433 / 499
おこぼれ話295 フーセンガムを膨らましたい
しおりを挟む
今までもいろいろ書いてきたように自分は何かと周りよりもいろんな技法を会得するのが遅かった。
幼稚園編で触れたように箸を正しく使えるようになったのは6歳になってからだし、自転車だって周りが小1時点で乗れてたのに対して僕は小2になってからだった。
そしてそれらよりも会得するまで時間がかかったものがある。フーセンガムだ。
幼稚園の頃から何度も膨らませようとしたが全然できなかった。要約できるようになったのは小4の頃だ。
初めて膨らませることにチャレンジしてから実に6年がかりのことである。
それまでは普通に膨らますことのできる周りの人間がうらやましくて仕方なかった。
コロコロに乗ってたバブリシャスのバブルトリック(フーセンガムで様々なパフォーマンスをするというもので5級から1級までさまざまなトリックが存在する)の記事を見てソラくんがオレ4級までならできるぜ!とか言ってるのを見て「オレは4級や5級どころがまずフーセンを膨らませるところがまだなんだよ~!」なんて心の中で叫んでいたものだ。
それでも努力は続けていた。少なくとも苦手な勉強や自転車の練習していたころよりは頑張ろうという思いはあった。勉強じゃなくて遊びだし、自転車の時みたいに膨らませられないからって親が熱くなることはなかったし。
だから4年生の頃初めて膨らませることができたときは本当に泣きそうになったのだ。「ここまでのオレの努力が報われた!と。」
幼稚園編で触れたように箸を正しく使えるようになったのは6歳になってからだし、自転車だって周りが小1時点で乗れてたのに対して僕は小2になってからだった。
そしてそれらよりも会得するまで時間がかかったものがある。フーセンガムだ。
幼稚園の頃から何度も膨らませようとしたが全然できなかった。要約できるようになったのは小4の頃だ。
初めて膨らませることにチャレンジしてから実に6年がかりのことである。
それまでは普通に膨らますことのできる周りの人間がうらやましくて仕方なかった。
コロコロに乗ってたバブリシャスのバブルトリック(フーセンガムで様々なパフォーマンスをするというもので5級から1級までさまざまなトリックが存在する)の記事を見てソラくんがオレ4級までならできるぜ!とか言ってるのを見て「オレは4級や5級どころがまずフーセンを膨らませるところがまだなんだよ~!」なんて心の中で叫んでいたものだ。
それでも努力は続けていた。少なくとも苦手な勉強や自転車の練習していたころよりは頑張ろうという思いはあった。勉強じゃなくて遊びだし、自転車の時みたいに膨らませられないからって親が熱くなることはなかったし。
だから4年生の頃初めて膨らませることができたときは本当に泣きそうになったのだ。「ここまでのオレの努力が報われた!と。」
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる