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おこぼれ話147 連打は子供たちの国技です

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小5~小6あたりではまっていたアーケードゲームが「イナズマイレブン爆熱サッカーバトル」。
これはイナズマイレブンのゲームシリーズで行われる「サッカーバトル」というミニゲーム(簡単に言えばフットサル)をアーケードカードゲーム化したもので、「イナップ」という6角形のチップをスキャンし、FW、MF、DF、GKの4つのポジションのキャラを組み合わせてチームを作り対戦するゲームだ。
自分のやってきたアーケードカードの中ではムシキング以来のはまり具合であり、出かけ先でこのゲームがあれば行列に並んで何度もプレイし、平日でも放課後に近所の店にプレイに行ったほどだ。

今回紹介するのは放課後に父と一緒にプレイのため店に行った時のこと。
この時、自分は3回プレイしたが、3回目のプレイの直前に別のゲームをプレイしていたケイちゃんたちクラスメイト4人組に出くわす。爆熱サッカーバトルをプレイしたことのない彼らも僕のプレイを見てゲームがどのようなものなのか知りたいらしく、僕のプレイを鑑賞することに。

イナップはモード選択の後に払い出される(ゲームをプレイせずにイナップだけ買うモードもある)。今回払い出されたのは4段階あるレア度のうちのレア度2、イナズマジャパン版の円堂守だ。激レアではないが友達の前でノーマルじゃないイナップをゲットできたのは嬉しかった。
僕のチームはFWが真・帝国版の佐久間、MFが雷門版の鬼道、DF版が雷門の栗松(DFのイナップがないときに自動的に呼び出されるキャラ。後に自分が初めてゲットしたDFも同じ栗松で悔しかった記憶が…)、そしてGKが先ほどゲットした円堂だ。
このゲームは連打で攻撃か防御が決まる。連打でゲージを速くためたほうが攻撃できる仕組みだ。(ルーレットもあったと思う)
この連打の場面ではケイちゃんたちもやりたいと言ってきたので譲ってあげることにした。どうせ連打苦手だし…
僕はこの時「子供って連打好きね~」なんて思ったりもした。アンタもこどもやないかい。
そしてこのゲームのもうひとつの醍醐味が、アニメのシーンを流用した必殺技シーンだ。アニメそのままのド迫力の技が、ゲーム画面上で楽しめるのだ。
だがこの時、僕はとっととゲームを進めたかったために飛ばした。(普段からそうやっている)でもケイちゃんたちは特に何も言わなかった。むしろ飛ばした際にセリフが途切れた瞬間を面白がってマネしてたぐらいだ。正直子供にとってムービーシーンって退屈なものだったりするのだろう。
ちなみに自分はイナップ以外のゲームでのムービーは初見は飛ばさないが、それ以外の場合はケースバイケースだったり。
そんなこんなでケイちゃんの連打もあって僕は見事勝利。お疲れさん。

自分は連打は別に嫌いじゃない。ただ苦手なだけ。
だが世の中には連打が死ぬほど好きな人々も存在するということをあの日知った。
もし自分が高橋名人並みの連打スキルを持っていたら心から連打が好きだと言えただろうか?
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