(完)狐の怪

榊咲

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後日談

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 あの不思議な体験をしてから数日が経っていた。私は親友や友人達とバス停で合流すると友人達を起こした。
 そしてバスが来るのを待って自宅に帰ってきた。

 あのパーティー会場にも友人達を起こすと行ってみたが、忽然こつぜんと消えていた。私達は呆然としながら「ここに居館やかたがあったよな」とお互いに言っていた。

 建物が立っていた痕跡が至る所にある林の中を歩き回ったが、神社はなかった。

 神社があったと思われる痕跡が残ってはいたが、本当に神社だったのかはわからなかった。

 あのお面の男とその知り合い達はこの時代に本当に居たのだろうか?もしかして時代を超えて私達の目の前にいたのだろうか。考えても答えは見つからなかった。

 あの出来事は狐に化かされたとしか思えない。

 ただもう少しお面の男と話をしていたかったと思った。そして神社にも行ってみたかった。

 私がバスの事を言わなければもう少し話をしていられただろうか?そう思うと残念でならない。

 もしまた機会が有れば、私はあの狐のお面をしている男に会いたいと思っている。




(完)
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