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Ⅱ-138 神殿の洞窟4
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■神殿の洞窟
亀の間を通り抜けると通路が急に広くなった。とはいえ、さっきの亀が通り抜けられる幅では無いのだが、その辺りを気にしても仕方がないのだろう。俺は通路が広くなったところで、亀の間で気が付いたことを実行に移した。船を取り出して乗ることにしたのだ。なぜ、ここまで気が付かなかったのか、自分でも不思議だった。床のトラップは踏まなければいいのだから、飛べばいいだけだ。
飛べるありがたみを理解しているつもりだったが、実は飛ぶことに喜びはまだ感じていないから思いつかなかったに違いない。ストレージから取り出したのは小さなボートで二人が2か所に並んで座れるタイプの物だ。中央に発電機を置いて前後に投光器を置くと視界が完全に確保できるほど明るくなった。船を浮かばせてからドローン2機を先に飛ばした。天井や壁にあるトラップを探知するためだったが、200メートル程進む間には仕掛けも敵も出て来なかった。
下っている通路を進んで次にたどり着いたのは“扉”だった。突き当りに大きな両開きの扉があるのだが、いかにもと言う感じで開けたくない・・・が、他に行ける通路は無かった。慎重に開けるつもりは無かったので、何を使って破壊するかを考えたが、シンプルに対戦車砲でぶっ壊すことにした。扉は見た感じ木製で高さは4メートル程だから、AT4の榴弾は威力がありすぎる気がしたが、その先に居る“何か”も一緒に吹き飛ばすつもりだ。
船を100メートル以上後退させて横向きにしてAT4を肩に担いだ。ターゲットはかなり下になるが、しっかりと狙えるところで赤い発射ボタンを軽く押した。
-ドォーゥン! ズガァアーン!!
発射の轟音と扉付近が爆発した轟音が連続して聞え、狭い通路に爆風がまた吹き荒れている。船は少し揺らいだが、水の上よりもよほどしっかりした足場の安定感を保っていた。アサルトライフルに持ち替えて、扉の様子を伺いながら船を砂埃の中へとゆっくり進めた・・・。
■洞窟の最深部
「死人の間にたどり着いたようだな」
「ああ、そうだね。途中の仕掛けや魔亀も役には立たなかった。だけど、魔力はずいぶんと奪ったんじゃないかい? あれだけの力を使えば、死人の間を通り抜けるのは難しいはずだよ」
「本当にそうか?お前の使いも簡単にあしらわれて、お前自身が痛手を負ったのではないのか?」
男の首領が言う“使い”とはサトル達を天井から襲った蝙蝠のことだった。分裂することでダメージを抑えたが、それでも執拗に銃弾を浴びせられたことで、魔法力を大きく削られていた。
「ふん、確かに不思議な魔法だよ。強い力が際限なく出てくるんだからね。だけど、ここの死者の数にはかなわないはずさ」
「・・・」
男の首領は女の首領が言ったことを信じたいと思ったが、ここまでの事を考えるとそんなに甘い相手では無いと判っていた。
「やはり、ここを引き払う事も考えておくべきだな」
「バカなことを! この場所に一体どれだけの時間と力を注ぎ込んだと思っているんだい!」
「だが、神官もいない状況ではこの神殿の力をすべて発揮すること出来んだろうが」
「それでも・・・、ここを離れることは出来ないよ。あたしにはね・・・」
「ふむ、ならば巫女の力を使うしかないが、あ奴は今何をしておるのだ?」
「下にもネズミが入り込んでいるのさ、そろそろケリをつける頃だと思うよ。終わったら、祈りを捧げてもらうことにしよう」
-祈りか・・・、最後にならなければ良いが・・・。やはり備えるべきだな・・・
男は水晶球を見ている女の傍を離れて土の壁にある棚から鈍く光る銀の指輪を取って左手の中指にはめた。
■神殿の地下
風を切って襲い掛かるのがムチだと判断したタロウは敢えてそのムチの攻撃を左手で受けて絡ませた。相手は手ごたえを感じてムチを引きタロウの態勢を崩そうとしたが、その場で踏ん張り一歩も動かずに次の攻撃を待った。予想通り走り込んでくる音と気配を感じて苦無を音の方向に投げた。
「クゥッ!」
苦鳴を聞くと同時に引かれていたムチの力に乗ってムチ使いとの距離を一気に詰めた。ムチ使いは突然抵抗が無くなりバランスが崩されたところへタロウの短剣が真っすぐに襲い掛かり喉元を刺し貫かれた。ムチ使いは声も上げられずに全身の力が抜けてその場に膝をつく。
タロウは力を失ったムチ使いの体を背後から支えるように抱きかかえて、周りの気配へと意識を集中した。これで敵の数は残り二人、その二人のうち少なくとも一人には何らかの痛手を負わせている。タロウもムチで左腕を痛めてはいたが、戦うのには何の支障も無かった。
-さて、次はどう来る?
暗闇の中で冷たくなっていくムチ使いを抱えながら、目を瞑って自らの気配を消した。
■神殿の洞窟
ボートを近づけて行くと砂埃が揺れるように動きだして、何かがこちらに・・・人だ!いや、死人だ!大勢の死人が剣を持って俺達へと向かって来ている。慌てて、ボートを横向きにしたまま後退させた。
「サリナ、これを撃ってくれ!狙いは適当でいい!」
「うん!」
横にいるサリナにグレネードランチャーを撃たせて、対戦車ロケット-AT4を肩に乗せた。ランチャーから発射される擲弾が死人の群れを切り裂いて行くが、吹き飛ばされた仲間を踏み越えて扉の奥から延々と出て来ている。狙いもそこそこに安全装置を解除して赤い発射ボタンを押す。
-ドォーゥン! ズガァアーン!!
先ほどと同じように轟音が響き渡ったが、肉体があるために爆風が吸収されてボートへの影響は無かった。遠慮なくもう一度構えて・・・、
-ドォーゥン! ズガァアーン!!
-ドォーゥン! ズガァアーン!!
2回続けて榴弾を叩き込むと多くの死人は肉片となり、床や壁に張り付くことになった。それでも、まだまだ奥から出て来る。どういう仕組みか判らないが、ここは死人達の総本山だから、それなりの覚悟が必要だった。
-来るなら来い!
こっちにも無限の火力があることを思い知らせてやるだけだ。
亀の間を通り抜けると通路が急に広くなった。とはいえ、さっきの亀が通り抜けられる幅では無いのだが、その辺りを気にしても仕方がないのだろう。俺は通路が広くなったところで、亀の間で気が付いたことを実行に移した。船を取り出して乗ることにしたのだ。なぜ、ここまで気が付かなかったのか、自分でも不思議だった。床のトラップは踏まなければいいのだから、飛べばいいだけだ。
飛べるありがたみを理解しているつもりだったが、実は飛ぶことに喜びはまだ感じていないから思いつかなかったに違いない。ストレージから取り出したのは小さなボートで二人が2か所に並んで座れるタイプの物だ。中央に発電機を置いて前後に投光器を置くと視界が完全に確保できるほど明るくなった。船を浮かばせてからドローン2機を先に飛ばした。天井や壁にあるトラップを探知するためだったが、200メートル程進む間には仕掛けも敵も出て来なかった。
下っている通路を進んで次にたどり着いたのは“扉”だった。突き当りに大きな両開きの扉があるのだが、いかにもと言う感じで開けたくない・・・が、他に行ける通路は無かった。慎重に開けるつもりは無かったので、何を使って破壊するかを考えたが、シンプルに対戦車砲でぶっ壊すことにした。扉は見た感じ木製で高さは4メートル程だから、AT4の榴弾は威力がありすぎる気がしたが、その先に居る“何か”も一緒に吹き飛ばすつもりだ。
船を100メートル以上後退させて横向きにしてAT4を肩に担いだ。ターゲットはかなり下になるが、しっかりと狙えるところで赤い発射ボタンを軽く押した。
-ドォーゥン! ズガァアーン!!
発射の轟音と扉付近が爆発した轟音が連続して聞え、狭い通路に爆風がまた吹き荒れている。船は少し揺らいだが、水の上よりもよほどしっかりした足場の安定感を保っていた。アサルトライフルに持ち替えて、扉の様子を伺いながら船を砂埃の中へとゆっくり進めた・・・。
■洞窟の最深部
「死人の間にたどり着いたようだな」
「ああ、そうだね。途中の仕掛けや魔亀も役には立たなかった。だけど、魔力はずいぶんと奪ったんじゃないかい? あれだけの力を使えば、死人の間を通り抜けるのは難しいはずだよ」
「本当にそうか?お前の使いも簡単にあしらわれて、お前自身が痛手を負ったのではないのか?」
男の首領が言う“使い”とはサトル達を天井から襲った蝙蝠のことだった。分裂することでダメージを抑えたが、それでも執拗に銃弾を浴びせられたことで、魔法力を大きく削られていた。
「ふん、確かに不思議な魔法だよ。強い力が際限なく出てくるんだからね。だけど、ここの死者の数にはかなわないはずさ」
「・・・」
男の首領は女の首領が言ったことを信じたいと思ったが、ここまでの事を考えるとそんなに甘い相手では無いと判っていた。
「やはり、ここを引き払う事も考えておくべきだな」
「バカなことを! この場所に一体どれだけの時間と力を注ぎ込んだと思っているんだい!」
「だが、神官もいない状況ではこの神殿の力をすべて発揮すること出来んだろうが」
「それでも・・・、ここを離れることは出来ないよ。あたしにはね・・・」
「ふむ、ならば巫女の力を使うしかないが、あ奴は今何をしておるのだ?」
「下にもネズミが入り込んでいるのさ、そろそろケリをつける頃だと思うよ。終わったら、祈りを捧げてもらうことにしよう」
-祈りか・・・、最後にならなければ良いが・・・。やはり備えるべきだな・・・
男は水晶球を見ている女の傍を離れて土の壁にある棚から鈍く光る銀の指輪を取って左手の中指にはめた。
■神殿の地下
風を切って襲い掛かるのがムチだと判断したタロウは敢えてそのムチの攻撃を左手で受けて絡ませた。相手は手ごたえを感じてムチを引きタロウの態勢を崩そうとしたが、その場で踏ん張り一歩も動かずに次の攻撃を待った。予想通り走り込んでくる音と気配を感じて苦無を音の方向に投げた。
「クゥッ!」
苦鳴を聞くと同時に引かれていたムチの力に乗ってムチ使いとの距離を一気に詰めた。ムチ使いは突然抵抗が無くなりバランスが崩されたところへタロウの短剣が真っすぐに襲い掛かり喉元を刺し貫かれた。ムチ使いは声も上げられずに全身の力が抜けてその場に膝をつく。
タロウは力を失ったムチ使いの体を背後から支えるように抱きかかえて、周りの気配へと意識を集中した。これで敵の数は残り二人、その二人のうち少なくとも一人には何らかの痛手を負わせている。タロウもムチで左腕を痛めてはいたが、戦うのには何の支障も無かった。
-さて、次はどう来る?
暗闇の中で冷たくなっていくムチ使いを抱えながら、目を瞑って自らの気配を消した。
■神殿の洞窟
ボートを近づけて行くと砂埃が揺れるように動きだして、何かがこちらに・・・人だ!いや、死人だ!大勢の死人が剣を持って俺達へと向かって来ている。慌てて、ボートを横向きにしたまま後退させた。
「サリナ、これを撃ってくれ!狙いは適当でいい!」
「うん!」
横にいるサリナにグレネードランチャーを撃たせて、対戦車ロケット-AT4を肩に乗せた。ランチャーから発射される擲弾が死人の群れを切り裂いて行くが、吹き飛ばされた仲間を踏み越えて扉の奥から延々と出て来ている。狙いもそこそこに安全装置を解除して赤い発射ボタンを押す。
-ドォーゥン! ズガァアーン!!
先ほどと同じように轟音が響き渡ったが、肉体があるために爆風が吸収されてボートへの影響は無かった。遠慮なくもう一度構えて・・・、
-ドォーゥン! ズガァアーン!!
-ドォーゥン! ズガァアーン!!
2回続けて榴弾を叩き込むと多くの死人は肉片となり、床や壁に張り付くことになった。それでも、まだまだ奥から出て来る。どういう仕組みか判らないが、ここは死人達の総本山だから、それなりの覚悟が必要だった。
-来るなら来い!
こっちにも無限の火力があることを思い知らせてやるだけだ。
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