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おこぼれ話357 ふたつの針が追いかけっこ?

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小2の時、国語の授業で「私は誰でしょう」なることをやった。
これは身の回りのものをなぞなぞ風に説明した文を作り、それをクラスのみんなに出題して何のことを言ってるのか当ててもらうというものだった。例えばこんな感じだ。
「私は赤くて手紙がごはんです。私は誰でしょう?」
…もちろん、この答えはポストである。

クラスのみんなが考えた問題の中で、一部の人間が首を傾げた問題があった。ある女子が出した以下のような問題だ。
「私は大きい針と小さい針が追いかけっこしてます。私は誰でしょう?」
…大多数の方はおわかりだろうが、もちろん答えは時計である。出題者をバカにするわけではないが何ともわかりやすい問題だろう。
だがこの問題に何人かのクラスメイトが首をかしげていた。
「大きい針と小さい針が追いかけっこ?」「追いかけっこしてるか?」
…確かに時計の針は猛スピードで回転してデッドヒート繰り広げてるわけじゃないし、何しろ「長い針と短い針」じゃなくて「大きい針と小さい針」という表現が引っかかったのもあるかもしれない。
自分もこの問題はわかりやすいと思ったが「まあ確かに針は猛スピードで進むわけやないしな」ともなんとなく納得しているところはあったのだ。
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