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第一章この章の後半を読んではいけない。
第11話 第一回ツンデレ対戦!?3
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僕はうずくまった。
地面が僕を優しく支えてくれる様な気分だ。
神崎さんは領主の宣言の後に虫の居所が悪いのか無言でどこかに消えた。
神崎さんの近くで震えていた女の子は僕に一礼して領主のぷち子さんと共に帰っていった。
辺りを囲んでいた野次馬達も決闘の宣言が終わるとすぐに居なくなった。
通行人が少ししか通らない中、通り道にただうずくまっている僕とそれをじーっと見ているナフィが居た。
ナフィにも嫌われたんだろうな。
僕は見えていないがナフィのゴミを見る目が想像出来た。
「マスター、ご飯行きません?」
あれっ? 気にしてない?
それとも気を使って言ってくれてるのだろうか。
「ナフィ、ごめんな僕は食べれないから付いていくだけかも」
そーっと顔を上げてナフィの顔色を伺う。
涎を垂らしているのでその時点でどうやら本気でお腹が空いている様に見えた。
「マスター早く行かないと置いていきますよ」
「さっきの事気にならないの?」
そうだよ、マスターって慕ってる相手があんな事したら普通に軽蔑するか怒るだろ。
「好きじゃないキスなんてただの粘膜接触ですよ」
予想外の言葉を返された。
「まあ、確かに好きでやったわけじゃないし」
「ならお昼ご飯急ぎましょうよもうお腹ぺこぺこです」
そう言ってナフィがダッシュの体制を取る。
不思議な感じだな。
学校でこのゲームしてる事言ったら殺す。
噂が流れても殺す。
僕はそんなつもり無いけどもし僕が無理矢理キスを神崎さんにしてしまったら。
もちろん普通の殺され方なんてしない。
「ヤバイよ」
「どうされました?」
「あ、ごめん独り言」
お昼手前、少しずつお腹も減ってきた所に物凄くお腹が痛くなるような事を言われた。
朝の枝豆がまた出てきそうだ。
はっきり言ってしまうと助けに行かなければ良かったのだ。
不幸と言うか理不尽と言うか、とりあえず逃げる準備でもしたいんだけど。
領主は決闘の契約を交わした選手同士を強制的に闘技場へ送る事が出来る。
先程のキス以来、霧がかかったようにハッキリとしなかった頭が徐々に晴れてくる。
何故かよくわからないが考える事が徐々に鮮明になってきた。
もちろん今の状況の危機感も鮮明になる。
この世界に閉じ込められて早々にピンチだ。
とにかく今は全力で生き延びる方法を考えないと。
生身での殴り合いでもパワーで押され確実に負ける。
彼女の戦闘スタイルは完全にパワー押し一択で前々から戦っている姿を見た事もありそれだけは間違えない。
その洗練されたクラス選択やスキル振りは彼女の強さの根源だ。
しかも、厄介な所は他にもある。
地面が僕を優しく支えてくれる様な気分だ。
神崎さんは領主の宣言の後に虫の居所が悪いのか無言でどこかに消えた。
神崎さんの近くで震えていた女の子は僕に一礼して領主のぷち子さんと共に帰っていった。
辺りを囲んでいた野次馬達も決闘の宣言が終わるとすぐに居なくなった。
通行人が少ししか通らない中、通り道にただうずくまっている僕とそれをじーっと見ているナフィが居た。
ナフィにも嫌われたんだろうな。
僕は見えていないがナフィのゴミを見る目が想像出来た。
「マスター、ご飯行きません?」
あれっ? 気にしてない?
それとも気を使って言ってくれてるのだろうか。
「ナフィ、ごめんな僕は食べれないから付いていくだけかも」
そーっと顔を上げてナフィの顔色を伺う。
涎を垂らしているのでその時点でどうやら本気でお腹が空いている様に見えた。
「マスター早く行かないと置いていきますよ」
「さっきの事気にならないの?」
そうだよ、マスターって慕ってる相手があんな事したら普通に軽蔑するか怒るだろ。
「好きじゃないキスなんてただの粘膜接触ですよ」
予想外の言葉を返された。
「まあ、確かに好きでやったわけじゃないし」
「ならお昼ご飯急ぎましょうよもうお腹ぺこぺこです」
そう言ってナフィがダッシュの体制を取る。
不思議な感じだな。
学校でこのゲームしてる事言ったら殺す。
噂が流れても殺す。
僕はそんなつもり無いけどもし僕が無理矢理キスを神崎さんにしてしまったら。
もちろん普通の殺され方なんてしない。
「ヤバイよ」
「どうされました?」
「あ、ごめん独り言」
お昼手前、少しずつお腹も減ってきた所に物凄くお腹が痛くなるような事を言われた。
朝の枝豆がまた出てきそうだ。
はっきり言ってしまうと助けに行かなければ良かったのだ。
不幸と言うか理不尽と言うか、とりあえず逃げる準備でもしたいんだけど。
領主は決闘の契約を交わした選手同士を強制的に闘技場へ送る事が出来る。
先程のキス以来、霧がかかったようにハッキリとしなかった頭が徐々に晴れてくる。
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もちろん今の状況の危機感も鮮明になる。
この世界に閉じ込められて早々にピンチだ。
とにかく今は全力で生き延びる方法を考えないと。
生身での殴り合いでもパワーで押され確実に負ける。
彼女の戦闘スタイルは完全にパワー押し一択で前々から戦っている姿を見た事もありそれだけは間違えない。
その洗練されたクラス選択やスキル振りは彼女の強さの根源だ。
しかも、厄介な所は他にもある。
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