7 / 19
ULTIMATE〜INHERIT J.D.F
ULTIMATE〜INHERIT J.D.F第5話
しおりを挟む
主要登場人物一覧
来宮遼介(26)…5代目主人公 幹部候補生教育大隊29期卒隊 西部教育隊教務部学生指導課配属
笹倉大志(26)…幹部候補生教育大隊29期卒隊 西部教育隊教務部学生指導課配属
片岡優真(26)…幹部候補生教育大隊29期卒隊 警衛庁公安科国家危機管理対策部隊配属
滝藤誠弥(55) …警衛隊初代幕僚総監
原快真(39)…西部教育隊教務部学生指導課長
盛坂辰馬(33) …西部教育隊教務部学生指導課副課長
…………………………………………………………………
5時間目を知らせるチャイムが鳴る中、来宮達はそれぞれ担当の教室の前に集まっていた。
来宮、笹倉、原が担当するのは、第18教育小隊だった。
※補足
教育隊では通常の中学、高校でいうクラスを教育小隊と表記する。
「じゃあそろそろ行くか」
そう言うと原は盛坂に電話した。
「そろそろ行くぞ。」
「わかりました。」
原から連絡をお願い受け取った盛坂は教官らに受信イヤホンを通じて合図を送った。
「よし行くぞ」
そう言うと原はそのまま教室のドアを開けた。
「授業を中断してくれ」
原が言うと授業を担当していた教官はすぐにチョークを置いた。
「これから抜き打ち検閲を行う。全員一列に並べ」
原のいきなりの言葉に学生達は戸惑いを見せていた。
「ほら早くしろ。」
原が怒鳴るとその場にいた50人の学生らは一斉に一列に並んだ。
「今から順番に持ち物検査を行う。一言と喋るなよ。」
そう言うと原は先頭にいた学生から順番に持ち物検査を行った。
10人目まで到達した時だった、原が1人の学生の腰部分に目をつけた。
「おい、帯革ベルトずれてねーか?」
原が声をかけると学生ばすぐにベルトを腰の位置まで戻した。
「ちゃんとつけろ。楽すんな」
そう言いながら原は学生の腰部分を軽く叩いた。
その時だった、その学生が腰を軽く痛そうに抑えた。
「どうした?」
「い、いえ、何もありません。」
原は学生の目をしばらく見た後、耳元に小声で言った。
「後で医務室に来い。わかったな?」
「は、はい」
「次」
授業が終わると原に言われた学生は医務室にやってきた。
「よく来てくれた。次の授業はなんだ?」
「対人制圧の実技です」
「そうか。休め」
「は、はい?」
「その授業休め。俺から連絡を入れといてやる」
「わ、わかりました」
学生が言うと原はとあるクリアファイルを手に取った。
「対人制圧の成績悪いと聞いたが、苦手なのか?」
「あ、あ、いえ。」
「そんな事はどうでもいい。俺が呼んだ理由。それはな腰が少し気になってな。」
「こ、腰ですか?」
「痛めてるのか?」
「そんな事ないですよ」
「そうか。」
そう言うと原は学生を立たせると腰ベルトに目をつけた。
「腰ベルトを外してみろ。そしてズボンを脱げ」
「は、はい?」
「早くしろ。男の下半身など見たくはねーんだよ。」
「は、はい」
学生はいわれるがままにズボンを脱いだ。
すると青タンが腰あたりにできていた。
「これはなんだ?」
原が聞くと学生は頭をかいた。
「その傷はなんだと聞いてる?答えろ」
「そ、その、訓練で」
「訓練で怪我したのか?そしたらお前の担任教官をすぐにクビしなければな。訓練等で怪我をした場合、担任教官はそれを学生指導課及び教育隊長に報告しなければならん。だがそれを怠った。これは重罪だな。ほんとにこれでいいのか?お前が承諾擦るなら担任教官をすぐにクビにしてやる。」
原が聞くと学生は冷や汗をかきながら目を動かした。
「何だ?正直に言ってみろ。俺より怖いのか?そいつは」
原に言われ学生は目を見開いた。
「もうわかってらっしゃるのですか?」
「さっさと話せ。」
原に言われ学生は諦めたように話し始めた。
「俺が悪いんです。訓練で俺がヘマするからそれで怒らせてしまって」
「いじめか」
原が聞くと学生は涙目に鳴りながら軽く頷いた。
来宮遼介(26)…5代目主人公 幹部候補生教育大隊29期卒隊 西部教育隊教務部学生指導課配属
笹倉大志(26)…幹部候補生教育大隊29期卒隊 西部教育隊教務部学生指導課配属
片岡優真(26)…幹部候補生教育大隊29期卒隊 警衛庁公安科国家危機管理対策部隊配属
滝藤誠弥(55) …警衛隊初代幕僚総監
原快真(39)…西部教育隊教務部学生指導課長
盛坂辰馬(33) …西部教育隊教務部学生指導課副課長
…………………………………………………………………
5時間目を知らせるチャイムが鳴る中、来宮達はそれぞれ担当の教室の前に集まっていた。
来宮、笹倉、原が担当するのは、第18教育小隊だった。
※補足
教育隊では通常の中学、高校でいうクラスを教育小隊と表記する。
「じゃあそろそろ行くか」
そう言うと原は盛坂に電話した。
「そろそろ行くぞ。」
「わかりました。」
原から連絡をお願い受け取った盛坂は教官らに受信イヤホンを通じて合図を送った。
「よし行くぞ」
そう言うと原はそのまま教室のドアを開けた。
「授業を中断してくれ」
原が言うと授業を担当していた教官はすぐにチョークを置いた。
「これから抜き打ち検閲を行う。全員一列に並べ」
原のいきなりの言葉に学生達は戸惑いを見せていた。
「ほら早くしろ。」
原が怒鳴るとその場にいた50人の学生らは一斉に一列に並んだ。
「今から順番に持ち物検査を行う。一言と喋るなよ。」
そう言うと原は先頭にいた学生から順番に持ち物検査を行った。
10人目まで到達した時だった、原が1人の学生の腰部分に目をつけた。
「おい、帯革ベルトずれてねーか?」
原が声をかけると学生ばすぐにベルトを腰の位置まで戻した。
「ちゃんとつけろ。楽すんな」
そう言いながら原は学生の腰部分を軽く叩いた。
その時だった、その学生が腰を軽く痛そうに抑えた。
「どうした?」
「い、いえ、何もありません。」
原は学生の目をしばらく見た後、耳元に小声で言った。
「後で医務室に来い。わかったな?」
「は、はい」
「次」
授業が終わると原に言われた学生は医務室にやってきた。
「よく来てくれた。次の授業はなんだ?」
「対人制圧の実技です」
「そうか。休め」
「は、はい?」
「その授業休め。俺から連絡を入れといてやる」
「わ、わかりました」
学生が言うと原はとあるクリアファイルを手に取った。
「対人制圧の成績悪いと聞いたが、苦手なのか?」
「あ、あ、いえ。」
「そんな事はどうでもいい。俺が呼んだ理由。それはな腰が少し気になってな。」
「こ、腰ですか?」
「痛めてるのか?」
「そんな事ないですよ」
「そうか。」
そう言うと原は学生を立たせると腰ベルトに目をつけた。
「腰ベルトを外してみろ。そしてズボンを脱げ」
「は、はい?」
「早くしろ。男の下半身など見たくはねーんだよ。」
「は、はい」
学生はいわれるがままにズボンを脱いだ。
すると青タンが腰あたりにできていた。
「これはなんだ?」
原が聞くと学生は頭をかいた。
「その傷はなんだと聞いてる?答えろ」
「そ、その、訓練で」
「訓練で怪我したのか?そしたらお前の担任教官をすぐにクビしなければな。訓練等で怪我をした場合、担任教官はそれを学生指導課及び教育隊長に報告しなければならん。だがそれを怠った。これは重罪だな。ほんとにこれでいいのか?お前が承諾擦るなら担任教官をすぐにクビにしてやる。」
原が聞くと学生は冷や汗をかきながら目を動かした。
「何だ?正直に言ってみろ。俺より怖いのか?そいつは」
原に言われ学生は目を見開いた。
「もうわかってらっしゃるのですか?」
「さっさと話せ。」
原に言われ学生は諦めたように話し始めた。
「俺が悪いんです。訓練で俺がヘマするからそれで怒らせてしまって」
「いじめか」
原が聞くと学生は涙目に鳴りながら軽く頷いた。
0
お気に入りに追加
3
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
ULTIMATE〜ADIZ その先へ Japan of recapture(2155)THE CROSS
壱暉
ファンタジー
海上警備行動発令後に発令されたのは
防衛出動!!
拉致被害者救出のため防空識別圏を超え天湾へ!!
命懸け 決死の作戦とは!?
主要登場人物一覧
峡睦也(37)…7代目主人公 特別防衛派遣群 支援班長 主任 2等幹士
高塚晃大(42)…特別防衛派遣群 合同指揮本部 管理官 警視監
新原将暉(26)…特別防衛派遣群 合同指揮本部 管理官 警視
市倉颯人(26)…特別防衛派遣群 合同指揮本部 管理官補佐 衛幹
柳原辰信(52)…警衛庁7代目幕僚総監 兼 特別防衛派遣群 合同指揮前期本部長
一織将太(31)…特別防衛派遣群 支援班 2等隊士
一颯皇駕(31)… 特別防衛派遣群 支援班 2等隊士
相模恭介(31)… 特別防衛派遣群 支援班 2等隊士
駒田恭太(25)…特別防衛派遣群 支援班 巡査部長
有馬慶太(25)…特別防衛派遣群 支援班 巡査
檜垣篤人(36)… 特別防衛派遣群 合同指揮本部 待機要員 一等海上保安正
外島透也(36)…特別防衛派遣群 合同指揮本部 待機要員 一等海上保安正
柿谷臣(22)…特別防衛派遣群 合同指揮本部 待機要員 3等隊士
徳馬大輔(43)…特別防衛派遣群 第1急襲班 班長 警視正
高崎翔祐(38)…特別防衛派遣群 第2急襲班 班長警視正
紀周龍友(51)…特別防衛派遣群 第3急襲班 班長1等幹士
戸塚翔甫(49)…特別防衛派遣群 第4急襲班 班長警視
ULTIMATE〜日湾戦争編 (2082) 日本防衛戦線 前編
壱暉
ファンタジー
ついに恐れていた戦争が勃発!!
果たして日本の運命は?
防衛銀行の闇とは!?
主要登場人物一覧
大石慶敬(27)…4代目主人公 国家保安庁専従特攻班員
豊島敦也(27)…国家保安庁専従特攻班員
新屋智輝(27)…国家保安庁専従特攻班員
甲賀彪馬(27)…国家保安庁専従特攻班員
日野悠矢(36)…国家保安庁専従特攻班員
達司蓮(45)…国家保安庁専従特攻班副班長
武隈紀久(46)…国家保安庁専従特攻班長
柴崎冬弥(30)…国家保安庁専従特攻班員
滝藤誠弥(34)…国家保安庁専従特攻班員
初芝泰樹(62)…国家保安庁長官
睦月陸(50)…国家保安庁専従特攻班主任
金条泰雅(20)…国家保安庁専従特攻班員
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
ULTIMATE〜season28(2136)SEALs 精鋭無比
壱暉
ファンタジー
反日武装戦線JACKとの最終決戦へ!!
立ちはだかる壁とは?
総力戦から対立関係へ!?
主要登場人物一覧
佐倉綾斗(41)…6代目主人公 警視庁総務部留置管理第二課所属 警部
呉航汰(45)…日本法衛庁機動広域遊撃隊長(大阪府警察から出向中)警部補
都築崇人(41)…日本法衛庁長官官房室理事官(警衛庁から出向中)隊将
中野凱翔(42)…日本法衛庁第2管区機動警戒班基地管理官補佐(警衛庁から出向中)隊尉
相藤仁哉(37)…日本法衛庁機動広域遊撃隊所属(警衛庁から出向中)隊士長
藤原紀之(37)…日本法衛庁機動広域遊撃隊主任(兵庫県警察から出向中) 巡査部長
増井陸哉(38)…日本法衛庁機動広域遊撃隊所属(警衛庁から出向中)隊士官
紀周龍友(32)…日本法衛庁機動広域遊撃隊中央指令部所属(警衛庁から出向中)衛幹
戸塚翔甫(30)…日本法衛庁機動広域遊撃隊所属(警視庁から出向中)巡査部長
竜篤太(30)…日本法衛庁機動広域遊撃隊所属(警衛庁から出向中)隊士長
藤ヶ谷慶斗(51)…日本法衛庁第2管区機動警戒班基地司令兼副司令(警衛庁から出向中)将補
亜川達也(45)…日本法衛庁3代目長官(警察庁から出向中)警視正
川崎英寿(48)…日本法衛庁長官官房室長(警視庁から出向中) 警視正
越智敏也(53)…日本法衛庁第2管区機動警戒班基地 管理官 (警衛庁から出向中)将補
玉木雄英(53)…日本法衛庁基地統括司令部長幕僚官
土井彰人(53)…警視庁捜査一課第3係長 警部
新津真也(36)…警視庁捜査一課第3係 巡査部長
知念凌斗(36)…警視庁捜査一課第3係 巡査部長
芦田慧斗(38)…警視庁捜査一課第3係 警部補
木本勝利(46)…警視庁捜査一課第3係 巡査部長
剣城瑛真(38)…警視庁警備局警備企画課 理事官 警視
13歳女子は男友達のためヌードモデルになる
矢木羽研
青春
写真が趣味の男の子への「プレゼント」として、自らを被写体にする女の子の決意。「脱ぐ」までの過程の描写に力を入れました。裸体描写を含むのでR15にしましたが、性的な接触はありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる