リョーマ伝～小学生編～

おこぼれ話322 伝説のマーク

三角形が上にひとつ、下にふたつ連なったいわゆる「三つ鱗」模様。
僕らは子供の頃これを見かけるたびに「ゼルダのマークだ！」と言っていた。
街中やゲームに関係ない本など、この図形を見かけるたびにこう言っていた。

「ゼルダのマーク」…すなわちゼルダシリーズの重要アイテム・トライフォースのことである。スマブラではゼルダキャラのシンボルとして使われていることもあり、ゼルダに詳しくない人でも三つ鱗をみればゼルダのマーク（トライフォース）と脳内変換される方は多いだろう。

そもそもこの三つ鱗模様は日本古来からある模様であり、家紋としても使われている（北条氏の家紋がとくに有名かもしれない）ので、ゼルダの専売特許ではない。
だが幼き日の僕は、これをゼルダのオリジナル模様と思い込んでおり、周りのクラスメイトにも同じように思っていた人が何人かいた。
小2の頃の算数の図形の授業で教科書にこの三つ鱗模様がのってたので「なんでゼルダのマークがここにのってんだ？著作権とかだいじょうぶかいな？」なんて子供心に思ったものだ。

今思えばメディアの中でこうやって古来からの図形を登場させるということは、子供たちにとっては図形や家紋などに興味を持つきっかけにもなり「このキャラと言えばこのマーク」「この作品と言えばこのマーク」というキャッチーなシンボルにもなるのでとても良いことだと思う。