リョーマ伝～小学生編～

おこぼれ話304 大人の宿題は大変だ。

宿題…学生の日常における難敵だ。
学年が上がれば当然量も増えてくるし、頻度も増えてくる。
低学年の頃は宿題がない日も度々あったが、学年が上がればそれも少なくなってくる。

…でも自分は小2の時点で結構弱音吐いていた。1日に2枚プリントを出された日なんて本当に嫌で嫌で仕方なかったのだ。学年あがれば枚数どころかプリント1枚当たりの問題量だって増えるってことを知らずに…
ただ、金曜日などの休みの前の日に出されるのはまだよかった。次の日は休みだからじっくり取り組めるから。ただ翌日も学校の平日に2枚出されるのはたまったもんじゃなかった。
「なんで平日に2枚も出すかな～！」…なんて弱音を吐いていたある日、父が横からこう言ってきた。

「リョーマは2枚でいいよな…こっちの大人の宿題は1日に何十枚もやんないといけないんだぜ？」
…大人の宿題…つまり残業のことである。仕事で使う資料を一日のうちに何十枚もチェックしなければならないという当時の自分からしてみれば骨の折れるような所業であった。
そのことを知った自分は「ああ、大人にも宿題があってそれは子供の我々には想像できないぐらい大変なんだ…それからしてみれば自分の平日にプリント2枚なんてかわいいもんか」と思ったものだ。