リョーマ伝～小学生編～

おこぼれ話200 イスラエル式のひっ算はやりやすい。反転してるだけだから。

小４のある日の算数の授業。その日は教科書にコラムとして載っていた世界各国の割り算のひっ算のやり方の中からどれかひとつ選んで実際に計算してみるということをやった。

教科書には日本を含めて5～6ヶ国ほどのひっ算が書かれていた。
中でも目を引いたのはインドだったかタイだったかのひっ算。割り算なのに×のマークも一緒に書かれているのだ。クラスのみんなもこれに食いついていた。しかしやり方は複雑そうなのでパス。向こうの人たちはよくこんな複雑そうなひっ算で計算できるなと思ったものだ。

そして僕が選んだひっ算はイスラエルのひっ算。迷わずコレ！って感じだったのだ。
なぜかって？イスラエルのひっ算は日本の割り算のひっ算と向きが逆なだけ。向きが違うだけで方法は同じなのだ。
やはりというかクラスの半数以上がイスラエルのひっ算を選んでいた。
そして早速計算スタート。計算が苦手で公式とか覚えるのも苦手な僕だけど今回はすぐ対応できた。なんたって反転しているだけだから。
ユウマくんも「イスラエルのひっ算は反転してるだけだから簡単」と授業後に言ってたものだ。
選んだひっ算が終わって時間が余った人は他のひっ算もやっていたが僕はパス。ただ教科書をじっと見つめていた。
他のやつはしんどそうだったから。

授業終了後、先生は生徒たちにどのひっ算がやりやすかったかを聞き出した。
やはりイスラエルのひっ算が大多数。しかしあのインドかタイのひっ算がやりやすかったという子も一人いたから驚きだ。