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記録ノ16 スーパー園児ブラザーズ
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年長のころ、先生たちの主催で年長全員参加でお楽しみ会等で1年間を通して行われていた遊びがあった。
それは「マリオからのミッション」である。
マリオとはもちろんスーパーマリオのおことである。
この遊びには正式名称がなく、こちらでつけた名称であるが具体的にどのようなものかというと、不定期に年長全員にあてたマリオからの手紙が届く。ちなみにこの手紙は集会終了後、廊下の掲示板に掲示される。
最初に送られてきた手紙には「姫(名前忘れたがピーチでもデイジーでもないオリジナル。あとロゼッタは当時いませんでした)がクッパにさらわれた。助けるために君たちの力を貸してほしい。というもの
以降送られてきた手紙にはマリオからのミッションが書かれており、園児全員で様々なゲームをしてクリアできればスターをゲット。5つ集めると姫を救出できるというもの。スターは各クラスの教室に紙に張り付けた状態で掲示された。
最初に行ったミッションは「キノコ探し」。マリオが風邪をひいてしまったので、回復のため園内中を探してキノコ(本物ではなくキノコのイラストが描かれた紙)を探すというもの。本来入ってはいけない部屋も特別に入ることが許可され、それらの部屋にもキノコが隠されていた。
僕は一つも見つけられなかったが、普段は入れない部屋にも入れるのが特別感があって冒険心をくすぐられた。まさにマリオの冒険を追体験しているようだった。
その後、お泊り会(以前お話しした通り僕は早退したのでこの時のゲームは不参加)などの特別な行事や不定期に行われる年長全員の集会にてマリオからの手紙、ミッションは1年を通して行われていた。
いつ行われるかはお泊り会などの特殊な例を除いてはアナウンスはほとんどされておらず、いつ行われるかドキドキしながら待っていた。長い期間をかけて行うというのがなぜだか自分がまるでアニメの主人公になって冒険している気分だったのだ。
そしてあっという間に時は過ぎ、スターは4つ、卒園間近の2月下旬。
ある時皆が普通に教室で過ごしていると、突然BGM(そのBGMはマリオのBGMをサンプリングし、当時ヒットしていたトンガリキッズの『B-DASH』)が流れ、先生の誘導で年長全員がホールへ。
そしてホールにて最後のミッションが始まった。
それはマリオとルイージの帽子が描かれた巨大パズルを園児全員で協力して完成させるというもの
そしてパズルを完成させた直後…
「みんなありがとう。これは僕たちからのお礼です(棒読み)」
そんな音声とともに現れたのは、マリオと姫。先生たちがデカいお面付けて演じるチャチな出来に僕は子供心に「なんじゃこれ」と思ってしまった。
しかしその後のマリオからのプレゼント、スターのペンダントはうれしかった。教室で受け取ったらクラスの誰よりも真っ先に身に着けていて、先生からも「リョーマくん、真っ先につけてる~!」とか言われた。
何はともあれ、1年通して壮大な遊びを考えてくれた先生たちには感謝。
(最終回みたいなシメだけど、リョーマ伝幼稚園編はもうちょっと続くよ!)
それは「マリオからのミッション」である。
マリオとはもちろんスーパーマリオのおことである。
この遊びには正式名称がなく、こちらでつけた名称であるが具体的にどのようなものかというと、不定期に年長全員にあてたマリオからの手紙が届く。ちなみにこの手紙は集会終了後、廊下の掲示板に掲示される。
最初に送られてきた手紙には「姫(名前忘れたがピーチでもデイジーでもないオリジナル。あとロゼッタは当時いませんでした)がクッパにさらわれた。助けるために君たちの力を貸してほしい。というもの
以降送られてきた手紙にはマリオからのミッションが書かれており、園児全員で様々なゲームをしてクリアできればスターをゲット。5つ集めると姫を救出できるというもの。スターは各クラスの教室に紙に張り付けた状態で掲示された。
最初に行ったミッションは「キノコ探し」。マリオが風邪をひいてしまったので、回復のため園内中を探してキノコ(本物ではなくキノコのイラストが描かれた紙)を探すというもの。本来入ってはいけない部屋も特別に入ることが許可され、それらの部屋にもキノコが隠されていた。
僕は一つも見つけられなかったが、普段は入れない部屋にも入れるのが特別感があって冒険心をくすぐられた。まさにマリオの冒険を追体験しているようだった。
その後、お泊り会(以前お話しした通り僕は早退したのでこの時のゲームは不参加)などの特別な行事や不定期に行われる年長全員の集会にてマリオからの手紙、ミッションは1年を通して行われていた。
いつ行われるかはお泊り会などの特殊な例を除いてはアナウンスはほとんどされておらず、いつ行われるかドキドキしながら待っていた。長い期間をかけて行うというのがなぜだか自分がまるでアニメの主人公になって冒険している気分だったのだ。
そしてあっという間に時は過ぎ、スターは4つ、卒園間近の2月下旬。
ある時皆が普通に教室で過ごしていると、突然BGM(そのBGMはマリオのBGMをサンプリングし、当時ヒットしていたトンガリキッズの『B-DASH』)が流れ、先生の誘導で年長全員がホールへ。
そしてホールにて最後のミッションが始まった。
それはマリオとルイージの帽子が描かれた巨大パズルを園児全員で協力して完成させるというもの
そしてパズルを完成させた直後…
「みんなありがとう。これは僕たちからのお礼です(棒読み)」
そんな音声とともに現れたのは、マリオと姫。先生たちがデカいお面付けて演じるチャチな出来に僕は子供心に「なんじゃこれ」と思ってしまった。
しかしその後のマリオからのプレゼント、スターのペンダントはうれしかった。教室で受け取ったらクラスの誰よりも真っ先に身に着けていて、先生からも「リョーマくん、真っ先につけてる~!」とか言われた。
何はともあれ、1年通して壮大な遊びを考えてくれた先生たちには感謝。
(最終回みたいなシメだけど、リョーマ伝幼稚園編はもうちょっと続くよ!)
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