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2章

エルフ族と魔法技術①

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「手狭になってきたな......そろそろ開拓をしないと」

山田は、エルフ族がきたことによる手狭になった環境の打開を模索していた。

まずは居住区だ。

今は簡素な作りをしている、木材の住宅だが
やがては煉瓦造りにしたいところである。

次に食料問題だ。

エルフ族がきたことにより、人では増えて

狩猟や農業をする人材が増えた。

またエルフ族はもともと、薬学に造詣が深いとリーリエがこの前自慢げに話していたので、そう逝った分野で活躍して欲しいとモロである。



山田は、狩猟から帰ってきたリーリエに話しかける


「リーリエ......今日の狩猟はどうだった?」

「バッチリです!これで2週間は持つでしょう!」

どうだ、私を褒めてと言わんばかりのドヤ顔をするリーリエ。

「リーリエ、前にエルフ族が薬学に造詣が深いって言ってたな」


「はい、エルフ族は先祖代々薬学を中心とし、農業を行い自給自足をして生活をしてまいりました」


「では、ここでそれをやってもらいたい」

「と言いますと?」

リーリエの頭上にはてなマークが浮かび上がる。

「現状では食料は狩猟が主となっている。ただこれ以上狩りすぎると生態系に影響が出る......いずれ」

「そうですね......私たちが家畜として育成をしていない分、減りますからね」

「そこで、現状の農業をある程度拡大させて、馬や羊を使用した畜産に手をつけて欲しいです」

リーリエは深刻そうな顔をする。

山田はその深刻そうなリーリエの顔が少し気になっていた。

「リーリエ......何か懸念点でも?」

「はい......実は......」



リーリエが重そうな口を開く。
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