だよな?」
「さあ、どうっすかね」
「どのレイヤーの指示だ?」
「パイセンの話は比喩表現が多すぎてよくわからねっす♪」
こ、い、つ! むぅかつくぅぅぅううう!!! 全日本煽り大会チャンプだよ! 殿堂入りだよ!
「この事件が解決した後は、どうなるんだ?」
「……んー? 最初は普通にハウスされるパターンが一番有力だと思ってたっすけど」
お前も比喩表現に関しては人のこと言えなくないか? まぁ、俺たちに関してはそうせざるおえない背景があるわけだが。
渡津は一度言葉を区切り、俺の事を下から上まで見回す。
「状況次第では、如月ちゃんの同僚もあり得るっちゃあり得るっすよね」
俺の意識はこの体にあるが、それが世間的に認められるかは分からない。俺自身、俺が今後どうなるかは不明だ。
自分で言うのも何だが、人手不足に困窮する今の超能力対策課にとって第3世代のベテランを失うのは組織として機能不全を起こしかねない。
組対部に続いてウチまで崩壊したら、日本の治安維持機構は超能力関係の事件を担当する力を喪失することになる。
俺の穴埋めに渡津が入るのであれば、戦力の問題は解決するな。
「お前は……それで良いのか?」
状況的に、1年前に起きたビル爆破事件は渡津の独断では無かったんだろう。もし本当に独断なら、流石に彼女はここにはいない。
彼女を○島から出すと言う決断は、不足の事態によって過去の事件に関する真実が露見するリスクを許容してでも、彼女を事件解決の戦力として使いたいって事だ。
つまり渡津は、忠実に任務を全うし、大量殺人犯に仕立てあげられ投獄されたという事になる。
「ハハハ」
俺の言葉に渡津は乾いた笑いを零す。
そしてしゃがんみ、俺の耳元でつぶやく。
「先輩のそう言う優しい所、私は好きですけど……余計なお世話です。私はもう、そう言うの考えて良い人間じゃ無いんで。後は最後まで走り切るだけです」
1年前、組織犯罪対策部で何があったって言うんだ?
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