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おこぼれ話183 巨大クレーンゲームは子供たちの夢

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小4の2学期に社会科見学としてごみ処理施設を訪れた。
その中で印象的だったのが集められたごみを仕分ける巨大クレーンであった。ゴミをつかみ取る様はかなりの迫力!
だがその一方で大量に集められたごみの数もかなりのボリュームで、直接中に入ったら地獄だったろうな(ガラス越しに見学してたのでニオイは皆無)と苦虫を噛み潰したような表情で眺めていたが見ていたが、あるクラスメイトの発言で僕の表情は一変する。

「このクレーンの部屋にぬいぐるみとかを入れて巨大クレーンゲームができたら面白いと思うのに…」
その発言に周りのクラスメイトの妄想全開。皆キラキラした表情で「それいいじゃん!」「面白そう!」と口々に言いだす。
子供たちの夢といっても過言ではない「巨大クレーンゲーム」…僕の妄想心も黙っちゃいない。僕はこのような妄想を口にだした。

「あのクレーンに札束入れて現金つかみ取りしたらたまんないんじゃない?」
…巨大なクレーンで大量の札束をつかみ取るなんてさぞ気持ちいいに決まってるだろう。これほど気持ちいいことがこの世にあるのか!?」という感じで提案したが、他のクラスメイトからは硬い表情で難色を示すムードが漂いましたとさ。
「なんで札束なんぞいれるんだよ」と…札束つかみ取りの気持ちよさは子供にはわからんかったか(お前も子供だったろ)…
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