リョーマ伝～小学生編～

おこぼれ話259 あれってアメリカの国歌だったんかい。

アメリカの国歌…正式名称は「星条旗」。
日本人であれども「アメリカの国歌」と聞けばあのメロディーが自然と脳内に流れてくるだろう。
だが僕は小3の頃、この曲を「オバマのテーマ」と思っていたことがある。

僕が小3の終わりごろはちょうどアメリカでオバマ大統領が誕生したころだった。
当時はTV番組でオバマ大統領の話題が取り上げられるたびにアメリカの国歌かBGMとしてよく流れていた。
様々な番組で繰り返し流されたものだからこれをアメリカの国歌だということを知らなかった僕の脳内には「この曲＝オバマのテーマ」という認識が焼き付いたうえ「オバマ大統領のために作られた曲」とも勝手に思い込んでいった。
それは僕に限ったことでなく、周りのクラスメイトの何人かも「オバマ大統領が出てくるときによく流れてる曲」とか「オバマの曲」と言えば通じていた。というかウチのクラスではほぼそれで通ってた。僕以外にもあの曲がアメリカの国歌であることを知らなかった人は周りに多かったのだ（単にオバマのテーマで何の曲か理解しているだけでアメリカの国歌であることをちゃんと知ってた人もいただろうが）。

そんなある日、僕はセイタくんからついに事実を教えられる。
「オバマ大統領が出てくるときに流れてるあの曲、アメリカの国歌なんだぜ。」
な、なんとアメリカの国歌だったとは！それを知らずオバマのテーマとか言っちゃって…全米の皆様ごめんなさい…
セイタくんは「しゃべる地球儀」という、国の部分をタッチするとその国の名称などのデータや国歌が流れる地球儀であの曲がアメリカの国歌であることを知ったようだ。

その日の帰宅後、僕は母に自慢げに「オバマ大統領が出てくるときの曲ってアメリカの国歌だって知ってた？」て話すと母からこうマジレスされましたとさ。
「知ってました、大人だから。」