ULTIMATE〜闇の統帥者 (2122)SEALs精鋭無比

ULTIMATE〜SEALs精鋭無比

ULTIMATE〜SEALs精鋭無比 第13話

主要登場人物一覧
佐倉綾斗(27)…6代目主人公 警視庁公安部特捜班所属 巡査部長
呉航汰(31)…警視庁公安部特捜班所属 巡査部長
土井彰人(39)…警視庁公安部特捜班所属 巡査部長
根室昌磨(29)…警視庁公安部特捜班所属 巡査部長
前園賢吾(35)…警視庁公安部特捜班長 警視
村嶋透也(38)…警視庁公安部特捜班副班長 警部
九池篤志(31)…九池警備保証株式会社長
都築崇人(27)…警衛庁自衛科方面統括本部管理官補佐 将補

九池警備保証株式会社身辺警護課
中原竜也(49)…身辺警護課長
井戸雄也(39)…専従警護員
長嶺透也(36)…専従警護員
河田良秀(31)…専従警護員

階級(警衛隊)
隊士候補官→準等隊士→3等隊士→2等隊士→1等隊士→隊士長→隊士官→隊尉→衛幹→2等幹士→1等幹士→将補→隊将→幕僚官→幕僚補→副幕僚長→幕僚総監
階級 (警察)
巡査→巡査長→巡査部長→警部補→警部→警視→警視正→警視長→警視監→警視総監
…………………………………………………………………
「あ？なんだ？」
男たちはすぐに後ろをふりかえった。
そこには、武装した機動隊と法衛庁隊員らがいた。
「確保しろー」
第1機動隊長の怒号で隊員らは武装した男たちの確保を開始した。
「どうする？」
呉に聞かれ佐倉はどこから脱出しようか出口を目視で探し始めた。
その時だった1人の法衛庁隊員がこちら側に走ってきた。
「法衛庁の者です。外までご案内します」
隊員に言われ佐倉達はそのまま隊員について行くことにした。
「あれ？てかお前どっかで見たことあるぞ？」
呉が隊員を指さして言った。
「もうお気づきでしたか笑 」
そう言うと隊員は被っていたヘルメットとマスクを外した。
「武大じゃんかー」
呉が叫ぶと隊員は軽く笑みを見せた。
「どうも笑 お久しぶりです」
武大が言うと呉はその武大の肩を軽く叩いた。
「とにかくここから早く出してくれ。話はそれからだ」
呉が言うと武大はその場で軽く敬礼した。
「わかりました。お任せ下さい。」
そういった時、武大は耳につけていた無線受信イヤホンを軽く右親指と人差し指でおさえた。
「なんかあったか？」
呉が聞くと武大は急いで周囲に目をやった。
「ここの事務所の長。教祖って言うんですかね？どこに行ったか分かります？」
「そういや、そんな奴見てねーな」
呉が言うと武大は呉に目をやった。
「まだこの中にいることは間違いないみたいです。先程、その男の捜索命令がおりました。呉さんと佐倉さんだったら外まで無事出られると思います。」
武大が言うと佐倉は呉に目をやった。
「大丈夫だ。とにかくさっさと自分の任務に向かってくれよ。俺らのことは気にすんな」
佐倉が言うと武大はその場で軽く頭を下げ上の階へと向かった。
「よっしゃあ。行くぞ」
そう言うと佐倉はそのまま事務所の玄関へと向かった。
その時だった、土井と共に歩いていた遠間の足がその場で止まった。
「どうしました？」
土井が聞くと遠間は軽く土井に目をやった後、その場で血を吐き倒れた。
「ちょ、」
土井が呟くと、佐倉はすぐに遠間の後ろにいた男に銃口を向けた。
すると男はその場で自分の頭に銃口を突きつけた。
「正気かよ。早く投降しろ。」
佐倉が怒鳴ると男はそのまま自らの頭を撃ち抜きその場で即死した。
あまりの光景にあっけに取られている佐倉を見て村嶋が怒鳴った。
「さっさと行くぞ」
村嶋が怒鳴ると呉は前園を抱えたままその場から歩き出した。
「遠間さん。………とお………しっかりしてください」
膝から泣き崩れている土井を見て村嶋はそのまま土井の胸ぐらを掴んだ。
「さっさと動け。」
「いや、でも、遠間さんが」
「何言ってんだ？動かないやつは死亡とみなせ。とにかく動けるやつだけ、前園さんだけを助け出すことに集中しろ」
「しかし」
「わかってないのか？警察は組織だ。上の命令に従うのが絶対だ。逆らうな」
そう怒鳴ると村嶋はそのまま土井を立たせた。
「土井さん。行きましょう」
泣き続ける土井に根室が声をかけた。