上 下
432 / 496

おこぼれ話294 ペン回しとは

しおりを挟む
誰もが授業中や家出の勉強中にヒマになれば1度はやったことがあるであろうペン回し。
僕がその言葉を知ったのは小3の時であったがこの時は実演を見たことがなかったので語感から「ペンを空中に放り投げて回転させる大道芸みたいな行為」のことだと思い込んでいた。

そんでもって自分でこの行為を実践してみることに。
実践に使うのは太いマジックペン。投げやすいしつかみやすいから。
ペンを天高く放り投げ、ダイナミックにキャッチする。なんとなく周りに自慢げに見せていたが周りの反応は「わーすげー(棒読み)」であった。そりゃそうだ。一見シルエットはカッコよく思えるかもしれないがこれが本来のペン回しじゃないんだから。
しかし徐々に周りにも何人か真似してくれていた人が現れた。これはこれで面白いと思ってくれたのだろう。
「オレのほうがうまい」と何人かでペンを放り投げて回転させる行為に熱を注ぎまくっていた。
だが爆発的ブームになる前に「ペンを乱暴に扱うのはよくない」とトモくんから生みの親の僕に対してクレームがあったため封印となった…この時は「なんで俺だけ怒られにゃアカンねん。真似してる他のやつらも同罪やろが!」と納得いかなかった。今思えば”ペンを乱暴に扱うような行為を最初に始めた諸悪の根源”は僕なんだから当然といえば当然だが。

ちなみにその数日後にちゃんと正しいペン回しを覚えましたとさ。
しおりを挟む

処理中です...