4 / 31
第一章 万華鏡
第四話 勇者登場
しおりを挟む
国王の計らいで人払いがされ、改めて鉱石の説明がなされた。
「さて、アズボンドよ。先の発言は世界を揺るがすものであった。その認識はあるか?」
「もちろんでございます。しかし、発言は事実であり、訂正することはできません」
リシスは固まって動かないし、国王は眉間にシワを寄せて考え込んでいる。僕の存在は国王すら頭を抱えてしまうほどの問題らしい。
「陛下、我々には時間が必要だと考えます」
「そう……だな。シント・レーブルを起源術師と認めるか否かは保留とし、今回の謁見は以上とする」
公式な謁見を終えた僕たちは、そのまま別室へ案内された。
「君は一体何者なんだ」
「え、えっと……」
僕は普通男の子、なんて言ってもそれこそ信じてもらえないだろう。
「まぁ良い。だが、シント・レーブルの存在が争いを招きかねないのは確かだ」
「す、すみません」
存在が争いの元なんて言われたら、悪いことをしていなくても何故か後ろめたくなる。しかし、こうなると自分ではもうどうすることもできない。
「シント殿はこれまで通りリシス殿のもとで弟子として過ごすのが賢明でしょう」
「うむ、アズボンドの言う通りだな」
ひとまず僕のことは保留となったわけだが、放心状態のリシスをさてどうやって連れ帰るか。
「国王の前であんなモン作るなんて……」
「いやぁ、本で読んだくらいじゃ物足りないかと思って」
「物足りないどころじゃない!」
確かに『賢者の石』なんて伝説上の鉱石を作ってしまったんだ。いくら国王だって頭を抱えるよな。
「どこに行くんだ?」
「工房でさっきの鉱石を作ろうと……」
「バッカもん!!」
リシスはそう言うと、分厚い本を引っ張り出して、僕の前に置いた。
「君のような逸材には勉強が必要だ!」
錬金術なら独学でなんとなく分かった。資源が無くとも作れるのだから勉強なんて……。
「良いかい? 君には大きく欠けているものがある」
「欠けているものって?」
「それは、基本だ!」
そこから数週間、僕は眠たい錬金術の基本知識を叩き込まれ、駆け出しの錬金術師としての第一歩を踏み出した。
「これにて修了とする!」
「や、やっと終わったぁ……」
「第一部が終わっただけだ。5日後、第二部を開始する!」
リシスは柄にも無く熱血教師ぶりを発揮していたが、5日間という束の間の休息を満喫するべく、僕は町に出ていた。
「シント疲れてる」
「うん、疲れてる」
ベリスとマリクスも同行する。修行から逃げ出さないための監視役らしいが、この状況は――。
「だ、大丈夫だから離してくれない?」
「1人で歩いたら危険」
「うん、私が捕まえておく。ベリスは離れてて」
「私が捕まえておく。マリクスこそ離れて」
彼女たちにすっかり懐かれてしまったようで、僕は2人に引っ張られて両手に花というより、綱引き状態だ。
ここで喧嘩でもされれば、僕の身体は真っ二つに千切れてしまう。お腹も減ったし食事をすることにした。
「いらっしゃい」
入ったのはオシャレめなファミリーレストラン。安価で美味いというので、店内は親子連れで賑わっていた。
「メニューが多くて悩むな。何か食べたいものはある?」
「私はシントに任せる」
「鹿のハンバーグ……」
マリクスは言うまでもないが、ベリスも強がっているのが見え見えだ。
いつも食事を作ってくれるのは2人だし、ここ最近は一緒に食べる機会も減っていた。
僕は彼女たちの要望に応え、鹿肉のハンバーグを注文した。
「はい、お待たせ」
「「うわぁ……!」」
普段は寡黙で冷静な彼女たちも歳相応の反応をするんだなと安心した。ヨダレを垂らす2人は、なんとも小動物を見ているようで可愛らしい。
「シント食べて良い?」
「ああ、もちろん。食べよう」
「「「いただきます!」」」
鹿肉は臭みも無く、柔らかい。僕は牛や豚より好きな味だ。そしてこのさっぱりとしたソースがまた良い。
「あ、シント」
「ん?」
「食べさせてあげる」
お前は何を言っているんだ。
「私も。はい」
「「あーん」」
いやいやいやいや――。
『ガタンッ』
「邪魔するぜぇ」
これからという時に店の扉が乱暴に開いた。入ってきたのは汚い身なりの少年が3人。歳は僕のひとつかふたつ上だろうか。
「この店は相変わらずガキくせぇなぁ」
それにしても何故、大人たちは彼らを止めないのだろう。それどころか、怯えてるではないか。
「勇者シリエル様。今日はなんのご用で?」
「決まってるじゃねぇか。オレ様たちのパーティを発展させるための資金集めだよ」
勇者? アレが勇者だと? 言動といい、服装といい、一見するとただの不良少年だ。
「勘弁して下さい。ついこの前献上したばかりではありませんか」
「はぁん?! 舐めてると痛い目に合うぞ!」
憲兵を呼ぶべきだろうが、入口は勇者一行がいて通れない。窓から出ても逃げ切れるかどうか。
「ちょっとうるさい」
「うん、邪魔しないで」
「あぁっ!」
先程まで隣に座っていたはずのベリスとマリクスは、いつの間にか彼らの前に立ち塞がっていた。
「憲兵さんに言いつけられたくなかったら、早く出て行きなさい」
「ほぉ。憲兵ごときでオレ様を止められるとでも?」
まさか、憲兵すら敵わないのか。『勇者』のスキルがそれほどまでに強大だとは。
「お嬢ちゃんたちは引っ込んでな!」
「「キャァッ!」」
「なんだ、お前」
しまった――。2人が殴られそうになって、つい前に出てしまった。
「ぼ、僕の友達に手を出すな!」
「勇敢と無謀は違うぜ、ぼっちゃん」
およそ勇者のセリフとは思えない発言だが、この展開はマズい。手を押さえられて逃げることもできない。
「そこまでにしなさいシリエル」
「ちっ、クソ兄貴」
「その勇者のスキルは、このような外道なマネをするため授かったものではないだろう」
あれは、国王に謁見した時に見た。
「うちの弟がすまなかった。怪我は無いかい?」
「アズボンド……さん!」
「久しぶりだね、シント・レーブル」
「さて、アズボンドよ。先の発言は世界を揺るがすものであった。その認識はあるか?」
「もちろんでございます。しかし、発言は事実であり、訂正することはできません」
リシスは固まって動かないし、国王は眉間にシワを寄せて考え込んでいる。僕の存在は国王すら頭を抱えてしまうほどの問題らしい。
「陛下、我々には時間が必要だと考えます」
「そう……だな。シント・レーブルを起源術師と認めるか否かは保留とし、今回の謁見は以上とする」
公式な謁見を終えた僕たちは、そのまま別室へ案内された。
「君は一体何者なんだ」
「え、えっと……」
僕は普通男の子、なんて言ってもそれこそ信じてもらえないだろう。
「まぁ良い。だが、シント・レーブルの存在が争いを招きかねないのは確かだ」
「す、すみません」
存在が争いの元なんて言われたら、悪いことをしていなくても何故か後ろめたくなる。しかし、こうなると自分ではもうどうすることもできない。
「シント殿はこれまで通りリシス殿のもとで弟子として過ごすのが賢明でしょう」
「うむ、アズボンドの言う通りだな」
ひとまず僕のことは保留となったわけだが、放心状態のリシスをさてどうやって連れ帰るか。
「国王の前であんなモン作るなんて……」
「いやぁ、本で読んだくらいじゃ物足りないかと思って」
「物足りないどころじゃない!」
確かに『賢者の石』なんて伝説上の鉱石を作ってしまったんだ。いくら国王だって頭を抱えるよな。
「どこに行くんだ?」
「工房でさっきの鉱石を作ろうと……」
「バッカもん!!」
リシスはそう言うと、分厚い本を引っ張り出して、僕の前に置いた。
「君のような逸材には勉強が必要だ!」
錬金術なら独学でなんとなく分かった。資源が無くとも作れるのだから勉強なんて……。
「良いかい? 君には大きく欠けているものがある」
「欠けているものって?」
「それは、基本だ!」
そこから数週間、僕は眠たい錬金術の基本知識を叩き込まれ、駆け出しの錬金術師としての第一歩を踏み出した。
「これにて修了とする!」
「や、やっと終わったぁ……」
「第一部が終わっただけだ。5日後、第二部を開始する!」
リシスは柄にも無く熱血教師ぶりを発揮していたが、5日間という束の間の休息を満喫するべく、僕は町に出ていた。
「シント疲れてる」
「うん、疲れてる」
ベリスとマリクスも同行する。修行から逃げ出さないための監視役らしいが、この状況は――。
「だ、大丈夫だから離してくれない?」
「1人で歩いたら危険」
「うん、私が捕まえておく。ベリスは離れてて」
「私が捕まえておく。マリクスこそ離れて」
彼女たちにすっかり懐かれてしまったようで、僕は2人に引っ張られて両手に花というより、綱引き状態だ。
ここで喧嘩でもされれば、僕の身体は真っ二つに千切れてしまう。お腹も減ったし食事をすることにした。
「いらっしゃい」
入ったのはオシャレめなファミリーレストラン。安価で美味いというので、店内は親子連れで賑わっていた。
「メニューが多くて悩むな。何か食べたいものはある?」
「私はシントに任せる」
「鹿のハンバーグ……」
マリクスは言うまでもないが、ベリスも強がっているのが見え見えだ。
いつも食事を作ってくれるのは2人だし、ここ最近は一緒に食べる機会も減っていた。
僕は彼女たちの要望に応え、鹿肉のハンバーグを注文した。
「はい、お待たせ」
「「うわぁ……!」」
普段は寡黙で冷静な彼女たちも歳相応の反応をするんだなと安心した。ヨダレを垂らす2人は、なんとも小動物を見ているようで可愛らしい。
「シント食べて良い?」
「ああ、もちろん。食べよう」
「「「いただきます!」」」
鹿肉は臭みも無く、柔らかい。僕は牛や豚より好きな味だ。そしてこのさっぱりとしたソースがまた良い。
「あ、シント」
「ん?」
「食べさせてあげる」
お前は何を言っているんだ。
「私も。はい」
「「あーん」」
いやいやいやいや――。
『ガタンッ』
「邪魔するぜぇ」
これからという時に店の扉が乱暴に開いた。入ってきたのは汚い身なりの少年が3人。歳は僕のひとつかふたつ上だろうか。
「この店は相変わらずガキくせぇなぁ」
それにしても何故、大人たちは彼らを止めないのだろう。それどころか、怯えてるではないか。
「勇者シリエル様。今日はなんのご用で?」
「決まってるじゃねぇか。オレ様たちのパーティを発展させるための資金集めだよ」
勇者? アレが勇者だと? 言動といい、服装といい、一見するとただの不良少年だ。
「勘弁して下さい。ついこの前献上したばかりではありませんか」
「はぁん?! 舐めてると痛い目に合うぞ!」
憲兵を呼ぶべきだろうが、入口は勇者一行がいて通れない。窓から出ても逃げ切れるかどうか。
「ちょっとうるさい」
「うん、邪魔しないで」
「あぁっ!」
先程まで隣に座っていたはずのベリスとマリクスは、いつの間にか彼らの前に立ち塞がっていた。
「憲兵さんに言いつけられたくなかったら、早く出て行きなさい」
「ほぉ。憲兵ごときでオレ様を止められるとでも?」
まさか、憲兵すら敵わないのか。『勇者』のスキルがそれほどまでに強大だとは。
「お嬢ちゃんたちは引っ込んでな!」
「「キャァッ!」」
「なんだ、お前」
しまった――。2人が殴られそうになって、つい前に出てしまった。
「ぼ、僕の友達に手を出すな!」
「勇敢と無謀は違うぜ、ぼっちゃん」
およそ勇者のセリフとは思えない発言だが、この展開はマズい。手を押さえられて逃げることもできない。
「そこまでにしなさいシリエル」
「ちっ、クソ兄貴」
「その勇者のスキルは、このような外道なマネをするため授かったものではないだろう」
あれは、国王に謁見した時に見た。
「うちの弟がすまなかった。怪我は無いかい?」
「アズボンド……さん!」
「久しぶりだね、シント・レーブル」
0
お気に入りに追加
72
あなたにおすすめの小説
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
【☆完結☆】転生箱庭師は引き籠り人生を送りたい
うどん五段
ファンタジー
昔やっていたゲームに、大型アップデートで追加されたソレは、小さな箱庭の様だった。
ビーチがあって、畑があって、釣り堀があって、伐採も出来れば採掘も出来る。
ビーチには人が軽く住めるくらいの広さがあって、畑は枯れず、釣りも伐採も発掘もレベルが上がれば上がる程、レアリティの高いものが取れる仕組みだった。
時折、海から流れつくアイテムは、ハズレだったり当たりだったり、クジを引いてる気分で楽しかった。
だから――。
「リディア・マルシャン様のスキルは――箱庭師です」
異世界転生したわたくし、リディアは――そんな箱庭を目指しますわ!
============
小説家になろうにも上げています。
一気に更新させて頂きました。
中国でコピーされていたので自衛です。
「天安門事件」
最近流行りのスラム出発?
ふにゃー
ファンタジー
個人情報はさっぱり覚えてないけど、前世の記憶っていうのを思い出した。
思い出す切っ掛けになったのは、採集中に木から落ちたからなんだけど……
知識チートするだけの知識なんてある訳もなく……
かと言って、俺TUEEEEができることも無い。
どうやって生きていこうかと不安になるけど……
髪の色は愛の証 〜白髪少年愛される〜
あめ
ファンタジー
髪の色がとてもカラフルな世界。
そんな世界に唯一現れた白髪の少年。
その少年とは神様に転生させられた日本人だった。
その少年が“髪の色=愛の証”とされる世界で愛を知らぬ者として、可愛がられ愛される話。
⚠第1章の主人公は、2歳なのでめっちゃ拙い発音です。滑舌死んでます。
⚠愛されるだけではなく、ちょっと可哀想なお話もあります。
今日からはじめる錬金生活〜家から追い出されたので王都の片隅で錬金術店はじめました〜
束原ミヤコ
恋愛
マユラは優秀な魔導師を輩出するレイクフィア家に生まれたが、魔導の才能に恵まれなかった。
そのため幼い頃から小間使いのように扱われ、十六になるとアルティナ公爵家に爵位と金を引き換えに嫁ぐことになった。
だが夫であるオルソンは、初夜の晩に現れない。
マユラはオルソンが義理の妹リンカと愛し合っているところを目撃する。
全てを諦めたマユラは、領地の立て直しにひたすら尽力し続けていた。
それから四年。リンカとの間に子ができたという理由で、マユラは離縁を言い渡される。
マユラは喜び勇んで家を出た。今日からはもう誰かのために働かなくていい。
自由だ。
魔法は苦手だが、物作りは好きだ。商才も少しはある。
マユラは王都の片隅で、錬金術店を営むことにした。
これは、マユラが偉大な錬金術師になるまでの、初めの一歩の話──。
ブチ切れ世界樹さんと、のんびり迷宮主さん
月猫
ファンタジー
異世界へ拉致された主人公。目が覚めた先はボロボロの世界樹の中だった?!
迷宮の主となった主人公は、ダンジョンの能力【創造】により全く新しい”モノ”を世界に作り出し、現状の打破に挑む。
新しい魔物を創ったり、予想外な成長に困惑したり。
世界樹の愚痴を聞いたり、なだめたり。
世界樹のため、世界のため、世界樹の治療と環境改善を目指し、迷宮はどんどん大きくなる。そんなお話。
始めは少々危険な場面がありますが、ダンジョンが成長してからはその様な場面は少なくなり、周りの生物の方がダンジョンに抗う感じになります。
俺TUEEEならぬ、ダンジョンTUEEEもの。チート能力ならぬ、チートダンジョンの予定。
(チート能力者が居無いとは言っていない)
初投稿です。山なし谷なし作品ですが、暖かい目でみてください。
異世界なのだから、元の世界の常識が当てはまらなくても、おかしくないのでは? をコンセプトに、スキルやら魔法やらの仕組みを表現できたらと思っています。
※「小説家になろう」にも掲載
※ストックが切れたら、更新が遅くなると思います、ご容赦下さい
プラス的 異世界の過ごし方
seo
ファンタジー
日本で普通に働いていたわたしは、気がつくと異世界のもうすぐ5歳の幼女だった。田舎の山小屋みたいなところに引っ越してきた。そこがおさめる領地らしい。伯爵令嬢らしいのだが、わたしの多少の知識で知る貴族とはかなり違う。あれ、ひょっとして、うちって貧乏なの? まあ、家族が仲良しみたいだし、楽しければいっか。
呑気で細かいことは気にしない、めんどくさがりズボラ女子が、神様から授けられるギフト「+」に助けられながら、楽しんで生活していきます。
乙女ゲーの脇役家族ということには気づかずに……。
#不定期更新 #物語の進み具合のんびり
#カクヨムさんでも掲載しています
崩壊寸前のどん底冒険者ギルドに加入したオレ、解散の危機だろうと仲間と共に友情努力勝利で成り上がり
イミヅカ
ファンタジー
ここは、剣と魔法の異世界グリム。
……その大陸の真ん中らへんにある、荒野広がるだけの平和なスラガン地方。
近辺の大都市に新しい冒険者ギルド本部が出来たことで、辺境の町バッファロー冒険者ギルド支部は無名のままどんどん寂れていった。
そんな所に見習い冒険者のナガレという青年が足を踏み入れる。
無名なナガレと崖っぷちのギルド。おまけに巨悪の陰謀がスラガン地方を襲う。ナガレと仲間たちを待ち受けている物とは……?
チートスキルも最強ヒロインも女神の加護も何もナシ⁉︎ ハーレムなんて夢のまた夢、無双もできない弱小冒険者たちの成長ストーリー!
努力と友情で、逆境跳ね除け成り上がれ!
(この小説では数字が漢字表記になっています。縦読みで読んでいただけると幸いです!)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる