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第6章
第269話 番外編:クライスSIDE チョロいんオメガバース⑤※
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「あれ? んと、ここは?」
ようやく目を覚ましたキルナは、大きな金色の瞳をキョロキョロと動かし周囲を見回している。ここが俺の部屋だと説明すると、少し不服そうな顔をした。
「顔が赤い、発情しているな」
「んぇ? そんなわけ……」
ヒートは初めてなのだろうか。疼く体を持て余しているようで、ベッドの上で苦し気に悶えている。
白くほっそりとした手は、胸やペニスを触りそうで触らない。クネクネと妖艶な動きをしながら熱い息を吐き、潤んだ目で助けを求めるように俺を見つめるキルナに、理性は崩壊寸前だった。
(はぁ、なんだこれ。殺人的に官能的すぎる。自分でなければ絶対に襲っていると断言できる。いや、俺も……無理かもしれない。これは……)
「あ……はぁ……はぁ……くぅ…ん」
彼の可愛すぎる鳴き声に股間が反応するのはもう、許して欲しい。彼に触れたい……!! という思いを、頭をよしよしすることで発散することにした。触れると余計に愛しく感じる。
「ごめ…僕。はぁ、はぁ、今、身体がなんか…おかしくて。でも治ったら…ちゃんと出ていくから。もうちょっとだけここにいさせて?」
「好きなだけここにいたらいい。それより身体はどうおかしいんだ? 言ってみろ」
「あつっ、熱いの。心臓がドキドキして……それで……下腹とか、お、お尻の中とかが疼いて……変なの」
状況から考えてヒートなのはもう間違いない。オメガ用の抑制剤が必要だが彼は持っていないという。俺はアルファ用しか持っていないし、ここまで発情していたらどのみち効果は薄いだろう。
「そうか。なら」
俺ももう限界だった。
「んぅう、ちょっと……んん!?」
彼の小さな唇にキスを落とす。柔らかな舌にそっと触れるとピクリと反応し、少し逃げる。辿々しい動きが可愛くて思わず笑みがこぼれた。
「ん……あん……んふぅ…………ふぁあ、んむ…もっとぉ…ん」
「はっ…甘いな……」
最初は追いかけるばかりのキスだったが、次第に彼の方から舌を絡めてくるようになった。うっとりと気持ちよさそうに喉を鳴らし、目元を赤く染め、壮絶な色気とフェロモンを放っている。ごくごくと甘い唾液を貪るように飲みこんだ。
(キスがこれほど甘美なものだとは……)
恐ろしいほどの充足感と酩酊感に満たされ、この先自分がどうなるのか見当もつかない。絶対に彼を傷つけないようにしなければ。
「ああ、クライス。もぅ僕、我慢できないぃ……」
我慢ができないのは自分も同じだ。
熱い……。俺も、こいつも……。
「オメガが発情したらアルファの精液を注ぐのが一番だ。抑制剤がないなら尚更。俺に、任せてくれるか?」
不安そうにそんなの迷惑じゃないかと的外れな質問をしてくる彼に、そんなはずないと答える。
「あの、でもね、あれだよ、僕はベータだからね。絶対絶対オメガじゃないから。これもヒートなんかじゃなくて、その……」
なぜそんなにもベータであることに拘るのかはわからなかったが、彼にとってそれはとても重要なことなのだろう。俺はキルナが何であっても好きなんだから問題はない。
「ああ、そうだったな。わかった。ベータでも何でもいい。お前の体は俺が治してやる」
そう伝えると、彼はホッとした顔をして素直に身を任せた。
***
次回、チョロいんオメガバース最終回です(*/ω\*)キャー!!
ようやく目を覚ましたキルナは、大きな金色の瞳をキョロキョロと動かし周囲を見回している。ここが俺の部屋だと説明すると、少し不服そうな顔をした。
「顔が赤い、発情しているな」
「んぇ? そんなわけ……」
ヒートは初めてなのだろうか。疼く体を持て余しているようで、ベッドの上で苦し気に悶えている。
白くほっそりとした手は、胸やペニスを触りそうで触らない。クネクネと妖艶な動きをしながら熱い息を吐き、潤んだ目で助けを求めるように俺を見つめるキルナに、理性は崩壊寸前だった。
(はぁ、なんだこれ。殺人的に官能的すぎる。自分でなければ絶対に襲っていると断言できる。いや、俺も……無理かもしれない。これは……)
「あ……はぁ……はぁ……くぅ…ん」
彼の可愛すぎる鳴き声に股間が反応するのはもう、許して欲しい。彼に触れたい……!! という思いを、頭をよしよしすることで発散することにした。触れると余計に愛しく感じる。
「ごめ…僕。はぁ、はぁ、今、身体がなんか…おかしくて。でも治ったら…ちゃんと出ていくから。もうちょっとだけここにいさせて?」
「好きなだけここにいたらいい。それより身体はどうおかしいんだ? 言ってみろ」
「あつっ、熱いの。心臓がドキドキして……それで……下腹とか、お、お尻の中とかが疼いて……変なの」
状況から考えてヒートなのはもう間違いない。オメガ用の抑制剤が必要だが彼は持っていないという。俺はアルファ用しか持っていないし、ここまで発情していたらどのみち効果は薄いだろう。
「そうか。なら」
俺ももう限界だった。
「んぅう、ちょっと……んん!?」
彼の小さな唇にキスを落とす。柔らかな舌にそっと触れるとピクリと反応し、少し逃げる。辿々しい動きが可愛くて思わず笑みがこぼれた。
「ん……あん……んふぅ…………ふぁあ、んむ…もっとぉ…ん」
「はっ…甘いな……」
最初は追いかけるばかりのキスだったが、次第に彼の方から舌を絡めてくるようになった。うっとりと気持ちよさそうに喉を鳴らし、目元を赤く染め、壮絶な色気とフェロモンを放っている。ごくごくと甘い唾液を貪るように飲みこんだ。
(キスがこれほど甘美なものだとは……)
恐ろしいほどの充足感と酩酊感に満たされ、この先自分がどうなるのか見当もつかない。絶対に彼を傷つけないようにしなければ。
「ああ、クライス。もぅ僕、我慢できないぃ……」
我慢ができないのは自分も同じだ。
熱い……。俺も、こいつも……。
「オメガが発情したらアルファの精液を注ぐのが一番だ。抑制剤がないなら尚更。俺に、任せてくれるか?」
不安そうにそんなの迷惑じゃないかと的外れな質問をしてくる彼に、そんなはずないと答える。
「あの、でもね、あれだよ、僕はベータだからね。絶対絶対オメガじゃないから。これもヒートなんかじゃなくて、その……」
なぜそんなにもベータであることに拘るのかはわからなかったが、彼にとってそれはとても重要なことなのだろう。俺はキルナが何であっても好きなんだから問題はない。
「ああ、そうだったな。わかった。ベータでも何でもいい。お前の体は俺が治してやる」
そう伝えると、彼はホッとした顔をして素直に身を任せた。
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次回、チョロいんオメガバース最終回です(*/ω\*)キャー!!
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