上 下
4 / 4
2章

最終話

しおりを挟む
家を出て数ヶ月。
浦太郎は城下町にたどり着いていた。

「おお!ここが城下町!桃太郎兄さん!すごいです!」

「そうか?さて駄犬はどこにいるかなぁ…と」

「もー、シロさんのこと駄犬呼ばわりしないでください」

「そうだな」

桃太郎は浦太郎に笑みで返した。
浦太郎にとって初めての遠出。
村とは違い人の数もやっているお店の種類も桁違いだ。
キラキラと輝かせる浦太郎を見て、桃太郎も昔を思い出していた。

「懐かしいな…最初は俺もこんな感じだったな」

過去に老けていると遠くから「桃太郎!」と叫ぶ声が聞こえる。

「桃太郎兄さん!なんか呼ばれてますよ!」

浦太郎が指を刺した先には白い犬が叫んで桃太郎に向かってきた。
やがて抱擁を交わすと、シロの後ろに数匹の子犬が連なってきた。

「シロ…もしかして子供産んだ?」

「僕は産めないのですが、結婚して子供はいます!それよりそちらの方は?」

「僕は浦太郎…桃太郎兄さんの弟です」

「へぇ桃太郎に弟いたんだ」

ほっとけという桃太郎の表情を尻目に、シロの子供の一匹が浦太郎に懐いた。
「シロさんのお子さん可愛いですね」というお世辞をシロと会話をしていた。
この出会いが、やがてくる天災と戦う勇者 浦太郎になる出会いとはこの時は誰もしなかった。



しおりを挟む

この作品の感想を投稿する

みんなの感想(1件)

黒猫
2021.05.18 黒猫

こんにちは、「白猫」です!
読む方では「黒猫」という名前でやっています!
作品、面白そうですね。
また今度読ませていただきます!

解除

あなたにおすすめの小説

連れ子が中学生に成長して胸が膨らむ・・・1人での快感にも目覚て恥ずかしそうにベッドの上で寝る

マッキーの世界
大衆娯楽
連れ子が成長し、中学生になった。 思春期ということもあり、反抗的な態度をとられる。 だが、そんな反抗的な表情も妙に俺の心を捉えて離さない。 「ああ、抱きたい・・・」

妻がエロくて死にそうです

菅野鵜野
大衆娯楽
うだつの上がらないサラリーマンの士郎。だが、一つだけ自慢がある。 美しい妻、美佐子だ。同じ会社の上司にして、できる女で、日本人離れしたプロポーションを持つ。 こんな素敵な人が自分のようなフツーの男を選んだのには訳がある。 それは…… 限度を知らない性欲モンスターを妻に持つ男の日常

お父様の相手をしなさいよ・・・亡き夫の姉の指示を受け入れる私が学ぶしきたりとは・・・

マッキーの世界
大衆娯楽
「あなた、この家にいたいなら、お父様の相手をしてみなさいよ」 義姉にそう言われてしまい、困っている。 「義父と寝るだなんて、そんなことは

歩みだした男の娘

かきこき太郎
ライト文芸
男子大学生の君島海人は日々悩んでいた。変わりたい一心で上京してきたにもかかわらず、変わらない生活を送り続けていた。そんなある日、とある動画サイトで見た動画で彼の心に触れるものが生まれる。 それは、女装だった。男である自分が女性のふりをすることに変化ができるとかすかに希望を感じていた。 女装を続けある日、外出女装に出てみた深夜、一人の女子高生と出会う。彼女との出会いは運命なのか、まだわからないが彼女は女装をする人が大好物なのであった。

ロリっ子がおじさんに種付けされる話

オニオン太郎
大衆娯楽
なろうにも投稿した奴です

ああ、高校生になった連れ子が私を惑わす・・・目のやり場に困る私はいらぬ妄想をしてしまい

マッキーの世界
大衆娯楽
連れ子のいる女性と再婚し、早10年が経った。 6歳だった子供もすでに16歳となり、高校に通う年齢となった。 中学の頃にはすでに胸も膨らみ、白いスポーツブラをするようになり、ベランダに

お父さん!義父を介護しに行ったら押し倒されてしまったけど・・・

マッキーの世界
大衆娯楽
今年で64歳になる義父が体調を崩したので、実家へ介護に行くことになりました。 「お父さん、大丈夫ですか?」 「自分ではちょっと起きれそうにないんだ」 「じゃあ私が

生贄にされた先は、エロエロ神世界

雑煮
恋愛
村の習慣で50年に一度の生贄にされた少女。だが、少女を待っていたのはしではなくどエロい使命だった。

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。