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エルサント解放戦線
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編成は四人一組が七組、二人で一組が三組、単騎士が二人になった。計三十六人である。カルナは回復役として動き
、ウィスは森や平原から現れる魔物を倒す遊撃手、エリオットとベルハルド、後はエルサントの警備兵アリベル、ウィンベルトは切り込み隊となった。陽が登り始める頃、関所のエルサント側が開くと同時に、一気に突撃した。街道には低級の魔物がうろつき道を遮るも、エリオットとベルハルド、単騎士のアリベルとウィンベルトが駆けながら一振りで倒していく。彼らはエルサント騎士団の中でも屈指の二人だった。平原から街道に出てくる魔物は、その残りが打倒していった。人類の怒涛の反撃が切って落とされたのだ。先頭を走る四人は走りながら確実に急所を狙い、ほぼ一撃で仕留める。今までエリオットたちが戦ってきた魔物がほとんどで、アリベルとウィンベルトはエリオットたちの動きを見ながら確実に剣技が上がっていった。エリオットは精神力維持のため魔法は出来るだけ使わずに進む。
いつものように、ケイトはエリオットの鎧の中でエールを送っている。
街道を進むにつれ、魔物にやられたであろう騎士たちの遺体が散見されるようになった。
ベルハルドは、それを懸念していた。エリオットが初めて人間の遺体を見た時、心が折れないだろうかと不安だったのだ。だが、エリオットは自分の使命の為、憐れみながらも淀みなく剣をふるい続ける。憐れみを怒りに変え、まさに獅子奮迅の活躍を見せる。エリオットの流れるような剣技はベルハルドにラルフの姿を重ねさせた。
「エリオット、あまり飛ばすなよ。持久戦になるから」
「はい、分かっています!」
途中から紫色の半液状の魔物が散見された。
「あれがバスティロが生み出した魔物です!」
魔物を打倒しながらウィンベルトが助言する。最初は急所が分からなかったものの、エリオットたちは頭部と思しき部分を斬り、一撃で倒せるようになった。四人、特にエリオットの経験値が異常なほどに上がっていく。彼の背後につくアリベルも、自分より十ほど若いエリオットが魔物を駆逐していく姿に、感動のようなものを抱くようになった。
日が中天に登りつつある。
「よし、一旦関所に戻ろう!」
ベルハルドが指示すると、三人は踵を返し、今来た道を戻る。苦戦している他の騎士たちの援護をしながら、夕刻前に関所に戻ってきた。さずがに皆の息が上がっている。
「相当倒しましたね。三百はいったんじゃないでしょうか。勇者一行が加わっただけで、こんなにもスムーズにいくなんて。さすがです」
アリベルが食事を持ってきてエリオットに渡す。
その間もカルナは負傷した兵士の治療にあたっていた。
勇者の存在が皆を鼓舞し、今日という戦いを損害も出さずに遂行できたのだ。
「ええ、ありがとうございます。ですがかなり魔物が多かったですね。大きく見積もっていた四千は見ておいた方が良いかもしれません」
「ええ、でもこの勢いならエルサントは復興出来ますよ!」
「はい、取り返しましょう!」
二日目も総力戦だった。関所周辺の魔物は、ほとんど駆逐され、速足で街道を進む。昨日引き返したところで魔物の数が増え始めた。返り血を浴びながら四人は先陣を切る。一時間ほど進むと次の、かなり大きな街が見えてきた。
「行こう!」
ベルハルドの指示で、さらに皆の士気が上がる。
背後を任せている一兵卒の動きも良くなってきて、カルナの回復魔法を使う回数も減ってきた。平原から街道に出てくる魔物もウィスの餌食となっていく。矢を放って仲間を援護し、ラルフ譲りの剣技で流れるように魔物を倒していく。
次の街ハイトスクの門を破壊しようとしていた魔物を全て打倒し、エリオットは木製の門を叩く。
「すいません、誰かいらっしゃいますか? 周囲の魔物は倒しましたので出て来てください」
何度か声をかけると覗き穴が開き、男の目と合った。
「周囲の魔物、全部倒したのか?」
「はい、もう安心です」
「助かった……」
そう言って、扉は開かれた。
中年の騎士が出てくる。
「エルサントの魔物は全部駆逐されたのか?」
「いえ、関所から、この街までです。エルサントを取り返すため力を下さい」
「それなら歓迎だ、ハイトスクへようこそ!」
それから夕刻までハイトスク周辺の魔物を倒し続け、侵攻部隊はその街で逗留することにした。
まだ街を閉鎖して時間が経っていないためか、食料は存分にあり、一つの街を開放し戦力は増強、一日でその次の街まで解放できた。
「話では、次の次の街にバスティロが潜んでいるはずだな」
「そうですね。どのような敵かは分かりませんが、ヤツを叩かないと、この国は復興しないでしょう」
ハイトスクで磨いてもらった武器を振り、エリオットの視線は街道の先を見る。
普通、初めての敵を相手にすると怯むものだが、これが勇者たる所以なのだろう。
ベルハルドはエリオットを見て、気持ちを高める。
「よし、一気に片づけよう」
勢いを増したエルサント軍はベルハルドの指示の下、怒涛の進撃を見せる。一日ごとにその戦況は変わっていった。
だがバスティロが占領しているであろう街の手前の街カライナまでくると、その街から火の手が上がっていた。街を取り囲む壁は、そこまで崩れていない。
「あれは! 私の故郷の街です!」
エリオットたちと行動を共にしているアリベルが叫ぶ。
「くそっ、間に合わなかったか!」
悔しがるエリオットにベルハルドは冷静に指示する。
「とりあえず急いで生存者を助けよう」
エリオットたち四人と、新たに加わった精鋭三人は街道の魔物を蹴散らしながら、カライナへと向かった。半開きの街の門をくぐると、まだ魔物に襲われている人々がいた。それを見たエリオットは反射的に駆け、魔物の首を斬って行く。他の六人も後に続いた。
、ウィスは森や平原から現れる魔物を倒す遊撃手、エリオットとベルハルド、後はエルサントの警備兵アリベル、ウィンベルトは切り込み隊となった。陽が登り始める頃、関所のエルサント側が開くと同時に、一気に突撃した。街道には低級の魔物がうろつき道を遮るも、エリオットとベルハルド、単騎士のアリベルとウィンベルトが駆けながら一振りで倒していく。彼らはエルサント騎士団の中でも屈指の二人だった。平原から街道に出てくる魔物は、その残りが打倒していった。人類の怒涛の反撃が切って落とされたのだ。先頭を走る四人は走りながら確実に急所を狙い、ほぼ一撃で仕留める。今までエリオットたちが戦ってきた魔物がほとんどで、アリベルとウィンベルトはエリオットたちの動きを見ながら確実に剣技が上がっていった。エリオットは精神力維持のため魔法は出来るだけ使わずに進む。
いつものように、ケイトはエリオットの鎧の中でエールを送っている。
街道を進むにつれ、魔物にやられたであろう騎士たちの遺体が散見されるようになった。
ベルハルドは、それを懸念していた。エリオットが初めて人間の遺体を見た時、心が折れないだろうかと不安だったのだ。だが、エリオットは自分の使命の為、憐れみながらも淀みなく剣をふるい続ける。憐れみを怒りに変え、まさに獅子奮迅の活躍を見せる。エリオットの流れるような剣技はベルハルドにラルフの姿を重ねさせた。
「エリオット、あまり飛ばすなよ。持久戦になるから」
「はい、分かっています!」
途中から紫色の半液状の魔物が散見された。
「あれがバスティロが生み出した魔物です!」
魔物を打倒しながらウィンベルトが助言する。最初は急所が分からなかったものの、エリオットたちは頭部と思しき部分を斬り、一撃で倒せるようになった。四人、特にエリオットの経験値が異常なほどに上がっていく。彼の背後につくアリベルも、自分より十ほど若いエリオットが魔物を駆逐していく姿に、感動のようなものを抱くようになった。
日が中天に登りつつある。
「よし、一旦関所に戻ろう!」
ベルハルドが指示すると、三人は踵を返し、今来た道を戻る。苦戦している他の騎士たちの援護をしながら、夕刻前に関所に戻ってきた。さずがに皆の息が上がっている。
「相当倒しましたね。三百はいったんじゃないでしょうか。勇者一行が加わっただけで、こんなにもスムーズにいくなんて。さすがです」
アリベルが食事を持ってきてエリオットに渡す。
その間もカルナは負傷した兵士の治療にあたっていた。
勇者の存在が皆を鼓舞し、今日という戦いを損害も出さずに遂行できたのだ。
「ええ、ありがとうございます。ですがかなり魔物が多かったですね。大きく見積もっていた四千は見ておいた方が良いかもしれません」
「ええ、でもこの勢いならエルサントは復興出来ますよ!」
「はい、取り返しましょう!」
二日目も総力戦だった。関所周辺の魔物は、ほとんど駆逐され、速足で街道を進む。昨日引き返したところで魔物の数が増え始めた。返り血を浴びながら四人は先陣を切る。一時間ほど進むと次の、かなり大きな街が見えてきた。
「行こう!」
ベルハルドの指示で、さらに皆の士気が上がる。
背後を任せている一兵卒の動きも良くなってきて、カルナの回復魔法を使う回数も減ってきた。平原から街道に出てくる魔物もウィスの餌食となっていく。矢を放って仲間を援護し、ラルフ譲りの剣技で流れるように魔物を倒していく。
次の街ハイトスクの門を破壊しようとしていた魔物を全て打倒し、エリオットは木製の門を叩く。
「すいません、誰かいらっしゃいますか? 周囲の魔物は倒しましたので出て来てください」
何度か声をかけると覗き穴が開き、男の目と合った。
「周囲の魔物、全部倒したのか?」
「はい、もう安心です」
「助かった……」
そう言って、扉は開かれた。
中年の騎士が出てくる。
「エルサントの魔物は全部駆逐されたのか?」
「いえ、関所から、この街までです。エルサントを取り返すため力を下さい」
「それなら歓迎だ、ハイトスクへようこそ!」
それから夕刻までハイトスク周辺の魔物を倒し続け、侵攻部隊はその街で逗留することにした。
まだ街を閉鎖して時間が経っていないためか、食料は存分にあり、一つの街を開放し戦力は増強、一日でその次の街まで解放できた。
「話では、次の次の街にバスティロが潜んでいるはずだな」
「そうですね。どのような敵かは分かりませんが、ヤツを叩かないと、この国は復興しないでしょう」
ハイトスクで磨いてもらった武器を振り、エリオットの視線は街道の先を見る。
普通、初めての敵を相手にすると怯むものだが、これが勇者たる所以なのだろう。
ベルハルドはエリオットを見て、気持ちを高める。
「よし、一気に片づけよう」
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だがバスティロが占領しているであろう街の手前の街カライナまでくると、その街から火の手が上がっていた。街を取り囲む壁は、そこまで崩れていない。
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「くそっ、間に合わなかったか!」
悔しがるエリオットにベルハルドは冷静に指示する。
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エリオットたち四人と、新たに加わった精鋭三人は街道の魔物を蹴散らしながら、カライナへと向かった。半開きの街の門をくぐると、まだ魔物に襲われている人々がいた。それを見たエリオットは反射的に駆け、魔物の首を斬って行く。他の六人も後に続いた。
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