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派遣勇者の進む道
111.新メンバーでの聖教石洞窟 後編
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■スタートス近郊 聖教石の洞窟
~第10次派遣3日目~
曲がり角になっている場所で炎を放ちながら進むと見えないところに居る魔獣たちが文字通り炙り出されて来る。甲高い悲鳴を放ちながらタケル達に向かって飛び出してくるヤマアラシや蝙蝠たちを先頭の二人が安全に迎え打つことが出来た。それでも通路の天井には相変らず、ムカデや蝙蝠が隠れているので真っ直ぐな通路でも足元と天井を警戒しながら進んでいく。3つに分かれた分岐点から1時間程奥に進んだところで、前回は大きな芋虫がいたホールのような大きい部屋にたどり着いた。
ホールには今回も大きいのが居たが、芋虫ではなく蛇だった。サイズは前回同様に20メートルクラスで胴体の太さは人間の背丈ぐらいはあるだろう。奥の方でとぐろを巻いて、舌をチョロチョロ出している。
タケルはどの攻撃を選択すれば一番リスクが低いかを部屋の前で考えていた。
-焼くにはチョット大きいから時間がかかる。
-ファイアーランスも一発で頭に命中させないと動きが止まらないだろう・・・
「タケルさん、俺とダイスケで行って良いですか?」
「良いけど、どんな作戦なのかな?」
思案中のタケルにコーヘイが自分達がやりたいと言い出した。
「俺がおとりで引き付けますから、体が伸びてきたところをダイスケに首を落としてもらいましょう」
なるほど、ダイスケに実戦経験を積ませたいと言うことか。
「いいよ、ダイスケもそれで良いのかな?」
「ハイ!」
少し緊張しているようだが、覚悟はあるようだ。
「じゃあ、コーヘイは右へ誘導してよ、ダイスケは左に回りこんでタイミング良く首を狙って。俺も右側から炎を放って、相手の注意を右に向けさせるからさ」
「「了解!」」
「アキラさんとマユミは後ろから他のやつらが来ないか警戒しといてください」
「わかりました!」
マユミからは元気な返事と、アキラさんから無言の頷きが帰って来た。コーヘイに目線でGOサインを出すと、コーヘイはゆっくりと歩いて部屋に入っていった。大蛇はすぐに気づいて鎌首をもたげてコーヘイを目で追い始める。コーヘイが右の壁沿いに歩き出したタイミングで、ダイスケも静かに部屋へ入って左側に向かった。コーヘイと蛇の距離が10メートルになったぐらいでタケルは蛇の右側へロッドを向けて叫んだ。
「ファイアーウィンド!」
誰もいない蛇の右側から火炎風が吹き出して大蛇の頭に襲い掛かる!大蛇は炎を浴びると伸び上がる様に動いて炎から遠ざかろうとする。コーヘイはその隙を見逃さずに、一気に距離を詰めて走りこんだ。伸び上がってさらけ出された大蛇の腹を両手剣で横になぎ払う。深く切られた胴体から大量の血が吹き飛だし、大蛇は苦しそうに全身をくねらせながら地面を這っている。
「いまだ、ダイスケ!」
コーヘイの声に応じて、ダイスケが上段に構えた剣を踏み込みながら、鋭く振り下ろした。
「火炎斬!!」
掛け声と共に放たれた炎の刃が真っ直ぐに飛んで行き、地面でもがいている大蛇の首を一撃で断ち切った!切られた胴体は頭を失っても、しばらくの間動き続けていたが、やがてその動きを完全に止めた。
「おぉ! ダイスケ凄いじゃない!」
「ありがとうございます、コーヘイさんが引き付けてくれたおかげですけどね」
そう言いながらも、まんざらではない表情を浮かべるダイスケは一撃で決められたことが嬉しそうだ。
「剣道と違って当てることが目的じゃ無いからな。ダイスケはもっと切って行く練習が必要だよ。せっかくいい道具もあって、実戦で練習できるんだから遠慮せずに切って行こう」
「わかりました、これからは躊躇せずに切りまくります」
これを契機にダイスケが更に成長できることを期待しながら、タケル達は奥の聖教石がある部屋へ向かった。聖教石の部屋も前回同様の場所にあったので、手分けして石を削って3つのリュックに分けて詰め込んだ後にタケルは聖教石の部屋にも転移ポイントを作った。重い聖教石を置くために転移魔法でスタートスに戻ることにしたのだ。
「こう言うのもスゴイですよね。洞窟からすぐに戻ってくるってね。ゲームだったらズルっぽいですよ」
「確かにコーヘイの言う通りだと思うけど、使えるものは使わないとね。昼飯食ったら、さっきの分岐点が有るところまで戻るから、気を抜かないようにね」
安全な教会で昼食を取った後はもう一度転移魔法で分岐点のある場所まで戻る。ダイスケの時計によると時間は13時を回ったころで、もう少し洞窟の奥まで進むことが出来そうだ。分岐点の部屋では、入り口の真正面に位置する洞窟を選んで進み始めたが、この洞窟は進んで行くと段々狭くなり、天井も低くなってきた。5人は縦一列になって進んで行く。大きな洞窟の暗闇も怖いが、狭い洞窟になると押しつぶされそうな圧迫感で違う恐怖が迫ってくる。
30分程一本道の洞窟を進んで行くと、洞窟は突き当たりの小さな空間で行き止まりになった。空間は10人も入れば一杯になるぐらいの広さだったが、ダイスケが炎の明かりで壁の中にある大きな石板のようなものを見つけた。石板は壁に埋め込まれていて、大きさは幅50cm高さ30cmぐらいだった。
「タケルさん、ここに何かが書いてありますけど」
「文字なの?俺たちは読めないよね?」
「ええ、この世界の文字ですけど、何が書いてあるか判りません」
「コーヘイは文字が読めるの?」
「いえ、みんなと同じで話す言葉はわかるけど、この世界の文字はわからないです」
西條が施してくれた翻訳魔法は音だけを翻訳するので、この世界の文字をタケル達はだれも読むことが出来なかった。石板には横に5行の文字が書いてあるようだが、アルファベットでもない文字は全く読めない。
「ダイスケ、リュックに紙が入ってるよね?鉛筆でトレースしておいて、戻ったらマリンダに読んでもらおうか?」
ダイスケが持ち歩いている製図用の薄紙なら、鉛筆で文字を象ることができるはずだ。リュックから取り出した紙をタケルとコーヘイが石板に押し当てて、ダイスケが鉛筆の芯を横にして塗っていく。炎の明かりに照らされている紙には石板の文字がくっきりと浮き上がってきた。
部屋には他に仕掛けも見つからなかったので、来た道を30分程かけて分岐点の部屋まで戻った。
「疲れてるだろうから後1時間だけ最後の洞窟を進んで、何も無かったらスタートスまで戻ることにしよう」
時間は14時過ぎになっている。夜明けと同時に動き出しているから全員疲れているはずだが、誰からも異論は出なかった。転移ポイントにしていた聖教石を回収して、まだ足を踏み入れていない左側の洞窟へ進んだ。
最後の洞窟は行き止まりだったさっきの狭い洞窟とは異なり、入り口から続いていた大きく天井の高い通路が続いている。かなり急勾配で下っている感じがするが、分かれ道は出てこない。一度イノシシが前から迫ってきたがコーヘイが瞬殺した。それ以外は魔獣に襲われることも無く無事にたどり着いた突き当たりの空間には、予想をしてなかった聖教石があった。
目の前にあるのは鉱石のような不規則な石の塊ではなかった、教会の転移の間と同じように同心円状に並べられた大きな聖教石だったのだ。
~第10次派遣3日目~
曲がり角になっている場所で炎を放ちながら進むと見えないところに居る魔獣たちが文字通り炙り出されて来る。甲高い悲鳴を放ちながらタケル達に向かって飛び出してくるヤマアラシや蝙蝠たちを先頭の二人が安全に迎え打つことが出来た。それでも通路の天井には相変らず、ムカデや蝙蝠が隠れているので真っ直ぐな通路でも足元と天井を警戒しながら進んでいく。3つに分かれた分岐点から1時間程奥に進んだところで、前回は大きな芋虫がいたホールのような大きい部屋にたどり着いた。
ホールには今回も大きいのが居たが、芋虫ではなく蛇だった。サイズは前回同様に20メートルクラスで胴体の太さは人間の背丈ぐらいはあるだろう。奥の方でとぐろを巻いて、舌をチョロチョロ出している。
タケルはどの攻撃を選択すれば一番リスクが低いかを部屋の前で考えていた。
-焼くにはチョット大きいから時間がかかる。
-ファイアーランスも一発で頭に命中させないと動きが止まらないだろう・・・
「タケルさん、俺とダイスケで行って良いですか?」
「良いけど、どんな作戦なのかな?」
思案中のタケルにコーヘイが自分達がやりたいと言い出した。
「俺がおとりで引き付けますから、体が伸びてきたところをダイスケに首を落としてもらいましょう」
なるほど、ダイスケに実戦経験を積ませたいと言うことか。
「いいよ、ダイスケもそれで良いのかな?」
「ハイ!」
少し緊張しているようだが、覚悟はあるようだ。
「じゃあ、コーヘイは右へ誘導してよ、ダイスケは左に回りこんでタイミング良く首を狙って。俺も右側から炎を放って、相手の注意を右に向けさせるからさ」
「「了解!」」
「アキラさんとマユミは後ろから他のやつらが来ないか警戒しといてください」
「わかりました!」
マユミからは元気な返事と、アキラさんから無言の頷きが帰って来た。コーヘイに目線でGOサインを出すと、コーヘイはゆっくりと歩いて部屋に入っていった。大蛇はすぐに気づいて鎌首をもたげてコーヘイを目で追い始める。コーヘイが右の壁沿いに歩き出したタイミングで、ダイスケも静かに部屋へ入って左側に向かった。コーヘイと蛇の距離が10メートルになったぐらいでタケルは蛇の右側へロッドを向けて叫んだ。
「ファイアーウィンド!」
誰もいない蛇の右側から火炎風が吹き出して大蛇の頭に襲い掛かる!大蛇は炎を浴びると伸び上がる様に動いて炎から遠ざかろうとする。コーヘイはその隙を見逃さずに、一気に距離を詰めて走りこんだ。伸び上がってさらけ出された大蛇の腹を両手剣で横になぎ払う。深く切られた胴体から大量の血が吹き飛だし、大蛇は苦しそうに全身をくねらせながら地面を這っている。
「いまだ、ダイスケ!」
コーヘイの声に応じて、ダイスケが上段に構えた剣を踏み込みながら、鋭く振り下ろした。
「火炎斬!!」
掛け声と共に放たれた炎の刃が真っ直ぐに飛んで行き、地面でもがいている大蛇の首を一撃で断ち切った!切られた胴体は頭を失っても、しばらくの間動き続けていたが、やがてその動きを完全に止めた。
「おぉ! ダイスケ凄いじゃない!」
「ありがとうございます、コーヘイさんが引き付けてくれたおかげですけどね」
そう言いながらも、まんざらではない表情を浮かべるダイスケは一撃で決められたことが嬉しそうだ。
「剣道と違って当てることが目的じゃ無いからな。ダイスケはもっと切って行く練習が必要だよ。せっかくいい道具もあって、実戦で練習できるんだから遠慮せずに切って行こう」
「わかりました、これからは躊躇せずに切りまくります」
これを契機にダイスケが更に成長できることを期待しながら、タケル達は奥の聖教石がある部屋へ向かった。聖教石の部屋も前回同様の場所にあったので、手分けして石を削って3つのリュックに分けて詰め込んだ後にタケルは聖教石の部屋にも転移ポイントを作った。重い聖教石を置くために転移魔法でスタートスに戻ることにしたのだ。
「こう言うのもスゴイですよね。洞窟からすぐに戻ってくるってね。ゲームだったらズルっぽいですよ」
「確かにコーヘイの言う通りだと思うけど、使えるものは使わないとね。昼飯食ったら、さっきの分岐点が有るところまで戻るから、気を抜かないようにね」
安全な教会で昼食を取った後はもう一度転移魔法で分岐点のある場所まで戻る。ダイスケの時計によると時間は13時を回ったころで、もう少し洞窟の奥まで進むことが出来そうだ。分岐点の部屋では、入り口の真正面に位置する洞窟を選んで進み始めたが、この洞窟は進んで行くと段々狭くなり、天井も低くなってきた。5人は縦一列になって進んで行く。大きな洞窟の暗闇も怖いが、狭い洞窟になると押しつぶされそうな圧迫感で違う恐怖が迫ってくる。
30分程一本道の洞窟を進んで行くと、洞窟は突き当たりの小さな空間で行き止まりになった。空間は10人も入れば一杯になるぐらいの広さだったが、ダイスケが炎の明かりで壁の中にある大きな石板のようなものを見つけた。石板は壁に埋め込まれていて、大きさは幅50cm高さ30cmぐらいだった。
「タケルさん、ここに何かが書いてありますけど」
「文字なの?俺たちは読めないよね?」
「ええ、この世界の文字ですけど、何が書いてあるか判りません」
「コーヘイは文字が読めるの?」
「いえ、みんなと同じで話す言葉はわかるけど、この世界の文字はわからないです」
西條が施してくれた翻訳魔法は音だけを翻訳するので、この世界の文字をタケル達はだれも読むことが出来なかった。石板には横に5行の文字が書いてあるようだが、アルファベットでもない文字は全く読めない。
「ダイスケ、リュックに紙が入ってるよね?鉛筆でトレースしておいて、戻ったらマリンダに読んでもらおうか?」
ダイスケが持ち歩いている製図用の薄紙なら、鉛筆で文字を象ることができるはずだ。リュックから取り出した紙をタケルとコーヘイが石板に押し当てて、ダイスケが鉛筆の芯を横にして塗っていく。炎の明かりに照らされている紙には石板の文字がくっきりと浮き上がってきた。
部屋には他に仕掛けも見つからなかったので、来た道を30分程かけて分岐点の部屋まで戻った。
「疲れてるだろうから後1時間だけ最後の洞窟を進んで、何も無かったらスタートスまで戻ることにしよう」
時間は14時過ぎになっている。夜明けと同時に動き出しているから全員疲れているはずだが、誰からも異論は出なかった。転移ポイントにしていた聖教石を回収して、まだ足を踏み入れていない左側の洞窟へ進んだ。
最後の洞窟は行き止まりだったさっきの狭い洞窟とは異なり、入り口から続いていた大きく天井の高い通路が続いている。かなり急勾配で下っている感じがするが、分かれ道は出てこない。一度イノシシが前から迫ってきたがコーヘイが瞬殺した。それ以外は魔獣に襲われることも無く無事にたどり着いた突き当たりの空間には、予想をしてなかった聖教石があった。
目の前にあるのは鉱石のような不規則な石の塊ではなかった、教会の転移の間と同じように同心円状に並べられた大きな聖教石だったのだ。
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