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ティーンエイジャーの惨禍…巨匠の出世作「キャリー」を読む
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こんばんは皆様
久々にエッセイを書こうと思います。
読書レビューです。
スティーヴン・キング先生の「キャリー」ですよ。
ファンを公言していながら、私が生まれる前年の昭和60年に発行され、37年経った令和5年の今年まで未履修でした。
面白かったですね‥‥
そして、激しく絶望の淵に叩き落されました。
私はアマチュアとは言え、ホラーを創作してますからね。
「こんな面白いホラーは逆立ちしたって書けない!!」
と絶望したのです。
…分かってますとも。
アマチュアのホラー書きと、唯一無二の世界的作家を比較するのもおこがましくおかしな話ですが。
いち創作愛好家として余りに高い壁に、絶望を覚えたということです。
私の趣味であった登山的視点で例えるならば……
ヨセミテ国立公園の魔壁「エル・キャピタン」をフリーソロで登るレベルと言えるでしょうか。(アレックス・オノルドという特級人外クライマーが達成しています)
いや、エベレストの南西壁クラスでしょうね……(世界最難度の登攀ルートだそうです)
さて、「キャリー」はペイパーバック権が巨額で売れ、キング先生がスターダムを駆け上がることとなった作品であります。
先生初の長編だったと思います。
キング先生は、お兄さんと校務員のバイトをしている時、掃除のために女子更衣室に入ります。
女子更衣室に備え付けられた生理用品のディスポーザーを見て「なんだこれは」と思ったそうです。
同僚が先生に説明をして、先生の脳裏にはある光景が浮かびます。
いじめられっ子で、カルト信者の母に育てられた少女が、女性としての身体的変化を迎える……それも、更衣室の仕切りのないシャワールームで……。
身体から流れ出る血に恐怖する少女、周りのクラスメイト達は少女をはやしたて、ディスポーザーの生理用品を次々と投げつけるの。
少女は何が自分に起こったのか分からず、怯えていると言うのに……
はい。そのとおりです。
「キャリー」の衝撃的な冒頭のシーンですね。
「キャリー」を書き上げ、出版した当時、先生は英語教師をされていたのですが、「四十万ドルでペイパーバック権が売れた」とエージェントに電話で聞かされ、言葉を失ったそうです。
先生はおしゃべりで、子どもの頃お祖父さんから「スティーヴンを黙らせないと、口からはらわたが出てしまうぞ」と言われていたほどだったらしいですが…
ひと言も発することができなかったそうです。
それまで、タビサ夫人はダンキンドーナツで働き、先生は悪ガキに英語を教え、テストを採点し、教職をしながら夏休みにはクリーニング店でバイトをし…トレーラーハウスの洗濯室の小さな机で小説を書き続けていたそうです。
苦労が報われたんですなあ…
三万ドルですら、英語教師の四年分の年収だったといいますから……
四十万ドル(出版社と折半で20万ドルとしても)
震えが止まらない先生は、何か奥様に贈り物をしようと町に出ますが……田舎町ですしコレと言ったものもなく、ドラッグストアでヘアドライヤーを買ったそうです。
それを帰宅した夫人に見せて、顛末を話すと、夫人は涙したそうで😢
先生はこの作品の冒頭を書き上げた時、なんだか気に入らなくてクシャクシャに捨てたそうなんです。
それをタビサ夫人が、先生の勤務中に拾い上げて読み、「この作品には何かがある」と書き上げるように促したそうです。
これは有名な話ですよね。
はい…。
さらに、「キャリー」の人物像形成に影響を受けたキング先生のクラスメイト「ドディ」「ソンドラ」のエピソードなどもありますが‥‥
このへんにしときましょうか(笑)
詳しくは先生著の「書くことについて」に詳しいです。
私が取り留めなく、キング先生の話をご紹介すると「キャリー」の紹介に辿り着かなそうなので。
「キャリー」
ホラー映画のマスターピースでもありますし、あらすじはご存じのとおりです。
カルト的キリスト信者の母(今風に言う毒親です)に育てられたキャリーは、大人しく、支配的な母の教育も影響し引っ込み思案でいじめられていました。
ある日、更衣室のシャワーで女性としての身体的変化を迎えます。
狂信的で性にまつわるものはすべて邪悪と考えていた母のせいで、何も知らなかったキャリー。
彼女は自分に何が起きたのか分かりません。
それを「血が出てるわよ!おばかさん」とクラスメイトの女子たちははやし立て、生理用品を投げつけていじめるのです。
絶望し、傷つくキャリー。
その光景に罪悪感を持った、1軍女子のいじめっ子スー・スネルはある案を思いつきます。
校内人気№1でジョックスの彼氏(日本で言うところの陽キャに近い意味合いかも)に、キャリーをダンスパーティーに誘うように頼むのです。
彼氏も、スネルの意図を感じ取り、キャリーをもてなし、自信を持ってもらうよう振る舞います。
キャリー自身も、これをきっかけに、いじめられっ子の抑圧された人生から生まれ変わろうと思い始めます。
ですが…運命は悪意に飲み込まれていきます。
夢のような体験から、キャリーは恐ろしく残酷な仕打ちを受けることになります…
それが……キャリーが元来持っていたテレキネシス能力を暴走させ……
街は惨劇に包まれるのですが…
……はい。
そんなお話です。
まあ、分かります。
「1軍女がさ、1軍のイケメン彼氏にいじめられっ子の除け者を誘わせるとか……初めから罠にかけるつもりだろ!」
ということでしょう?
そうなんですよ。でも違うんですよね(笑)
スー・スネルはそこまで極悪人じゃありません。
もっと悪い奴はいます。
親父が社会的地位のあるクソ女とか、そのクソ女が相手にするようなチンピラとか(笑)
そして、キャリーもやすやすと引っかかる…というワケでもなく、自分を変えるきっかけにしようと前向きに頑張るんですよ。
その分、キャリーが最後に突き落とされるシーンは……精神的に来ますね。
映画「マイノリティ・リポート」で、アンダートンがプリコグの予測通りに男を撃ってしまい、プリコグが手遅れの絶叫を上げるでしょう……あんな気持ちになりますよ。ほんと。
「キャリーが突き落とされるとか、ネタバレすんじゃねえよ!」ですって?
ご心配なく、ネタバレではありません。
というのも、物語の冒頭から、法廷の記録や、学者の意見書、スー・スネルの回顧録などで、キャリーがひどい裏切りに遭い、400人以上の犠牲者を出す大惨禍を巻き起こすことは既成事実として語られるからです。
ですから、なおのこと、キャリーが前向きに生きようとする姿に、読者が打ちひしがれることは必定の理となります。
30年以上の作品ですし、ご存知の方も多いでしょうね。
※そういえば、キング先生もツイッターで一度炎上してました。ドラマをうっかりネタバレして。
有名な作品のドラマ化でしたので、キング先生的には「なんだって?みんな知ってる有名な作品だろう?」と言い返して、「では、もう一つネタバレを話すことにする。実は、浦島太郎は玉手箱を開け、老人になってしまう」……的な皮肉をツイートしてたそうです(笑)浦島太郎というのは私の例えですよ。外国の昔話でそんなツイートをしてらっしゃったそうです。
とにかく、キャリーが気の毒で‥‥かわいそうな話でした。
陽の目を見なかった学生時代を過ごした方(私も含めですが)には、ダメージになりますよ。
クラスメイトの意地悪や、大人の無視っぷりには嫌気がさしますし
キャリーのお母様のいかれっぷりには恐怖を通り越して笑いすら出てきます。
キャリーとキャリー毒母であるマーガレットですが……
彼女らの決戦もまた……とっても怖くて面白かったです。
実に…怖白かった。
※「怖白い」…というのは、昔「花さか天使テンテンくん」で登場人物のホラー漫画家の作品を褒めるときにテンテンくんが使っていた言い回しです。
母マーガレットもこれまた……狂信っぷり凄まじいのですが、性的なものに対する拒否反応がすごいんです。
では、キャリーを身ごもったときはどういう経緯で…というところで、決戦前の独白が始まるのですが‥‥
「私はあのけがらわしい肉の交わりと、全身を撫でまわす彼の手の感触を楽しんだ!」(原文ママ)
とママは懺悔の絶叫を上げます。
怖いんですが、怖い中にも毒気のあるユーモアがあって、私は笑ってしまったんですよね。
アレですよ、バカにした笑いとかではなく、心底ホラーを楽しんでいながらも、暗闇に潜むユーモアに大ウケ……そんな感じです。
これはいつかレビューしますが……キング先生の名著「ミザリー」における、ポールとアニーの最終決戦の取っ組み合いもそうでしたし…
「どぉーしる?ぽぉーる?うふぁん!」
……この感覚を覚えたのは、2019年のリブート版「チャイルドプレイ」で、AI搭載チャッキーが、不倫金持ち男をスイカ畑で自走式芝刈り機を使って惨殺するんですよ(笑)
そのシーンで開眼しました。
怖いんだけども、笑って楽しめる…そんな感覚です。
さて、そんな感じで、キャリーの物語は周知の事実である最悪の結末へと向かっていくのです。
読書の遅いこの私ですら2~3日で読み切ったくらいです。
テンポよくサクサクと、そして恐ろしく読めましたよ。
いやホントに面白かった。
そして怖かった。
閉鎖的な田舎町で社会的ステータスを前に鬱屈と生きる、どうしようもないティーンエイジャーたちの狂った惨劇の物語でした……。
キング先生がこの作品を書き上げたのが26歳らしいですからね……
26歳か……私は仕事をこなし、給料をもらって、休みの日は彼女(今の妻ですよ)と遊びに行くという日々をひたすら楽しんでましたね。今が楽しけりゃいいやみたいな……
自分が創作を始めて、勉強にと高校の頃読んでいた先生の作品を読み始めて……
こんな面白い作品、なんで今まで読んでなかったんだろうと…そう思ってますね。
いや、とにかくホントに面白かったです。
スティーヴン・キング、読んだことないなあという方は……私もそこまで詳しくないですし、なんなら「IT」をこれから始めるところですが……
「キャリー」をおススメしますね。
その次は「ミザリー」
そして、「シャイニング」かな。
面白かったですよ。是非お勧めです。
今回は、私の戯言や思いの丈をつらつらと書いたので長くなりました。
何が言いたいかよく分からんかったという方はごめんなさい(笑)
とにかく「キャリー」は面白かったです!
それでは。
久々にエッセイを書こうと思います。
読書レビューです。
スティーヴン・キング先生の「キャリー」ですよ。
ファンを公言していながら、私が生まれる前年の昭和60年に発行され、37年経った令和5年の今年まで未履修でした。
面白かったですね‥‥
そして、激しく絶望の淵に叩き落されました。
私はアマチュアとは言え、ホラーを創作してますからね。
「こんな面白いホラーは逆立ちしたって書けない!!」
と絶望したのです。
…分かってますとも。
アマチュアのホラー書きと、唯一無二の世界的作家を比較するのもおこがましくおかしな話ですが。
いち創作愛好家として余りに高い壁に、絶望を覚えたということです。
私の趣味であった登山的視点で例えるならば……
ヨセミテ国立公園の魔壁「エル・キャピタン」をフリーソロで登るレベルと言えるでしょうか。(アレックス・オノルドという特級人外クライマーが達成しています)
いや、エベレストの南西壁クラスでしょうね……(世界最難度の登攀ルートだそうです)
さて、「キャリー」はペイパーバック権が巨額で売れ、キング先生がスターダムを駆け上がることとなった作品であります。
先生初の長編だったと思います。
キング先生は、お兄さんと校務員のバイトをしている時、掃除のために女子更衣室に入ります。
女子更衣室に備え付けられた生理用品のディスポーザーを見て「なんだこれは」と思ったそうです。
同僚が先生に説明をして、先生の脳裏にはある光景が浮かびます。
いじめられっ子で、カルト信者の母に育てられた少女が、女性としての身体的変化を迎える……それも、更衣室の仕切りのないシャワールームで……。
身体から流れ出る血に恐怖する少女、周りのクラスメイト達は少女をはやしたて、ディスポーザーの生理用品を次々と投げつけるの。
少女は何が自分に起こったのか分からず、怯えていると言うのに……
はい。そのとおりです。
「キャリー」の衝撃的な冒頭のシーンですね。
「キャリー」を書き上げ、出版した当時、先生は英語教師をされていたのですが、「四十万ドルでペイパーバック権が売れた」とエージェントに電話で聞かされ、言葉を失ったそうです。
先生はおしゃべりで、子どもの頃お祖父さんから「スティーヴンを黙らせないと、口からはらわたが出てしまうぞ」と言われていたほどだったらしいですが…
ひと言も発することができなかったそうです。
それまで、タビサ夫人はダンキンドーナツで働き、先生は悪ガキに英語を教え、テストを採点し、教職をしながら夏休みにはクリーニング店でバイトをし…トレーラーハウスの洗濯室の小さな机で小説を書き続けていたそうです。
苦労が報われたんですなあ…
三万ドルですら、英語教師の四年分の年収だったといいますから……
四十万ドル(出版社と折半で20万ドルとしても)
震えが止まらない先生は、何か奥様に贈り物をしようと町に出ますが……田舎町ですしコレと言ったものもなく、ドラッグストアでヘアドライヤーを買ったそうです。
それを帰宅した夫人に見せて、顛末を話すと、夫人は涙したそうで😢
先生はこの作品の冒頭を書き上げた時、なんだか気に入らなくてクシャクシャに捨てたそうなんです。
それをタビサ夫人が、先生の勤務中に拾い上げて読み、「この作品には何かがある」と書き上げるように促したそうです。
これは有名な話ですよね。
はい…。
さらに、「キャリー」の人物像形成に影響を受けたキング先生のクラスメイト「ドディ」「ソンドラ」のエピソードなどもありますが‥‥
このへんにしときましょうか(笑)
詳しくは先生著の「書くことについて」に詳しいです。
私が取り留めなく、キング先生の話をご紹介すると「キャリー」の紹介に辿り着かなそうなので。
「キャリー」
ホラー映画のマスターピースでもありますし、あらすじはご存じのとおりです。
カルト的キリスト信者の母(今風に言う毒親です)に育てられたキャリーは、大人しく、支配的な母の教育も影響し引っ込み思案でいじめられていました。
ある日、更衣室のシャワーで女性としての身体的変化を迎えます。
狂信的で性にまつわるものはすべて邪悪と考えていた母のせいで、何も知らなかったキャリー。
彼女は自分に何が起きたのか分かりません。
それを「血が出てるわよ!おばかさん」とクラスメイトの女子たちははやし立て、生理用品を投げつけていじめるのです。
絶望し、傷つくキャリー。
その光景に罪悪感を持った、1軍女子のいじめっ子スー・スネルはある案を思いつきます。
校内人気№1でジョックスの彼氏(日本で言うところの陽キャに近い意味合いかも)に、キャリーをダンスパーティーに誘うように頼むのです。
彼氏も、スネルの意図を感じ取り、キャリーをもてなし、自信を持ってもらうよう振る舞います。
キャリー自身も、これをきっかけに、いじめられっ子の抑圧された人生から生まれ変わろうと思い始めます。
ですが…運命は悪意に飲み込まれていきます。
夢のような体験から、キャリーは恐ろしく残酷な仕打ちを受けることになります…
それが……キャリーが元来持っていたテレキネシス能力を暴走させ……
街は惨劇に包まれるのですが…
……はい。
そんなお話です。
まあ、分かります。
「1軍女がさ、1軍のイケメン彼氏にいじめられっ子の除け者を誘わせるとか……初めから罠にかけるつもりだろ!」
ということでしょう?
そうなんですよ。でも違うんですよね(笑)
スー・スネルはそこまで極悪人じゃありません。
もっと悪い奴はいます。
親父が社会的地位のあるクソ女とか、そのクソ女が相手にするようなチンピラとか(笑)
そして、キャリーもやすやすと引っかかる…というワケでもなく、自分を変えるきっかけにしようと前向きに頑張るんですよ。
その分、キャリーが最後に突き落とされるシーンは……精神的に来ますね。
映画「マイノリティ・リポート」で、アンダートンがプリコグの予測通りに男を撃ってしまい、プリコグが手遅れの絶叫を上げるでしょう……あんな気持ちになりますよ。ほんと。
「キャリーが突き落とされるとか、ネタバレすんじゃねえよ!」ですって?
ご心配なく、ネタバレではありません。
というのも、物語の冒頭から、法廷の記録や、学者の意見書、スー・スネルの回顧録などで、キャリーがひどい裏切りに遭い、400人以上の犠牲者を出す大惨禍を巻き起こすことは既成事実として語られるからです。
ですから、なおのこと、キャリーが前向きに生きようとする姿に、読者が打ちひしがれることは必定の理となります。
30年以上の作品ですし、ご存知の方も多いでしょうね。
※そういえば、キング先生もツイッターで一度炎上してました。ドラマをうっかりネタバレして。
有名な作品のドラマ化でしたので、キング先生的には「なんだって?みんな知ってる有名な作品だろう?」と言い返して、「では、もう一つネタバレを話すことにする。実は、浦島太郎は玉手箱を開け、老人になってしまう」……的な皮肉をツイートしてたそうです(笑)浦島太郎というのは私の例えですよ。外国の昔話でそんなツイートをしてらっしゃったそうです。
とにかく、キャリーが気の毒で‥‥かわいそうな話でした。
陽の目を見なかった学生時代を過ごした方(私も含めですが)には、ダメージになりますよ。
クラスメイトの意地悪や、大人の無視っぷりには嫌気がさしますし
キャリーのお母様のいかれっぷりには恐怖を通り越して笑いすら出てきます。
キャリーとキャリー毒母であるマーガレットですが……
彼女らの決戦もまた……とっても怖くて面白かったです。
実に…怖白かった。
※「怖白い」…というのは、昔「花さか天使テンテンくん」で登場人物のホラー漫画家の作品を褒めるときにテンテンくんが使っていた言い回しです。
母マーガレットもこれまた……狂信っぷり凄まじいのですが、性的なものに対する拒否反応がすごいんです。
では、キャリーを身ごもったときはどういう経緯で…というところで、決戦前の独白が始まるのですが‥‥
「私はあのけがらわしい肉の交わりと、全身を撫でまわす彼の手の感触を楽しんだ!」(原文ママ)
とママは懺悔の絶叫を上げます。
怖いんですが、怖い中にも毒気のあるユーモアがあって、私は笑ってしまったんですよね。
アレですよ、バカにした笑いとかではなく、心底ホラーを楽しんでいながらも、暗闇に潜むユーモアに大ウケ……そんな感じです。
これはいつかレビューしますが……キング先生の名著「ミザリー」における、ポールとアニーの最終決戦の取っ組み合いもそうでしたし…
「どぉーしる?ぽぉーる?うふぁん!」
……この感覚を覚えたのは、2019年のリブート版「チャイルドプレイ」で、AI搭載チャッキーが、不倫金持ち男をスイカ畑で自走式芝刈り機を使って惨殺するんですよ(笑)
そのシーンで開眼しました。
怖いんだけども、笑って楽しめる…そんな感覚です。
さて、そんな感じで、キャリーの物語は周知の事実である最悪の結末へと向かっていくのです。
読書の遅いこの私ですら2~3日で読み切ったくらいです。
テンポよくサクサクと、そして恐ろしく読めましたよ。
いやホントに面白かった。
そして怖かった。
閉鎖的な田舎町で社会的ステータスを前に鬱屈と生きる、どうしようもないティーンエイジャーたちの狂った惨劇の物語でした……。
キング先生がこの作品を書き上げたのが26歳らしいですからね……
26歳か……私は仕事をこなし、給料をもらって、休みの日は彼女(今の妻ですよ)と遊びに行くという日々をひたすら楽しんでましたね。今が楽しけりゃいいやみたいな……
自分が創作を始めて、勉強にと高校の頃読んでいた先生の作品を読み始めて……
こんな面白い作品、なんで今まで読んでなかったんだろうと…そう思ってますね。
いや、とにかくホントに面白かったです。
スティーヴン・キング、読んだことないなあという方は……私もそこまで詳しくないですし、なんなら「IT」をこれから始めるところですが……
「キャリー」をおススメしますね。
その次は「ミザリー」
そして、「シャイニング」かな。
面白かったですよ。是非お勧めです。
今回は、私の戯言や思いの丈をつらつらと書いたので長くなりました。
何が言いたいかよく分からんかったという方はごめんなさい(笑)
とにかく「キャリー」は面白かったです!
それでは。
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