152 / 183
派遣勇者の進む道
150.選ばれし者
しおりを挟む
■風の谷
~第13次派遣3日目~
今朝はコーヘイ達3人とリーシャをムーアに送ってから、マリンダを連れてエルフの里にやって来た。コーヘイ達には獣人の村へ持っていく物の買い出しを頼んである。今日は食材を中心にレンブラントの倉庫に持って行ってもらう予定だった。
マリンダを連れてきたのは・・・、誤解?を解くためだ。エルフの里へは遊びに来て居る訳ではないのだから、冷たい目で見るのはやめてほしかった。一緒に来てくれれば、リーシャに対してあらぬ疑念を抱くことも無いだろうと思っていた。
ノックス司祭もマリンダが同行することを快諾してくれて、マリンダも素直に喜んでくれたから、良かったと思っていたのだが・・・。
「タケル様、この里は女性が多いのではないでしょうか?」
いつものように里の女エルフ達がサトルを笑顔で迎えてくれたのを見て、マリンダが眉を寄せていた。
「あ、ああ、そうらしいよ。男性よりも女性の方が多いんだって」
「それに、若くて・・・」
「いや、それはそうでもないよ。リーシャの歳も200歳は超えているそうだからね」
「いつまでも、若くいられると言う事ですね・・・」
-なるほど! 確かに!
マリンダが余計なことを考えないようにノルドの小屋へと急いだ。小屋の近くまで来ると中から金槌を振るう音が外にまで聞えてくる。心地よいリズムが静かな森の中に響いている。扉を開けて中を覗くと、ノルドがすぐに気が付いてタケルの方を見た。
「少し待っておれ、切りの良いところまで叩いておく」
「はい、ここで待っています」
タケル達は静かに作業小屋に入ってノルドの鍛冶仕事を見ることにした。ノルドは金槌とやっとこを器用に使いながら、細かいリズムで角度を変えながら叩き続けて行く。叩いている真っ赤なものはタケルが頼んだ山刀のようだった。炉の中に戻して熱してから叩く作業を何度も繰り返しながら、ようやく満足のいく形になったのか、山刀を炉に近い台の上に置いて木の椅子から立ち上がった。
「待たせたな、では行こう」
「あの山刀はあのままで良いんですか?」
「ああ、あのまま熱が落ちるのを待って、もう一度叩くのじゃ」
詳しくは知らないが、鉄の粘りや強度を上げるためのプロセスでそんなのがあったような気がしてきた。
「ノルドさん、こちらは私がお世話になっている教会の方です」
「マリンダと言います。よろしくお願いします」
「うむ、そうか」
ノルドは何も言わずにマリンダの顔をみつめていた。タケル達と最初に会った時も中々口を開かなかったので、ノルドは人見知りをするのかもしれないとタケルは思った。
「じゃあ、行きますか?」
「うむ、わしが案内しよう」
コンパスによると北の方に行けば良いはずだが、地元民に任せた方が確実だ。ノルドは小屋を出て森の中を滑らかに歩いて行く、年齢による衰えなどは全く感じさせない。むしろ、タケルとマリンダはノルドのペースについて行くのがやっとで、森を抜けて谷の入り口に着いたときには二人の息が上がっていた。
森を抜けると足元の草が無くなって、ようやくノルドの横に並んで歩けるようになった。
「ノルドさん、この谷には良く来ていたのですか?」
「うむ、それほど数が多い訳ではない。季節が変わる前に来ておった程度じゃ」
「昔の魔竜を討伐するときにも風の精霊は力を貸してくれたんですよね?」
「ああ、わしらの戦士も一緒に戦っておったからな・・・、時にリーシャは一緒に来なかったのか?」
「はい、今日は町を見てもらおうと思って他の仲間と一緒にムーアの町に居ます」
「そうか・・・」
ノルドは何か気になることがあるようだったが、それっきり口を噤んだ。タケルも気になったが、ピラミッド状に積まれた場所に着いたのでノルドとの会話を打ち切り、ブーンに声を掛けた。
「ブーンさん、エルフの長と一緒に来ましたよ」
ブーンは子供の姿でふわりとノルドの前に浮かんで現れた。
-久しぶりだね。里のみんなは元気なの?
「いや、前に会った時よりは活気が無くなっておった」
-外の人と離れて暮らすことを望んだのを後悔している?
「後悔はしておらんが、霧が晴れてうれしくは思っておる」
ブーンはタケルとノルドの頭の中に直接話しかけ、ノルドは声に出して返事をしている。マリンダが怪訝な顔をしているから、ひょっとするとブーンの声が聞えていないのかもしれない。
「ブーンさん、今日は教会で世話になっているマリンダさんも一緒に来ています。マリンダさんにはブーンさんの声は届かないのでしょうか?」
-うん、聞こえないし、見えないはずだ。彼女は選ばれていないから。
「選ばれると言うのは?」
-神の声が聞える人っていう事だよ。
-選ばれたのには理由があるんだ。僕の風の力でも、魔の力が払えなくなってきている。
「魔竜の復活が近いんですか!?」
-それは・・・、判らない。だけど、人と森の民が力を合わせなければならない。
「無論じゃ、わしらはこのタケルのために力を貸すつもりじゃ」
-うん、腕輪を見たから、君たちの気持ちは判ってるよ。
「私も、エルフの皆さんと一緒に魔竜を倒すつもりです」
-それもわかっているよ。だから、神は君たちを選んだんだ。魔の力を打ち払うには人と人ならざる者の力を合わせる必要があるんだよ。
「具体的にはどうしたらよいのでしょうか? それに魔竜とはどのような物なのでしょうか?」
タケルは最初から疑問に思っていて、いまだに解決できていない根本的な質問をした。
-それは・・・、判らない。君が旅をすればその答えは見つかるはずだ。
旅? ヒメも俺の旅を手伝うと言っていたが・・・、南への遠征の事だろうか?
「南方州への旅の事でしょうか?」
-さあ? だけど、君は自分の信じた通りにやれば神はその手助けをするよ。
やはり、答えはもらえない。いまだに魔竜が何か、いつ、どこに復活するのは謎のままだ。旅・・・、魔竜を見つけること自体が旅なのか?
~第13次派遣3日目~
今朝はコーヘイ達3人とリーシャをムーアに送ってから、マリンダを連れてエルフの里にやって来た。コーヘイ達には獣人の村へ持っていく物の買い出しを頼んである。今日は食材を中心にレンブラントの倉庫に持って行ってもらう予定だった。
マリンダを連れてきたのは・・・、誤解?を解くためだ。エルフの里へは遊びに来て居る訳ではないのだから、冷たい目で見るのはやめてほしかった。一緒に来てくれれば、リーシャに対してあらぬ疑念を抱くことも無いだろうと思っていた。
ノックス司祭もマリンダが同行することを快諾してくれて、マリンダも素直に喜んでくれたから、良かったと思っていたのだが・・・。
「タケル様、この里は女性が多いのではないでしょうか?」
いつものように里の女エルフ達がサトルを笑顔で迎えてくれたのを見て、マリンダが眉を寄せていた。
「あ、ああ、そうらしいよ。男性よりも女性の方が多いんだって」
「それに、若くて・・・」
「いや、それはそうでもないよ。リーシャの歳も200歳は超えているそうだからね」
「いつまでも、若くいられると言う事ですね・・・」
-なるほど! 確かに!
マリンダが余計なことを考えないようにノルドの小屋へと急いだ。小屋の近くまで来ると中から金槌を振るう音が外にまで聞えてくる。心地よいリズムが静かな森の中に響いている。扉を開けて中を覗くと、ノルドがすぐに気が付いてタケルの方を見た。
「少し待っておれ、切りの良いところまで叩いておく」
「はい、ここで待っています」
タケル達は静かに作業小屋に入ってノルドの鍛冶仕事を見ることにした。ノルドは金槌とやっとこを器用に使いながら、細かいリズムで角度を変えながら叩き続けて行く。叩いている真っ赤なものはタケルが頼んだ山刀のようだった。炉の中に戻して熱してから叩く作業を何度も繰り返しながら、ようやく満足のいく形になったのか、山刀を炉に近い台の上に置いて木の椅子から立ち上がった。
「待たせたな、では行こう」
「あの山刀はあのままで良いんですか?」
「ああ、あのまま熱が落ちるのを待って、もう一度叩くのじゃ」
詳しくは知らないが、鉄の粘りや強度を上げるためのプロセスでそんなのがあったような気がしてきた。
「ノルドさん、こちらは私がお世話になっている教会の方です」
「マリンダと言います。よろしくお願いします」
「うむ、そうか」
ノルドは何も言わずにマリンダの顔をみつめていた。タケル達と最初に会った時も中々口を開かなかったので、ノルドは人見知りをするのかもしれないとタケルは思った。
「じゃあ、行きますか?」
「うむ、わしが案内しよう」
コンパスによると北の方に行けば良いはずだが、地元民に任せた方が確実だ。ノルドは小屋を出て森の中を滑らかに歩いて行く、年齢による衰えなどは全く感じさせない。むしろ、タケルとマリンダはノルドのペースについて行くのがやっとで、森を抜けて谷の入り口に着いたときには二人の息が上がっていた。
森を抜けると足元の草が無くなって、ようやくノルドの横に並んで歩けるようになった。
「ノルドさん、この谷には良く来ていたのですか?」
「うむ、それほど数が多い訳ではない。季節が変わる前に来ておった程度じゃ」
「昔の魔竜を討伐するときにも風の精霊は力を貸してくれたんですよね?」
「ああ、わしらの戦士も一緒に戦っておったからな・・・、時にリーシャは一緒に来なかったのか?」
「はい、今日は町を見てもらおうと思って他の仲間と一緒にムーアの町に居ます」
「そうか・・・」
ノルドは何か気になることがあるようだったが、それっきり口を噤んだ。タケルも気になったが、ピラミッド状に積まれた場所に着いたのでノルドとの会話を打ち切り、ブーンに声を掛けた。
「ブーンさん、エルフの長と一緒に来ましたよ」
ブーンは子供の姿でふわりとノルドの前に浮かんで現れた。
-久しぶりだね。里のみんなは元気なの?
「いや、前に会った時よりは活気が無くなっておった」
-外の人と離れて暮らすことを望んだのを後悔している?
「後悔はしておらんが、霧が晴れてうれしくは思っておる」
ブーンはタケルとノルドの頭の中に直接話しかけ、ノルドは声に出して返事をしている。マリンダが怪訝な顔をしているから、ひょっとするとブーンの声が聞えていないのかもしれない。
「ブーンさん、今日は教会で世話になっているマリンダさんも一緒に来ています。マリンダさんにはブーンさんの声は届かないのでしょうか?」
-うん、聞こえないし、見えないはずだ。彼女は選ばれていないから。
「選ばれると言うのは?」
-神の声が聞える人っていう事だよ。
-選ばれたのには理由があるんだ。僕の風の力でも、魔の力が払えなくなってきている。
「魔竜の復活が近いんですか!?」
-それは・・・、判らない。だけど、人と森の民が力を合わせなければならない。
「無論じゃ、わしらはこのタケルのために力を貸すつもりじゃ」
-うん、腕輪を見たから、君たちの気持ちは判ってるよ。
「私も、エルフの皆さんと一緒に魔竜を倒すつもりです」
-それもわかっているよ。だから、神は君たちを選んだんだ。魔の力を打ち払うには人と人ならざる者の力を合わせる必要があるんだよ。
「具体的にはどうしたらよいのでしょうか? それに魔竜とはどのような物なのでしょうか?」
タケルは最初から疑問に思っていて、いまだに解決できていない根本的な質問をした。
-それは・・・、判らない。君が旅をすればその答えは見つかるはずだ。
旅? ヒメも俺の旅を手伝うと言っていたが・・・、南への遠征の事だろうか?
「南方州への旅の事でしょうか?」
-さあ? だけど、君は自分の信じた通りにやれば神はその手助けをするよ。
やはり、答えはもらえない。いまだに魔竜が何か、いつ、どこに復活するのは謎のままだ。旅・・・、魔竜を見つけること自体が旅なのか?
0
お気に入りに追加
24
あなたにおすすめの小説
異世界転生したらよくわからない騎士の家に生まれたので、とりあえず死なないように気をつけていたら無双してしまった件。
星の国のマジシャン
ファンタジー
引きこもりニート、40歳の俺が、皇帝に騎士として支える分家の貴族に転生。
そして魔法剣術学校の剣術科に通うことなるが、そこには波瀾万丈な物語が生まれる程の過酷な「必須科目」の数々が。
本家VS分家の「決闘」や、卒業と命を懸け必死で戦い抜く「魔物サバイバル」、さらには40年の弱男人生で味わったことのない甘酸っぱい青春群像劇やモテ期も…。
この世界を動かす、最大の敵にご注目ください!
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】
ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします
ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった
【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。
累計400万ポイント突破しました。
応援ありがとうございます。】
ツイッター始めました→ゼクト @VEUu26CiB0OpjtL
残滓と呼ばれたウィザード、絶望の底で大覚醒! 僕を虐げてくれたみんなのおかげだよ(ニヤリ)
SHO
ファンタジー
15歳になり、女神からの神託の儀で魔法使い(ウィザード)のジョブを授かった少年ショーンは、幼馴染で剣闘士(ソードファイター)のジョブを授かったデライラと共に、冒険者になるべく街に出た。
しかし、着々と実績を上げていくデライラとは正反対に、ショーンはまともに魔法を発動する事すら出来ない。
相棒のデライラからは愛想を尽かされ、他の冒険者たちからも孤立していくショーンのたった一つの心の拠り所は、森で助けた黒ウサギのノワールだった。
そんなある日、ショーンに悲劇が襲い掛かる。しかしその悲劇が、彼の人生を一変させた。
無双あり、ザマァあり、復讐あり、もふもふありの大冒険、いざ開幕!
ハズレスキル【収納】のせいで実家を追放されたが、全てを収納できるチートスキルでした。今更土下座してももう遅い
平山和人
ファンタジー
侯爵家の三男であるカイトが成人の儀で授けられたスキルは【収納】であった。アイテムボックスの下位互換だと、家族からも見放され、カイトは家を追放されることになった。
ダンジョンをさまよい、魔物に襲われ死ぬと思われた時、カイトは【収納】の真の力に気づく。【収納】は魔物や魔法を吸収し、さらには異世界の飲食物を取り寄せることができるチートスキルであったのだ。
かくして自由になったカイトは世界中を自由気ままに旅することになった。一方、カイトの家族は彼の活躍を耳にしてカイトに戻ってくるように土下座してくるがもう遅い。
魔境に捨てられたけどめげずに生きていきます
ツバキ
ファンタジー
貴族の子供として産まれた主人公、五歳の時の魔力属性検査で魔力属性が無属性だと判明したそれを知った父親は主人公を魔境へ捨ててしまう
どんどん更新していきます。
ちょっと、恨み描写などがあるので、R15にしました。
婚約破棄と領地追放?分かりました、わたしがいなくなった後はせいぜい頑張ってくださいな
カド
ファンタジー
生活の基本から領地経営まで、ほぼ全てを魔石の力に頼ってる世界
魔石の浄化には三日三晩の時間が必要で、この領地ではそれを全部貴族令嬢の主人公が一人でこなしていた
「で、そのわたしを婚約破棄で領地追放なんですね?
それじゃ出ていくから、せいぜいこれからは魔石も頑張って作ってくださいね!」
小さい頃から搾取され続けてきた主人公は 追放=自由と気付く
塔から出た途端、暴走する力に悩まされながらも、幼い時にもらった助言を元に中央の大教会へと向かう
一方で愛玩され続けてきた妹は、今まで通り好きなだけ魔石を使用していくが……
◇◇◇
親による虐待、明確なきょうだい間での差別の描写があります
(『嫌なら読むな』ではなく、『辛い気持ちになりそうな方は無理せず、もし読んで下さる場合はお気をつけて……!』の意味です)
◇◇◇
ようやく一区切りへの目処がついてきました
拙いお話ですがお付き合いいただければ幸いです
転生令嬢の食いしん坊万罪!
ねこたま本店
ファンタジー
訳も分からないまま命を落とし、訳の分からない神様の手によって、別の世界の公爵令嬢・プリムローズとして転生した、美味しい物好きな元ヤンアラサー女は、自分に無関心なバカ父が後妻に迎えた、典型的なシンデレラ系継母と、我が儘で性格の悪い妹にイビられたり、事故物件王太子の中継ぎ婚約者にされたりつつも、しぶとく図太く生きていた。
そんなある日、プリムローズは王侯貴族の子女が6~10歳の間に受ける『スキル鑑定の儀』の際、邪悪とされる大罪系スキルの所有者であると判定されてしまう。
プリムローズはその日のうちに、同じ判定を受けた唯一の友人、美少女と見まごうばかりの気弱な第二王子・リトス共々捕えられた挙句、国境近くの山中に捨てられてしまうのだった。
しかし、中身が元ヤンアラサー女の図太い少女は諦めない。
プリムローズは時に気弱な友の手を引き、時に引いたその手を勢い余ってブン回しながらも、邪悪と断じられたスキルを駆使して生き残りを図っていく。
これは、図太くて口の悪い、ちょっと(?)食いしん坊な転生令嬢が、自分なりの幸せを自分の力で掴み取るまでの物語。
こちらの作品は、2023年12月28日から、カクヨム様でも掲載を開始しました。
今後、カクヨム様掲載用にほんのちょっとだけ内容を手直しし、1話ごとの文章量を増やす事でトータルの話数を減らした改訂版を、1日に2回のペースで投稿していく予定です。多量の加筆修正はしておりませんが、もしよろしければ、カクヨム版の方もご笑覧下さい。
※作者が適当にでっち上げた、完全ご都合主義的世界です。細かいツッコミはご遠慮頂ければ幸いです。もし、目に余るような誤字脱字を発見された際には、コメント欄などで優しく教えてやって下さい。
※検討の結果、「ざまぁ要素あり」タグを追加しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる