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おこぼれ話334 辛いものマスターへの道は厳しい

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前回に続いて辛いものの話となるが、小3の頃、僕は家でバーベキューをした時に唐辛子を焼いて食べたことがある。「激辛なんばん」の名で売られていたよくある普通の青唐辛子と、激辛唐辛子の代名詞、ハラペーニョの2種類。
弱冠9歳にしてすでに辛いもの好きゆえに調味料として唐辛子は何度も口にしているわけだが加工されていないまるまる1本の唐辛子をいただくのは初めてだ。

最初にいただくのは普通の青唐辛子。こんがりと焼き目がついたそれを口にした瞬間僕の頭の中によぎった感想は「ま、こんなもんか。」であった。激辛と書いてある割には想像より辛くなく何本も食べられた。自分の中ではこの辛さは「カラムーチョ以上暴君ハバネロ未満」であった。自分の中では食べる前はもっと舌に何十分も刺激が残るものと考えていたのだ。だがその刺激をまさにこの後味わうことになるとは…

さて、次はハラペーニョだ。自分としては「さっきよりちょっと辛いぐらいだろ」と思っていた。自分の中での辛さ予想レベルは「暴君ハバネロと同じぐらい」であった。「あんがい生の唐辛子も大したことねーじゃねーか」なんて感じで口にしたら地獄を見た!!
「※☆%×÷~!!」
自分が生まれてきて経験したことのない圧倒的辛さ…思わずベランダ中を走り回った後に家の中に入り、沈静化のために牛乳を口に含んだ。だが牛乳でもなかなか緩和されず、十数分以上舌には地獄のような刺激がほどばしることとなった。
「ああ、これが本物の唐辛子なんやな…」

ところで本物のハバネロはハラペーニョの20倍(確か)の辛さだとか…本物のハバネロはまだ食べたことないが、小3の頃味わったあの刺激より想像を絶するものは間違いないだろう。
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