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ULTIMATE〜日本防衛戦線

ULTIMATE〜日本防衛戦線第2話

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主要登場人物一覧
登場人物一覧
大石慶敬(24)…4代目主人公 国家保安庁特殊空衛団機動員
豊島敦也(24)…国家保安庁特殊空衛団機動員
新屋智輝(24)…国家保安庁特殊空衛団機動員
甲賀彪馬(25)…国家保安庁特殊空衛団機動員
大野義也(31)…国家保安庁特殊空衛団機動員
日野悠矢(33)…国家保安庁特殊空衛団機動員
浦渼祐輝(60)…国家保安庁特殊空衛団管理官
北海遼(39)…国家保安庁特殊空衛団管理官補佐
河内慶六(50)…国家保安庁副長官
松山和也(48)…国家保安庁長官
睦月陸(47)…国家保安庁特殊空衛団長
…………………………………………………………………
「今回、緊急召集をかけたのは相次ぐ天湾からの領空侵犯における緊急処置が理由だ。明日から日本全ての民間航空に対して、フライト停止の要請を行い、警察と連携して日本上空の特別警戒を行う。」
睦月が言うと、横にいた浦渼がマイクを手に取った。
「それに伴い明日から、それぞれ班に分け各方面隊にいってもらう。まずは、A~Eまでの班長の発表を行う。総監本部からの指示は班長を通じて班員全てに渡るようにしてある。それでは、班長の発表を行う。A班班長…B班班長…」
班長の発表が行われる中、大石は横で眠たそうに立っている豊島に目をやった。
「なんか気持ち悪りぃ
「おい、吐くなよ。」
大石が言うと豊島は、口を手で押さえながらその場から走り去ってい
「おい、どこ行く?」
浦渼が聞くと大石はすぐに即答した。
「気持ち悪いみたいです。あいつかなり酔ってるみたいで」
「まったく。仕事を舐めすぎだ。」
そう言うと浦渼は睦月に頭を下げた。
「失礼いたしました。」
「再開していいか?」
「はい」
浦渼が返事すると睦月は軽くため息をついた。
「おいおい、てかさ、年齢って浦渼さんの方が上だろ?なんで睦月の野郎、タメ口なんだよ?」
甲賀が小声で聞いた。
「階級重視の人なんじゃねーの?」
日野が答えると甲賀は納得した様な表情を見せた。
「あーそゆことね」
その時だった、大石の耳にある言葉が入ってきた。
「おい聞いてんのか?大石」
睦月が怒鳴ると大石は急いで頭を下げた。
「申し訳ありません」
「おい、気緩んでんじゃねーぞ。やる気あんのか?これから戦うんだぞ?もっと気合い入れろよ」
「はい」
「で、大石、D班の班長だ。わかったな?」
「はい?」
「また聞き流したのか?」
「い、いえ、班長と聞こえたのですが?」
「あーそう言った。間違いない。」
「私がですか?」
「何か文句でも?」
「い、いえ、」
その後、E班班長の指名が終わると班長らはそのまま残された他の隊員には解散命令が降りた。
そして、その後の集会で、それぞれ配置される方面隊と本部からの指示が下る専用の無線機を貸与され、そのまま解散となった。
大石が班長を務めるD班は、近畿方面隊への配置となった。
集会が終わると大石は眠たい目をこすりながら、庁舎前のバス停に座った。
これから、家に荷物を取りに帰り、明日から正式に近畿方面隊へ派遣されることになる。
期間はまだ明かされておらず本部からの指示は、1週間分の荷物をまとめて持っていくように伝えられた。
翌朝の午前8時に派遣される予定であり庁舎に集まるのは、朝の6時となる。
しかし、班長ともなれば派遣される方面隊への電話など雑用がかなりあるため、朝の4時半には集合するよう命令が降りている。
「うっわ。寝れねーじゃん。これ。」
そう呟くと大石はため息をつきながらスマホに目をやった。
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