ULTIMATE〜闇の統帥者 (2122)SEALs精鋭無比

ULTIMATE〜SEALs精鋭無比

ULTIMATE〜SEALs精鋭無比 第27話

主要登場人物一覧
佐倉綾斗(27)…6代目主人公 警視庁公安部特捜班所属 巡査部長
呉航汰(31)…警視庁公安部特捜班所属 巡査部長
土井彰人(39)…警視庁公安部特捜班所属 巡査部長
根室昌磨(29)…警視庁公安部特捜班所属 巡査部長
前園賢吾(35)…警視庁公安部特捜班長 警視
村嶋透也(38)…警視庁公安部特捜班副班長 警部
九池篤志(31)…九池警備保証株式会社長
都築崇人(27)…警衛庁自衛科方面統括本部管理官補佐 将補

九池警備保証株式会社身辺警護課
中原竜也(49)…身辺警護課長
井戸雄也(39)…専従警護員
長嶺透也(36)…専従警護員
河田良秀(31)…専従警護員

階級(警衛隊)
隊士候補官→準等隊士→3等隊士→2等隊士→1等隊士→隊士長→隊士官→隊尉→衛幹→2等幹士→1等幹士→将補→隊将→幕僚官→幕僚補→副幕僚長→幕僚総監
階級 (警察)
巡査→巡査長→巡査部長→警部補→警部→警視→警視正→警視長→警視監→警視総監
…………………………………………………………………
「佐倉………」
そう叫びながら呉は路上で横たわる男のもとに駆け寄った。
「佐倉、大丈夫か？」
呉が言うと佐倉は自分の下にいた男に目をやった。
「撃たれてるな。くそ。奈藤が撃たれた。」
そう言うと佐倉は近くにあった建物の屋上に目をやった。
「必ずいるはずだ。撃った野郎が」
佐倉が言うと横たわる奈藤が懸命に声を出した。
「なにして…………んだ？…………お前………も撃たれんぞ」
「うるせー。黙って転がっとけ」
そう言うと佐倉は近くにいた救急隊員に奈藤を預けた。
去り際、奈藤は佐倉に再び声をかけた。
「教えといてやるよ…………。お前らが対峙しようと…………してる組織はな…………そんな雑魚くねーぜ。国家を敵に回す………ということだ。この国、日本にいる以上。逆らえねー」
奈藤が言うと佐倉は奈藤に目をやった。
「なら、こっちも教えといてやるよ。俺はな、どんな敵であろうと屈しねーんだよ。俺だけじゃない。この国の警察はな、屈しねーんだよ。何をも恐れずだ。」
そう言うと佐倉は再び、建物の屋上に目をやった。
その時、奈藤の胸元にまた1発撃ち込まれた。
「見つけた。あそこだ」
そうつぶやくと佐倉はとある建物に向かって走り出した。
とある建物に着くと佐倉は警察手帳を手に持ちそのまま建物から出てきた男に声をかけた。
「警察の者だ。持ってるもの開けろ。」
「あ？んだよごら。」
「聞こえなかったか？開けろって言ってる。」
そう言うと佐倉は男が持っている黒のリュックサックを強引に奪おうとした。
「やめろや」
男は持っていたナイフで佐倉の腕を切りつけた。
「いい腕前だな。今ので銃刀法違反と公務執行妨害だ。それに暴行罪も適用されるか？」
そう言うと佐倉は笑みを浮かべながら拳銃を構えた。
「お前も持ってんだろ？チャカ。これよりもっと立派なもん。そん中に入ってんだろ？知ってるぜ。さっさと出せや」
そう言いながら佐倉はゆっくりと男に近づいて行った。
「なんの事だ？なんも持ってねーよ。そんなに見たけりゃ見ろよ」
そう言うと男は佐倉に向かってリュックサックを投げつけた。
「素直じゃねーか。そのままその場にいとけよ」
そう言うと佐倉は男に銃口を向けたままリュックサックに目をやった。
その時だった、佐倉達の前に1台の黒のワンボックスカーがやってきた。
ワンボックスカーから降りてきた黒の覆面を被った男たちは佐倉をスタンガンで気絶させるとそのまま佐倉を担ぎ、車の中へと戻って行った。
「さっさと乗れや」
助手席にいた男に怒鳴られ男はリュックサックを手に持ちそのまま車の中へと入っていった。