ULTIMATE〜日湾戦争編 (2083) 日本防衛戦線後編

ULTIMATE〜日本防衛戦線

ULTIMATE〜日本防衛戦線第2話

主要登場人物一覧
大石慶敬(28)…4代目主人公 国家保安庁専従特攻班第3分隊長
豊島敦也(28)…国家保安庁専従特攻班第3分隊副隊長
新屋智輝(28)…国家保安庁専従特攻班第3分隊主任
中将一郎(19)…国家保安庁専従特攻班第3分隊所属
梶唯我(19)…国家保安庁専従特攻班第3分隊所属
原快真(19)…国家保安庁専従特攻班第3分隊所属
甲賀彪馬(28)…国家保安庁専従特攻班第4分隊所属
日野悠矢（37）…国家保安庁専従特攻班第4分隊所属
達司蓮(46)…国家保安庁専従特攻班司令官補佐
武隈紀久(47)…国家保安庁専従特攻班長
柴崎冬弥(31)…国家保安庁専従特攻班第2分隊所属
滝藤誠弥(35)…国家保安庁専従特攻班第1分隊所属
初芝泰樹(63)…国家保安庁長官
睦月陸（51）…国家保安庁専従特攻班司令官
金条泰雅(21)…国家保安庁専従特攻班第5分隊所属
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午前6時
戦艦中に日本国歌の君が代が流れた。
国歌が流れたと同時に隊員らは一斉にベットから起き上がりそのまま制服に着替えると集会室へ向かった。
集会室に着くとそれぞれ各分隊長からの朝礼を受け解散となる。
出撃を予定する隊員らはそのまま戦闘服に着替え食堂で朝食をとり、食べ終えればそのまま装備をつけヘリポートに向かうという流れだ。
出撃予定の新屋は中と共に朝食をとるとそのまま装備保管室に連れていった。
「ビビってか？」
新屋に聞かれ中は頷いた。
「教育隊の時に戦闘訓練講習を受けたんすけど俺めっぽう苦手で………」
「まーそう力入れんな。なんかあったらこれで救助要請を出せ」
そう言うと新屋は緊急用無線機を渡した。
通常、緊急用無線機は出撃する部隊の責任者にだけ渡されており今回の出撃する隊員らの中で1番、階級の高い新屋が今回は貸与されていた。
「でもこれ、俺なんかが持ってていいんですか？」
中が聞くと新屋は中の肩に手をやった。
「未来ある後輩に託す。俺はお前を信じる。それだけだ。」
そう言うと新屋は防弾チョッキをつけそのまま保管室を後にした。
中も急いで防弾チョッキをつけ保管室から出ていった。
午前8時
出撃予定の隊員40名がヘリポートに集合した。
他の戦艦でも続々と出撃予定の隊員らが集まりだしていた。
午前8時15分
新屋は集まった隊員らを目の前にして声を張り上げた。
「我々が目指すのはどれだけ人を殺した。どれだけ敵の戦力を落とせた。これではない。我々が最も重要視すべきものはたった一つ、日本の未来を後世に受け継いでいくことだ。世界でも有数の平和大国である日本を守り抜くことが先優先事項だ。それを胸に頑張ってくれ」
新屋が言うと隊員らは一斉に敬礼した。
「あいついつの間にか頼もしくなってんな。」
新屋の姿を見ながら豊島が呟いた。
「成長したな笑笑」
そう言うと大石は笑みを見せた。
午前8時20分
出撃予定の隊員らは止まっている戦闘機に乗り込んだ。
銃などの武器を戦闘機内で受け取ると出撃予定の隊員らを乗せた戦闘機はそのまま天湾へと向かっていった。