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おこぼれ話278 羊たちは沈黙しない

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僕がある時から触れなくなってしまった動物がいる。羊だ。
動物園のふれあいコーナーとかでそれまでは普通に触れてたし、毛の感触が本当に好きだった。あの悲劇が起こるまでは…

それは小5の時、動物園に行ったときのこと。この日もふれあいコーナーに行き、羊に触っていた
いままでと変わらぬ接し方で、特に羊たちに気の触るような接し方はしてなかったつもりだった。
だが突然、1匹の羊が僕の足を強く踏んできたのち、思いっきり頭突きをかましてきたのだ!
もしかしたら自分ではそんなつもりはなかったけど触られたらイヤなところを触ってしまったのかもしれない。だがこの一件がトラウマになり、以降今まで普通に触れた羊に触れなくなってしまったのだ。意味は多少違うかもしれないがイップスってやつか。

自分は過去の失敗や苦い経験をけっこう引きずるタイプだ。今までできてたことでも1回でも大きな失敗をしてしまったりすればそれをトラウマとして引きずってしまうことがよくある。これもある意味不測の事態だったとはいえその一例と言える。
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