120 / 135
〈本編〉
サム、《人の国》へ行くまでの日々④
しおりを挟む
アゴ母さんとチビが話をしている所に、ブチがアゴ母さんが居間に帰って来ないので、どうしたのかと様子を見に来ました。その姿を見たサムはブチに話しかけました。
「ブチ兄ちゃん、お帰りなさい!」
「おお、サム。元気にしてたか?」
「うん、元気だよ」
「そうか!ところで、アゴ母さん達は何してるんだ?」
「ああ、うん。チビがね、僕の側から離れないもんだから、アゴ母さんがチビを注意してたんだ」
「そうなのか?チビがねぇ……」
「ねぇねぇ、ブチ兄ちゃん。今回はいつまでいるの?」
「そうだなぁ。今回はまとめて休みを貰ったからな……。新年まで居るつもりだ」
「そんなに長く居られるの?……僕、嬉しいな」
サムはブチから新年までここに居ると聞いて、嬉しい事を笑顔と言葉にしてブチに伝えました。それを見たブチも帰ってきてよかったと思いました。
「アゴ母さん、もうその辺にしたら……」
「あらブチ。ゴメンなさいね、一人にして……」
「それはいいけど。サムやニセイが手持ちぶたさにしてるよ!」
「あらあら、サムもニセイもゴメンね。さぁ、ご飯にしましょう!……チビ、行くわよ」
「アゴ母さん、チビ、一人で行けるよ~。話してよ~」
「ダメよ、チビ!!さぁ、母さんの隣に来なさい!」
「えぇ~、チビ、サム兄ちゃんの隣がいい!!」
「ダメったらダメよ。チビはこれから母さんの隣で食べるのよ。いいわね」
「……イヤ!!」
アゴ母さんがチビとサムを引き離そうと、場所を指定してご飯を食べようとしますが、チビは体全体を使って嫌がります。段々と怒鳴り声になってきた為に、ブチが話に口を挟みました。
「アゴ母さん、今日の所はチビの言う通りにしたらどうかな?」
「でもね、ブチ。今から慣れなきゃぁ「チビ、それでいいよ!」」
「チビ、明日からはアゴ母さんの隣で食べるんだ。わかったな!!」
「うん、ブチ兄ちゃん。チビ、明日からアゴ母さんの隣で食べる。約束する」
「約束だぞ!チビ。約束破ったら、針千本飲むんだぞ!」
「は~い。指切りする~」
チビはブチに提案された事に喜んで賛成しました。それにブチが言った罰も喜んで受けると言います。それだけでなく、『指切り』をすると言って小指をブチに差し出す始末。これにはアゴ母さんもビックリしてしまいました。その後はすんなりと席に着きました。
「じゃ、じゃぁ、ご飯にしましょう」
「そうだな、じゃぁ席に着こうか?」
「は~い、へへ。チビはサム兄ちゃんの隣!!」
「はいはい、僕の隣ね。チビ、アゴ母さんの言う事は聞かないとダメだよ」
「うん。チビ、言うこと聞くよ!」
「おいおい、チビ。俺の言う事も聞けよ!わかったな」
「えぇ~、ニセイ兄ちゃんの言う事も~?」
「そうだぞ!ブチ兄ちゃんの言う事もな!」
「う~ん、ブチ兄ちゃんはわかるけど、ニセイ兄ちゃんもか~」
「チビ、ちゃんと兄ちゃん達の言う事は聞かないとダメだよ。わかった?」
「わかった。サム兄ちゃん!言う事聞くよ」
「チビはいい子だね。僕の言う事も聞いてくれると嬉しいな」
「もちろん聞くよ、サム兄ちゃん。なんでも言ってね!」
「ありがとう、チビ」
「さぁさぁ、みんな、ご飯を食べましょう!」
チビはサムに言われたことで、ニセイの言う事も聞く事にしました。アゴ母さんはサムとチビの話がまとまった所で、ご飯を食べようと新たに声を掛けました。
「ブチ兄ちゃん、お帰りなさい!」
「おお、サム。元気にしてたか?」
「うん、元気だよ」
「そうか!ところで、アゴ母さん達は何してるんだ?」
「ああ、うん。チビがね、僕の側から離れないもんだから、アゴ母さんがチビを注意してたんだ」
「そうなのか?チビがねぇ……」
「ねぇねぇ、ブチ兄ちゃん。今回はいつまでいるの?」
「そうだなぁ。今回はまとめて休みを貰ったからな……。新年まで居るつもりだ」
「そんなに長く居られるの?……僕、嬉しいな」
サムはブチから新年までここに居ると聞いて、嬉しい事を笑顔と言葉にしてブチに伝えました。それを見たブチも帰ってきてよかったと思いました。
「アゴ母さん、もうその辺にしたら……」
「あらブチ。ゴメンなさいね、一人にして……」
「それはいいけど。サムやニセイが手持ちぶたさにしてるよ!」
「あらあら、サムもニセイもゴメンね。さぁ、ご飯にしましょう!……チビ、行くわよ」
「アゴ母さん、チビ、一人で行けるよ~。話してよ~」
「ダメよ、チビ!!さぁ、母さんの隣に来なさい!」
「えぇ~、チビ、サム兄ちゃんの隣がいい!!」
「ダメったらダメよ。チビはこれから母さんの隣で食べるのよ。いいわね」
「……イヤ!!」
アゴ母さんがチビとサムを引き離そうと、場所を指定してご飯を食べようとしますが、チビは体全体を使って嫌がります。段々と怒鳴り声になってきた為に、ブチが話に口を挟みました。
「アゴ母さん、今日の所はチビの言う通りにしたらどうかな?」
「でもね、ブチ。今から慣れなきゃぁ「チビ、それでいいよ!」」
「チビ、明日からはアゴ母さんの隣で食べるんだ。わかったな!!」
「うん、ブチ兄ちゃん。チビ、明日からアゴ母さんの隣で食べる。約束する」
「約束だぞ!チビ。約束破ったら、針千本飲むんだぞ!」
「は~い。指切りする~」
チビはブチに提案された事に喜んで賛成しました。それにブチが言った罰も喜んで受けると言います。それだけでなく、『指切り』をすると言って小指をブチに差し出す始末。これにはアゴ母さんもビックリしてしまいました。その後はすんなりと席に着きました。
「じゃ、じゃぁ、ご飯にしましょう」
「そうだな、じゃぁ席に着こうか?」
「は~い、へへ。チビはサム兄ちゃんの隣!!」
「はいはい、僕の隣ね。チビ、アゴ母さんの言う事は聞かないとダメだよ」
「うん。チビ、言うこと聞くよ!」
「おいおい、チビ。俺の言う事も聞けよ!わかったな」
「えぇ~、ニセイ兄ちゃんの言う事も~?」
「そうだぞ!ブチ兄ちゃんの言う事もな!」
「う~ん、ブチ兄ちゃんはわかるけど、ニセイ兄ちゃんもか~」
「チビ、ちゃんと兄ちゃん達の言う事は聞かないとダメだよ。わかった?」
「わかった。サム兄ちゃん!言う事聞くよ」
「チビはいい子だね。僕の言う事も聞いてくれると嬉しいな」
「もちろん聞くよ、サム兄ちゃん。なんでも言ってね!」
「ありがとう、チビ」
「さぁさぁ、みんな、ご飯を食べましょう!」
チビはサムに言われたことで、ニセイの言う事も聞く事にしました。アゴ母さんはサムとチビの話がまとまった所で、ご飯を食べようと新たに声を掛けました。
0
お気に入りに追加
6
あなたにおすすめの小説
【完結】もう無理して私に笑いかけなくてもいいですよ?
冬馬亮
恋愛
公爵令嬢のエリーゼは、遅れて出席した夜会で、婚約者のオズワルドがエリーゼへの不満を口にするのを偶然耳にする。
オズワルドを愛していたエリーゼはひどくショックを受けるが、悩んだ末に婚約解消を決意する。だが、喜んで受け入れると思っていたオズワルドが、なぜか婚約解消を拒否。関係の再構築を提案する。その後、プレゼント攻撃や突撃訪問の日々が始まるが、オズワルドは別の令嬢をそばに置くようになり・・・
「彼女は友人の妹で、なんとも思ってない。オレが好きなのはエリーゼだ」
「私みたいな女に無理して笑いかけるのも限界だって夜会で愚痴をこぼしてたじゃないですか。よかったですね、これでもう、無理して私に笑いかけなくてよくなりましたよ」
王妃そっちのけの王様は二人目の側室を娶る
家紋武範
恋愛
王妃は自分の人生を憂いていた。国王が王子の時代、彼が六歳、自分は五歳で婚約したものの、顔合わせする度に喧嘩。
しかし王妃はひそかに彼を愛していたのだ。
仲が最悪のまま二人は結婚し、結婚生活が始まるが当然国王は王妃の部屋に来ることはない。
そればかりか国王は側室を持ち、さらに二人目の側室を王宮に迎え入れたのだった。
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。
この度、皆さんの予想通り婚約者候補から外れることになりました。ですが、すぐに結婚することになりました。
鶯埜 餡
恋愛
ある事件のせいでいろいろ言われながらも国王夫妻の働きかけで王太子の婚約者候補となったシャルロッテ。
しかし当の王太子ルドウィックはアリアナという男爵令嬢にべったり。噂好きな貴族たちはシャルロッテに婚約者候補から外れるのではないかと言っていたが
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
転生悪役令嬢に仕立て上げられた幸運の女神様は家門から勘当されたので、自由に生きるため、もう、ほっといてください。今更戻ってこいは遅いです
青の雀
ファンタジー
公爵令嬢ステファニー・エストロゲンは、学園の卒業パーティで第2王子のマリオットから突然、婚約破棄を告げられる
それも事実ではない男爵令嬢のリリアーヌ嬢を苛めたという冤罪を掛けられ、問答無用でマリオットから殴り飛ばされ意識を失ってしまう
そのショックで、ステファニーは前世社畜OL だった記憶を思い出し、日本料理を提供するファミリーレストランを開業することを思いつく
公爵令嬢として、持ち出せる宝石をなぜか物心ついたときには、すでに貯めていて、それを原資として開業するつもりでいる
この国では婚約破棄された令嬢は、キズモノとして扱われることから、なんとか自立しようと修道院回避のために幼いときから貯金していたみたいだった
足取り重く公爵邸に帰ったステファニーに待ち構えていたのが、父からの勘当宣告で……
エストロゲン家では、昔から異能をもって生まれてくるということを当然としている家柄で、異能を持たないステファニーは、前から肩身の狭い思いをしていた
修道院へ行くか、勘当を甘んじて受け入れるか、二者択一を迫られたステファニーは翌早朝にこっそり、家を出た
ステファニー自身は忘れているが、実は女神の化身で何代前の過去に人間との恋でいさかいがあり、無念が残っていたので、神界に帰らず、人間界の中で転生を繰り返すうちに、自分自身が女神であるということを忘れている
エストロゲン家の人々は、ステファニーの恩恵を受け異能を覚醒したということを知らない
ステファニーを追い出したことにより、次々に異能が消えていく……
4/20ようやく誤字チェックが完了しました
もしまだ、何かお気づきの点がありましたら、ご報告お待ち申し上げておりますm(_)m
いったん終了します
思いがけずに長くなってしまいましたので、各単元ごとはショートショートなのですが(笑)
平民女性に転生して、下剋上をするという話も面白いかなぁと
気が向いたら書きますね
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる