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おこぼれ話225 なぜにその席をボツにしたのか

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学校生活の隠れた大イベントと言える席替え…小学校の時はもっぱらくじ引きで決めていたが、小1の時は先生がランダムに決めており、発表する際は先生が黒板に生徒の名前が書かれたマグネットを貼り付けて発表していた。

小1の2学期のある時の席替えの時に事件は起きた。
「では、新しい席を発表します。」
先生はそう告知した後、黒板に生徒のマグネット名札を貼り付けていく。
そして完成したのは3人1組編成の席、さらに同性同士での並びも存在する(すべての席でそうだったかまでは覚えてないが)。
僕の席はリョータともうひとりの男子との男子同士3人の席。隣が同性だどイヤだって人も多くいらっしゃるだろうが僕にとっては隣が同性というは夢のような席だった。

しかし席を貼り終えた直後、先生は再びマグネット名札をバラバラにし、組み替えた。
「このような席にしようと思いましたが…こう変更しました!」
先生が少しきつめの口調でそう発しながら組み替えた正式な席。それは打って変わって1組につき男女が入り混じった(全員同性ではないという意味。これまたすべての席においてそうであったかは覚えてないが。)僕の席は女子2人との3人一組。
発表しておきながら突然席を変えたことに関しては生徒から「え~!?」とのブーイングがあふれかえった。
先生は変更の理由について一切説明してなかったが、僕は先生の口調から察して「同性同士だと授業中におしゃべりしたりふざけたりばかりになるから、授業に集中しなくなり成績の低下が懸念されるから」が理由だろうと思った。
だが「なんて身勝手な話なんだ」と思ったりもした。

このことがきっかけでぼくは男子同士の席へのあこがれが一層強くなった。
だが僕のクラスには女子のほうが多かったこともあり、その夢は1~2回ぐらいしかかなわなかった(小2ぐらいに同性同士の席になっていた時期があった。てかそれぐらいかなえば十分だろ)。
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