【完結】さくら色のねずみ

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　次女は別棟を覗き見る様になりました。

　そんな次女を長は侮蔑を込めた目をして眺め、「何をコソコソと見ているんだ」と注意をしました。

　まさか長である父親に見られているとは思っていなかった次女は、ビクリと肩を震わせて父親の方を見ました。

　そして「あ、あの、妹の事を良く聞かれるから、どうしているかと思って…」と言い訳を言いました。

　それを聞き長は、大きなため息を吐きながら次女を見て「それなら儂に言って来る様に言え」と突き放した言い方で咎めました。

　それを聞き次女は悔しげに顔を歪めながら、別棟から離れて行きました。