ULTIMATE〜season25(2116)SEALs 精鋭無比

ULTIMATE〜SEALs 精鋭無比

ULTIMATE〜SEALs 精鋭無比 第21話

主要登場人物一覧
佐倉綾斗(21)…6代目主人公 特殊選抜急襲群第5期訓練生教育中隊第1班所属(元警視庁新宿中央警察署地域課 新宿駅東口交番勤務 巡査長)
呉航汰(25)…特殊選抜急襲群第5期訓練生教育中隊第1班所属(元大阪府警察本部警備部第2機動隊 巡査部長)
都築崇人(21)…特殊選抜急襲群第5期訓練生教育中隊第1班所属(元警視庁警備部第1機動隊 巡査)
倉橋八穂季(28)…特殊選抜急襲群第5期訓練生教育中隊第1班所属(元神奈川県警察本部交通部第1自動車警ら隊 巡査部長)
中野凱翔(22)…特殊選抜急襲群第5期訓練生教育中隊第1班所属(元警衛庁警務隊特殊内部制圧部隊所属 3等隊士)
矢倉泰人(22)…特殊選抜急襲群第5期訓練生教育中隊第1班所属(元警衛庁市ヶ谷駐屯地守衛隊所属 3等隊士)
九池篤志(25)…特殊選抜急襲群第5期訓練生教育中隊第1班所属(元警衛庁特殊科特殊空衛団所属 2等隊士)
安藤汰一(48)…特殊選抜急襲群教育中隊所属教官 隊尉
成嶋智輝(38)…特殊選抜急襲群教育中隊第1班長 隊士長
中将一郎(52)…特殊選抜急襲群長 隊将
梶唯我(52)…警衛庁特殊科特殊選抜急襲群 副群長 隊将
大蔵慶瀧(55)…警察庁警備局特殊選抜急襲群長 警視監
緋鷺徹哉(41)…警察庁警備局特殊選抜急襲群 副群長 警視正

階級(警衛隊)
隊士候補官→準等隊士→3等隊士→2等隊士→1等隊士→隊士長→隊士官→隊尉→衛幹→2等幹士→1等幹士→将補→隊将→幕僚官→幕僚補→副幕僚長→幕僚総監
階級 (警察)
巡査→巡査長→巡査部長→警部補→警部→警視→警視正→警視長→警視監→警視総監
…………………………………………………………………
「以上が警察からの草案です」
「わかりました。それでは預かります」
「それでは」
午後10時、緋鷺は警察代表としてこれからの特選群の警察側の考えと意見を資料にまとめ提出しに人事院(警衛庁行政人事院)に来ていた。
人事院の前には黒のセダンが止まっており緋鷺はこの車両でやってきた。
「お疲れ様です」
運転席から秘書官の30代警部補が降りてきた。
「お疲れ」
緋鷺が車に乗り込もうとした時スマホが鳴り響いた。
「なんだ？」
緋鷺は直ぐに応答した。
電話の相手は警察庁警備局の緋鷺の部下からだった。
電話を気にしながらも秘書官はそのまま後部座席のドアを閉めると運転席に向かった。
「そうか。わかった。応援部隊の臨時発足要請を警備局長に出しといてくれ。」
「長官(警察庁長官)へのご報告はどうされますか？」
「局長(警備局長)を通してやろう。そこら辺はお前に任せる」
「わかりました」
電話が切れると緋鷺は煙草をくわえた。
「あ、あのーここ禁煙すけど………」
秘書官に言われ緋鷺は口を鳴らした。
「黙ってハンドル握ってろ」
「も、申し訳ありません」
緋鷺に怒鳴られ秘書官はすぐにハンドルを握った。
緋鷺を乗せた車はそのまま警察庁へと発進して行った。
しばらく走行したあと、緋鷺は秘書官に声をかけた。
「特選の訓練生基地あるだろ？そこに行きたい。警視庁に連絡してくれ」
「今からですか？これ、ヘリ出せますかね？」
「早く連絡しろ。」
緋鷺に怒鳴られ秘書官は急いで車を路肩に止めスマホを耳に近づけた。
その頃
界聖島では監視班と佐倉達訓練生の睨み合いが続いていた。
「時間かかりすぎだろ。早く制圧出来んのか」
監視班に無線越しで水田が怒鳴った。
「申し訳ありません。今はこれが精一杯です。包囲はできてますので後もう少しかと」
監視班長に任命されていた嶋田は無線越しに水田に謝罪していた。
「とにかくさっさと片付けろ。マスコミにでもバレれば俺の責任問題になる。さっさとやれ」
そう言うと水田はそのまま無線機を叩きつけるようにして机に置いた。
「警察への連絡はどうなってんだ？」
水田が聞くと1人の監視班員がすぐに応答した。
「緋鷺 警視正と連絡がついたらしいです」
「緋鷺？」
「特選の警察側副群長です」
「あー。」
そう言うと水田はその場にあった椅子に腰掛けた。
監視班と訓練生の睨み合いが始まったのはほんの数分前だった。
水田の命令により制圧に向かった監視班に立ち塞がったのは中と梶だった。
しかし2人への射殺命令を水田が独断で出しておりこれを上からの命令だと認識していた監視班は2人の射殺を実施しようとした。
2人を撃った後、たまたまその場にいた衛生科隊員が2人をすぐに搬送した。
隊舎に近づいてくる監視班を見て佐倉達訓練生は最初何が起きてるのか分からなかった。
そんな中、誰よりも早く監視班が制圧しに来ていると察知した矢倉が監視班に向かって発砲を開始。
近くにいた九池に取り押さえられ矢倉はすぐに発砲を辞めたがこの発砲で監視班員2名が犠牲になった。
これを受け監視班と訓練生の睨み合いが続いているのだった。