3 / 24
第3話 いきなりだけど家族4人初めてのお出かけです
しおりを挟む
つぼみちゃんとケイコさんが石嶺家の一員になった翌日の日曜朝。オレの父ちゃんは朝食の席で突然こんな提案をする。
「ダイゴ、つぼみ、そしてケイコさん!我々が家族になった記念に今日はターボモール上川畑にいきましょうか!
つぼみちゃんも今日はお仕事もレッスンも休みでしたよね?ケイコさんもこっちに越してきたばかりで足りないものとかもいろいろあるでしょうから買い物がてらちょうどいいかと…」
「父ちゃん!ケイコさんだってやることあっていろいろ忙しいだろうしこんな急に無茶な…」
「あら!いいわね!みんなで行きましょう!」
「ケイコさん!いいんですか!?」
「いいのいいの!やることはまだ時間があるから明日やればいいんだし!”明日できることは今日するな”でしょ?」
「ま、まあそうですけど…(でもターボモールか…あそこはなあ、必ず誰かに…)」
「あら?浮かない顔してるわねダイゴくん?もしかして行きたくないの?」
「い、いえ…」
「つぼみは行きたいよ~!あそこ広くて楽しいもん!お兄ちゃんは行かないの?」
「もちろんいきますともぉ~!つぼみちゃんと一緒ならどこへでも~!」
コテツ「またデレデレダイゴ発動…」
そして朝食が終わって、さっそく支度です。でもオレには心配なことがあります。それはつぼみちゃんを見かけたら他のお客さんがパニックにならないかです。これから行くターボモールは休日には家族連れや若者を中心にたくさんの人でにぎわう場所です。そんなところに超人気子役のつぼみちゃんが現れようものならパニックは避けられないでしょう…それにケイコさんはまだ再婚のことをつぼみちゃんのSNSなどで公には公表していないようです。オレらといたらすぐネットニュースとかになって大変なことになるのでは?ついでにオレらも晒されたり…
…ですがケイコさんはちゃんと対策をしているようです。
「つぼみ、出かけるときはいつものようにサングラスをするのよ。今日は特に…ね。それと万が一外すときの場合に…」
そういってケイコさんはつぼみちゃんの顔にメイクを施していきます。いつもはおっとりとしたかわいらしいつぼみちゃんの目が一気にクールなつり目に変わっていきました。
「結構メイク慣れしてるんですね。ケイコさんもつぼみちゃんも…」
「あら、そういえば言い忘れてたわね。私昔メイクの専門学校通ってて、プロのメイクさんのもとで助手してたのよ!そのあと一人立ちしてちょっとしてからワケありでやめちゃったけど…」
「そ、そうだったんですか…」
「お兄ちゃん!クールなつぼみはどう?」
「は、はい…クールなつぼみちゃんも大変おうつくしゅうございます…」
「ダイゴ!でれーっとしてないでお前もさっさと支度しろ!」
「サ、サーセン父ちゃん!」
「フフッ、やっぱりお兄ちゃんって面白い!」
「それとダイゴくんとコテツさんにお願いがあるの…変装してるとはいえ名前を呼んだら察されちゃうかもしれないから、外ではつぼみのことは”みーちゃん”って呼んでくれない?」
ダイゴ、コテツ「わかりました!」
ケイコさんもつぼみちゃんがばれないようにするのにいろいろと大変そうだな…そんなこんなで準備ができたんで出発です!我が家から目的地までは割と近く、車で30分ほどで到着しました!
ここ、「ターボモール上川畑は我が家が暮らす神奈川県の中でも指折りの広さを誇るショッピングモールで東西二つの棟にわかれていて地上4階建て、ファッションや生活雑貨、グルメなどの各ショップのほか、体験施設や映画館もあり休日には多数のお客さんでにぎわいます!
ダイゴ「ケイコさん、つぼ…じゃなくてみーちゃんはオレにお任せください!しっかりエスコートして見せますから!」
ケイコ「あら、心強いわね!じゃあおまかせしようかな!」
コテツ「本当に大丈夫かいな…デレデレしてるうちに離れちゃったり…」
つぼみ「みーちゃんお兄ちゃんとなら絶対安心!」
ダイゴ「ほらあ~みーちゃんもこう言ってることだしぃ~」
コテツ「だからそれが心配なんだよ」
というワケで石嶺家4人で初めてのお出かけが始まります!
「ダイゴ、つぼみ、そしてケイコさん!我々が家族になった記念に今日はターボモール上川畑にいきましょうか!
つぼみちゃんも今日はお仕事もレッスンも休みでしたよね?ケイコさんもこっちに越してきたばかりで足りないものとかもいろいろあるでしょうから買い物がてらちょうどいいかと…」
「父ちゃん!ケイコさんだってやることあっていろいろ忙しいだろうしこんな急に無茶な…」
「あら!いいわね!みんなで行きましょう!」
「ケイコさん!いいんですか!?」
「いいのいいの!やることはまだ時間があるから明日やればいいんだし!”明日できることは今日するな”でしょ?」
「ま、まあそうですけど…(でもターボモールか…あそこはなあ、必ず誰かに…)」
「あら?浮かない顔してるわねダイゴくん?もしかして行きたくないの?」
「い、いえ…」
「つぼみは行きたいよ~!あそこ広くて楽しいもん!お兄ちゃんは行かないの?」
「もちろんいきますともぉ~!つぼみちゃんと一緒ならどこへでも~!」
コテツ「またデレデレダイゴ発動…」
そして朝食が終わって、さっそく支度です。でもオレには心配なことがあります。それはつぼみちゃんを見かけたら他のお客さんがパニックにならないかです。これから行くターボモールは休日には家族連れや若者を中心にたくさんの人でにぎわう場所です。そんなところに超人気子役のつぼみちゃんが現れようものならパニックは避けられないでしょう…それにケイコさんはまだ再婚のことをつぼみちゃんのSNSなどで公には公表していないようです。オレらといたらすぐネットニュースとかになって大変なことになるのでは?ついでにオレらも晒されたり…
…ですがケイコさんはちゃんと対策をしているようです。
「つぼみ、出かけるときはいつものようにサングラスをするのよ。今日は特に…ね。それと万が一外すときの場合に…」
そういってケイコさんはつぼみちゃんの顔にメイクを施していきます。いつもはおっとりとしたかわいらしいつぼみちゃんの目が一気にクールなつり目に変わっていきました。
「結構メイク慣れしてるんですね。ケイコさんもつぼみちゃんも…」
「あら、そういえば言い忘れてたわね。私昔メイクの専門学校通ってて、プロのメイクさんのもとで助手してたのよ!そのあと一人立ちしてちょっとしてからワケありでやめちゃったけど…」
「そ、そうだったんですか…」
「お兄ちゃん!クールなつぼみはどう?」
「は、はい…クールなつぼみちゃんも大変おうつくしゅうございます…」
「ダイゴ!でれーっとしてないでお前もさっさと支度しろ!」
「サ、サーセン父ちゃん!」
「フフッ、やっぱりお兄ちゃんって面白い!」
「それとダイゴくんとコテツさんにお願いがあるの…変装してるとはいえ名前を呼んだら察されちゃうかもしれないから、外ではつぼみのことは”みーちゃん”って呼んでくれない?」
ダイゴ、コテツ「わかりました!」
ケイコさんもつぼみちゃんがばれないようにするのにいろいろと大変そうだな…そんなこんなで準備ができたんで出発です!我が家から目的地までは割と近く、車で30分ほどで到着しました!
ここ、「ターボモール上川畑は我が家が暮らす神奈川県の中でも指折りの広さを誇るショッピングモールで東西二つの棟にわかれていて地上4階建て、ファッションや生活雑貨、グルメなどの各ショップのほか、体験施設や映画館もあり休日には多数のお客さんでにぎわいます!
ダイゴ「ケイコさん、つぼ…じゃなくてみーちゃんはオレにお任せください!しっかりエスコートして見せますから!」
ケイコ「あら、心強いわね!じゃあおまかせしようかな!」
コテツ「本当に大丈夫かいな…デレデレしてるうちに離れちゃったり…」
つぼみ「みーちゃんお兄ちゃんとなら絶対安心!」
ダイゴ「ほらあ~みーちゃんもこう言ってることだしぃ~」
コテツ「だからそれが心配なんだよ」
というワケで石嶺家4人で初めてのお出かけが始まります!
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
脅され彼女~可愛い女子の弱みを握ったので脅して彼女にしてみたが、健気すぎて幸せにしたいと思った~
みずがめ
青春
陰キャ男子が後輩の女子の弱みを握ってしまった。彼女いない歴=年齢の彼は後輩少女に彼女になってくれとお願いする。脅迫から生まれた恋人関係ではあったが、彼女はとても健気な女の子だった。
ゲス男子×健気女子のコンプレックスにまみれた、もしかしたら純愛になるかもしれないお話。
※この作品は別サイトにも掲載しています。
※表紙イラストは、あっきコタロウさんに描いていただきました。
病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない
月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。
人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。
2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事)
。
誰も俺に気付いてはくれない。そう。
2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。
もう、全部どうでもよく感じた。
蛙の神様
五十鈴りく
ライト文芸
藤倉翔(かける)は高校2年生。小さな頃、自分の住む棚田村の向かいにある疋田村の女の子朱希(あき)と仲よくなる。けれど、お互いの村は村ぐるみで仲が悪く、初恋はあっさりと引き裂かれる形で終わった。その初恋を引きずったまま、翔は毎日を過ごしていたけれど……。
「蛙の足が三本ってなんだと思う?」
「三本足の蛙は神様だ」
少し不思議な雨の季節のお話。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
幸せになりたい!
矢野 零時
ライト文芸
理江は、普通に会社に勤めていました。そこで、恋もし、結婚を夢みてました。そう、平凡な幸せを望んでいたのです。でも、辛いことが次から次へと起きてきます。でも、頑張っているのです。この作品、ライト文芸賞に応募しました。なにとぞ、ご一票をお願いいたします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる