リョーマ伝～小学生編～

おこぼれ話287 甘いものも辛いものも食わずしてお前は何を食って生きてんだ？

僕の小中学時代のクラスメイトの女子I田さん。彼女は甘いものが苦手である上に辛いものも苦手である。
そのことを僕が知ったのは小5の時の給食時間。その時僕は彼女と同じ班だったのだ。

「私って甘いもの苦手でさ～ミスドに行ってもポンデ黒糖しか食べないし、辛いカレーも食べられないんだよね～」
…当然人には苦手なものがあって当たり前だから人が何を嫌いだろうが苦手だろうが文句を言ってはいけない（好き嫌いの多い子供のしつけとかはまた別だが）のは当たり前。だが僕は彼女のここまでの偏食ぷりにあまりにも驚いてこう思ってしまった。
「甘いものも辛いものもダメって…お前の人生楽しいか？食えるもんが少ない人生なんて楽しいわけないだろ？」

…しつこいようだが当然人の好みに文句を言ってはいけない。僕自身もこれまでさまざまな好き嫌いを書いてきたように割と偏食家だ。
だが、甘いものか辛いもののどちらかが苦手な人は星の数ほど見てきたが、その両方が苦手という人には十年ちょっと生きてきて初めて会ったのだ。それゆえに衝撃を覚えてしまったのだ。