ULTIMATE〜闇の統帥者 (2122)SEALs精鋭無比

ULTIMATE〜SEALs精鋭無比

ULTIMATE〜SEALs精鋭無比 第28話

主要登場人物一覧
佐倉綾斗(27)…6代目主人公 警視庁公安部特捜班所属 巡査部長
呉航汰(31)…警視庁公安部特捜班所属 巡査部長
土井彰人(39)…警視庁公安部特捜班所属 巡査部長
根室昌磨(29)…警視庁公安部特捜班所属 巡査部長
前園賢吾(35)…警視庁公安部特捜班長 警視
村嶋透也(38)…警視庁公安部特捜班副班長 警部
九池篤志(31)…九池警備保証株式会社長
都築崇人(27)…警衛庁自衛科方面統括本部管理官補佐 将補

九池警備保証株式会社身辺警護課
中原竜也(49)…身辺警護課長
井戸雄也(39)…専従警護員
長嶺透也(36)…専従警護員
河田良秀(31)…専従警護員

階級(警衛隊)
隊士候補官→準等隊士→3等隊士→2等隊士→1等隊士→隊士長→隊士官→隊尉→衛幹→2等幹士→1等幹士→将補→隊将→幕僚官→幕僚補→副幕僚長→幕僚総監
階級 (警察)
巡査→巡査長→巡査部長→警部補→警部→警視→警視正→警視長→警視監→警視総監
…………………………………………………………………
「失礼します」
「おーきたか。君たちに依頼が入ったよ。」
「依頼ですか？」
九池に呼び出され身辺警護課長の中原は社長室にいた。
「それで依頼というのは？」
中原が聞いた。
「今日、佐倉 巡査部長が行方不明になる事件があった。知ってるだろ？」
「あーなんかありましたね。」
「警察手帳が置かれて、行方不明になったことがわかったみたいだ。どうやら、犯人は日軍のメンバーであると警視庁は見ているらしい。彼は、奈藤という日軍メンバーが撃たれ他瞬間を見ており発砲がされたと思われる現場に向かってその後、行方不明となった。」
「で、何が言いたいんです？」
「その奈藤を警護して欲しいと依頼が入った。警察からだ。どうしても公に捜査はできないと、そのため、病室に警官を配置するのも難しいという事らしい」
「腹部に1発、胸部に1発でしたっけ？まだ生きてるんですか？」
「なんとか一命は取り留めたそうだ。さっき、警察から連絡があった。」
「そうですか。」
「彼は今、組織から狙われてる身だそうだ。全力で守りきれ。わかったな？」
「わかりました。」
社長室を出ると中原は軽くため息を吐いたあと、身辺警護課室へと戻って行った。
その頃
佐倉が拉致された現場では、警視庁捜査一課による捜査が行われていた。
「何も見てなかったのか。あ？」
現場で捜査一課長に怒鳴られ土井は頭を下げていた。
「申し訳ありません」
「出来損ない警官がうちから抜けて嬉しいよ。何も出来ないんだな。お前は」
そう言うと一課長は近くにいた刑事に声をかけた。
「土井と根室を任意同行だ。なんでもいい。吐かせるまで外に出すな。」
「わ、わかりました」
指示を出すと一課長はその場を後にした。
「電源切られてますね。繋がらないっす」
佐倉に電話をかけながら呉は村嶋に話した。
「そうか。応答無しか。とにかく何度も掛け続けろ。」
「わかりました。」
指示を出すと村嶋は周囲に目をやった。
「カメラは壊されてるんだったよな？」
村嶋に唐突に聞かれ呉は持っていたスマホを慌てて耳から離した。
「らしいっすね。でも、元々らしいっすよ。前から壊れてたって、ビルの管理人が言ってました。」
「てことは、それを知って、犯人はあえてここから奈藤を狙ったというのか」
「奈藤、まだ生きてるんすよね？しぶといなー笑」
そう言うと呉はスマホを再び耳にちかづけた。
その時だった、1人の若者が呉に声をかけてきた。
「あのー警察の方ですか？」
「はい？あー警視庁の呉と言います。」
そう言うと呉は警察手帳を見せた。
「あ、そうですか。」
「どうされました？てか、規制してないのかよ」
そう言いながら呉は現場近くで規制活動をしている制服警官に目をやった。
「いや、俺さっきまでここにいて、」
「あ、そうだったんですね。それでどうされました？」
「俺、YouTubeやってるんですけど、YouTube撮影してる時に、その拉致事件に遭遇して、これカメラなんすけどもしかしたら手がかりあるんじゃないんかなって」
そう言うと若者は呉にカメラを渡した。
「あ、ありがとうございます」
そう言うと呉はカメラを受け取り村嶋に渡した。
「これを至急、サイバーに送りましょう。何か手がかりがあるのかも知れません」
「わかった。」
そう言うと村嶋はカメラを手に持つとそのままその場から離れていった。
「あの、大丈夫なんすかね？拉致された警察官の方」
「心配しないでください。あいつバカみたいに強靭なんで。それに運いいし。あの野郎」
「はい？」
「あーいやこっちの話です。お気になさらず。ご協力感謝します。また何かありましたらこちらに」
そう言うと呉は自分の名刺を男に渡した。
「あ、わかりました」
そう言うと男はその場を後にした。